名曲だらけのロックンロールバンド!THEイナズマ戦隊の歴史とその魅力が分かる17曲

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画像出典:THEイナズマ戦隊 オフィシャルサイト
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THEイナズマ戦隊の魅力を伝えるおすすめ17曲

さて記事の後半では、THEイナズマ戦隊の魅力を伝える17曲(イナ戦にちなんでいる)を選んでみた。実際の曲を取り上げながら、イナ戦のバンド・楽曲の魅力を紹介していきたい。

ここからは2つのカテゴリに分けて、時代が古い順におすすめの楽曲を紹介していこうと思う。

※選んだ17曲を、ライブのセットリスト風に並べたSpotifyのプレイリスト

男臭くてパワフル、そして情熱を感じさせる7曲

THEイナズマ戦隊は、”男気”を感じさせるようなロックンロールが何と言っても魅力である。デビュー時は、”心臓直結系”と銘打って、古臭いスタイルのロックンロールを鳴らしてきた。

バンドも年数を重ねていくうちに、初期のような荒削りな楽曲から、より洗練された楽曲も増えてきた。それでも歌っている内容は、やはり熱い情熱を感じさせるものである。

ここではそんな情熱を感じさせる7曲を選んでみた。

なおアルバムのスペシャルサンクスには、ウルフルズ怒髪天の名前が入っている。フロントマンの出身地大阪のウルフルズ、結成された北海道出身の怒髪天。

いずれも男臭いロックンロールバンドであり、この2つのバンドに憧れ、影響を受けている。

ドカン行進曲(男編)

  • 作詞:上中丈弥、作曲:THEイナズマ戦隊
  • 収録作品:2ndシングル『応援歌』(2003年)

イナ戦初期の、まさに荒削りなロックンロールナンバー。高速ビートで、パンキッシュに進みつつも、どこかカントリーを思わせるのがイナ戦らしい。

問答無用で聴く者を踊らせるパワーが爆発する曲であり、歌詞の内容も男臭さそのものである。現在でもライブではよく演奏され、シングルのカップリングながら重要なナンバー。

シングル『応援歌』は、初期の青春パンク色からイナ戦の個性を確立する過渡期のような作品。

シングルでは他にも「なあ次郎」が人気曲であり、初期のライブではこの曲のサビをアンコールの呼び込みでファンが歌うのが定番だったような気がする。

オマエ・がむしゃら・はい・ジャンプ

  • 作詞:上中丈弥、作曲:THEイナズマ戦隊
  • 収録作品:1stアルバム『勝手にロックンロール』(2003年)、1stコンセプトアルバム『俺たちの応援歌』(2009年)、12thアルバム『LIVE GOES ON!』(2017年)

イナ戦が独自のロックンロールを確立した名盤『勝手にロックンロール』の中でも、ダンス要素を取り込んだ名曲が「オマエ・がむしゃら・はい・ジャンプ」だ。

耳に残るメロディと、40代から順に10代までエールを送るような歌詞も、熱い気持ちにさせてくれる。ライブでは会場が一体になってジャンプする様子も、とても楽しい。

12thアルバム『LIVE GOES ON!』には「オマエ・がむしゃら・はいジャンプ -20th anniversary ver.-」として、新音源が収録されている。

新バージョンでは余裕を感じさせるビートになり、最後には50代の歌詞が加わっている。

パーダラ・ブギ~後悔するにゃ若すぎる~

  • 作詞:上中丈弥、作曲:THEイナズマ戦隊
  • 収録作品:4thシングル『パーダラ・ブギ~後悔するにゃ若すぎる~』(2004年)、2ndアルバム『馬鹿者よ大志を抱け』(2004年)、ベストアルバム『シングルコレクション』(2012年)

とにかくハイペースでリリースしていた2004年、そして次々に名曲が生まれ続ける、間違いなく1つのピークだった頃の楽曲である。

いわゆる”モータウンビート”に乗せ、ブラスも入った賑やかな印象の楽曲。歌詞の内容は怒髪天に近いような、三枚目の男の哀愁を歌いつつも、それを跳ね飛ばすような爽快感のあるもの。

がなりたてるようなボーカルではあるが、メロディを聴けば本当に良い曲であることが分かる。筆者が初めてイナ戦に触れた曲であり、あまりに良い曲ですぐさまシングル盤を購入した。

泣きながら思わず笑顔になる、イナ戦屈指の名曲の1つであろう。

バカ者よ大志を抱け

  • 作詞:上中丈弥、作曲:THEイナズマ戦隊
  • 収録作品:2ndアルバム『馬鹿者よ大志を抱け』(2004年)

擦り切れるほど聴いた名盤2nd『馬鹿者よ大志を抱け』のタイトルトラック(曲名の方は”バカ”がカタカナではあるが)。ひたすらテンションが上がるような、陽気な楽曲である。

初期の頃は、とにかく”ロックンロール”と言う言葉にこだわっていたように思う。新しい作品の方が、音楽的にはロックンロールのお作法に則っているが、この頃の爆発力が清々しい。

筆者にとっては久しぶりのライブ、2018年の日比谷野音公演では1曲目に演奏された。今聴いても、やはり熱くなってしまう曲である。

~熱血商店~

  • 作詞:上中丈弥、作曲:THEイナズマ戦隊
  • 収録作品:4thアルバム『熱血商店街』(2007年)、1stコンセプトアルバム『俺たちの応援歌』(2009年)

より活動の幅を広げ始めた2007年のアルバム『熱血商店街』のタイトルトラック的な楽曲。アルバム自体も非常に完成度が高く、イナ戦らしいロックンロールとメロディが冴え渡る。

「~熱血商店~」は、原点回帰したような男臭さ全開のロックンロールナンバー。掛け声あり、サビもシンガロングできるようなライブ向けの楽曲でもある。

ゴリゴリのロックで押し進むかと思うと、サビの「雨も風も跳ね飛ばすのが」で美しいメロディラインが挿入されているところがイナ戦らしい。

情熱の風

  • 作詞:上中丈弥、作曲:THEイナズマ戦隊
  • 収録作品:10thシングル『情熱の風』(2007年)、5thアルバム『どうにもこうにも俺MHz』(2008年)、ベストアルバム『シングルコレクション』(2012年)

結成から10年、メジャーでの活動5年目の節目にリリースされた。アルバム『熱血商店街』からわずか4か月弱でリリースされたシングルである。

テレビ東京系アニメ『ミュータントタートルズ』オープニングテーマに起用されている。アニメの主題歌ではあるが、イナ戦のオリジナル曲としてしっかり楽しめる。

当時の筆者はあまり好きな曲ではなかった。と言うのも、初期の荒削りのイナ戦から、少しずつ綺麗にまとまって来てしまっているように感じたからだった。

しかし改めて聴くと、高揚感のあるメロディが印象的で良い。初期のイナ戦から、バンドが成長し、今のイナ戦に繋がっていくような過渡期の楽曲と捉えられるかもしれない。

喜びの歌

  • 作詞:上中丈弥、作曲:THEイナズマ戦隊
  • 収録作品:14hシングル『喜びの歌』(河野勇作(桐谷健太)×THEイナズマ戦隊、2013年)、10thアルバム『17』(2014年)、12thアルバム『LIVE GOES ON!』(2017年)

2013年にTHEイナズマ戦隊は、関西テレビ開局55周年記念ドラマ「Y・O・U やまびこ音楽同好会」で主題歌と挿入歌を担当した。

ドラマの主役桐谷健太が歌う「喜びの歌」は、バンドとコラボシングルとしてリリースされた。

イナ戦メンバーも年を重ねて、落ち着いた楽曲も増えてきた中で、初期衝動を感じさせるようなロックナンバーに仕上がっている。

「女ってすげー」「男ってすげー」と言う男女観を歌った歌詞は、近年なかなか大きな声で歌いにくいかもしれない。

しかしイナ戦の音楽性だからこそ、男女が支え合っていこう、と言う素直なメッセージとして受け取ることができると思う。

なおアルバム『17』にはセルフカバー音源が収録され、純粋にTHEイナズマ戦隊の楽曲としても聴くことができる。

とにかく良いメロディの宝庫、泣ける10曲

THEイナズマ戦隊は、陽気で豪快なロックンロールバンドであるとともに、泣けるような良いメロディを作るバンドでもある。

バラードに限らず、アップテンポな曲でも、思わずグッとくるようなメロディラインがたくさんある。それはかつての”歌謡曲”に通じるような、誰もが口ずさめるようなメロディだ。

あまりに良い曲が多いので、選びきれないのだが、絞りに絞って10曲を選んだ。その他、アルバムの中でおすすめの楽曲も併せて紹介していきたいと思う。

応援歌

  • 作詞:上中丈弥、作曲:THEイナズマ戦隊
  • 収録作品:2ndシングル『応援歌』(2003年)、1stアルバム『勝手にロックンロール』(2003年)、2ndアルバム『馬鹿者よ大志を抱け』(2004年)、1stコンセプトアルバム『俺たちの応援歌』(2009年)、ベストアルバム『シングルコレクション』(2012年)、12thアルバム『LIVE GOES ON!』(2017年)

THEイナズマ戦隊の代表曲を1曲だけ選べ、と言われたら満場一致でこの曲に決まるだろう。豪快なバンドサウンドにして、涙なしには聴けない、屈指の名曲が「応援歌」である。

歌詞は、ボクサーを目指すと決意した上中氏の友人を思って書いたという。男同士の純粋な友情を歌ったこの曲は、2009年に日本テレビ系の番組『誰も知らない泣ける歌』に取り上げられた。

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「オイ!!オマエ!!がんばれや!!」というストレート過ぎるぐらいのサビだが、何度も繰り返されるうちに涙が溢れてくる。本当に知らず知らずのうちに涙が出てきてしまうから不思議だ。

こうした強烈な楽曲は、バンドのイメージを固めてしまう側面もある。「応援歌」のような溢れ出る感情をぶつけるタイプの楽曲は、むしろイナ戦では少数派なのだ。

今のイナ戦は現在進行形の道を歩みつつ、この曲は唯一無二のイナ戦の楽曲として、いつまでも輝き続けるだろう。

なお『LIVE GOES ON!』に収録された「-20th anniversary ver.-」は今のバンドサウンドに生まれ変わっている。

最終列車

  • 作詞:上中丈弥、作曲:THEイナズマ戦隊
  • 収録作品:1stアルバム『勝手にロックンロール』(2003年)

数々の名曲が収録されている1st『勝手にロックンロール』の中で、最も良いメロディを挙げるとすれば、この「最終列車」を選ぶ。

初期イナ戦の武骨さを残しながら、歌メロは非常に美しく、泣けてしまうような良い曲だ。特にBメロの良さは、いつ聴いても感動してしまう。

サビでシンガロングになるスタイルがイナ戦らしいが、「君だけの優しさを置いてゆく」という歌詞にには何だかハッとさせられる。

なお1stアルバムのバラードとしては、「ラブレターフロム俺」も外せない名曲である。ぜひあわせて聴きたい。

雨上がり

  • 作詞:上中丈弥、作曲:THEイナズマ戦隊
  • 収録作品:4thシングル『パーダラ・ブギ~後悔するにゃ若すぎる~』(2004年)、1stコンセプトアルバム『俺たちの応援歌』(2009年)

「パーダラ・ブギ~後悔するにゃ若すぎる~」から入った筆者は、シングル2曲目の「雨上がり」の曲の良さにさらに驚くことになる。

泣けるのに明るく前向き、というイナ戦の魅力が前面に出ている。そして「中途半端な大人達よ」という歌詞は、まさに当時の等身大のメンバーの思いだったのだろう。

初期イナ戦の中では、やや凝ったコード進行だったことが印象的だ。初期は本当にシンプルなコードだけで曲が作られていたが、この曲では循環コードに効果的にマイナーが使われている。

シングルのカップリング曲ながら、やはり人気があるようで、企画ベスト『俺たちの応援歌』に収録されることになったのだろう。

月明かりの下

  • 作詞:上中丈弥、作曲:THEイナズマ戦隊
  • 収録作品:2ndアルバム『馬鹿者よ大志を抱け』(2004年)

THEイナズマ戦隊を聴き始めた頃の思い入れもあり、1番の名盤だと思っている2nd『馬鹿者よ大志を抱け』。どの曲も素晴らしいが、とりわけメロディが美しいのがこの曲である。

これまでもバラード曲はあったが、それも武骨なサウンドのアレンジが多かった。「月明かりの下」は、サウンドも奥行きがあり、ロマンチックな雰囲気を醸している

「最終列車」もそうだが、イナ戦は本当に魅力的なBメロが多く、この曲もBメロが1番好きだ。上中氏の突き抜けるような歌声が真っすぐに、そして優しく響いてくる。

この頃のイナ戦の歌詞には、「16、7の」といったフレーズがよく出てくる。当時のメンバーは26歳前後だが、10年前の高校時代の思い出と、今の自分とが歌詞のベースになっていたのだろう。

あの夏の日々

  • 作詞:上中丈弥、作曲:THEイナズマ戦隊
  • 収録作品:5thシングル『あの夏の日々』(2005年)、3rdアルバム『為さねば成らぬIII枚目』(2005年)、ベストアルバム『シングルコレクション』(2012年)

クラウンへ移籍した初のシングル曲である。徐々に注目度が高まり、勝負の1曲になったであろう「あの夏の日々」である。

イナ戦にはありそうで、実はあまり多くない、エモーショナルで切ない楽曲である。エモーショナルさの所以は、おそらくシンプルなビートと畳みかけるような歌詞の多さからであろう。

思わず駆け出したくなるような曲であり、熱いのに切なく感じられる。そしてやっぱりメロディが抜群に良い。

なおワーナー時代のがなり立てるような歌い方から、しっかりメロディを歌うような落ち着いた歌唱に変わっていたのが、印象に残っている。

「あの夏の日々」はそれまでのイナ戦を引き継ぎつつ、少しだけ破天荒さが抑えられたような、微妙な変化を感じた。

五月雨

  • 作詞:上中丈弥、作曲:THEイナズマ戦隊
  • 収録作品:7thシングル『五月雨』(2006年)、4thアルバム『熱血商店街』(2007年)、ベストアルバム『シングルコレクション』(2012年)

4thアルバム『熱血商店街』の先行シングルとしては1枚目である。この曲は筆者の中ではイナ戦の好きな曲トップ3には入るであろう、名曲中の名曲である。

曲の雰囲気は、「あの夏の日々」に近いものがある。エモーショナルで切ない楽曲であるが、「あの夏の日々」から少し大人になった主人公の物語のように聞こえる。

五月雨」というワードのチョイスも絶妙で、「雨」という言葉でありながら、どこか美しいものとして表現されている。アレンジもキーボードが効果的に用いられ、ドラマチックな雰囲気である。

なおカップリングの「孤独の王様」も隠れた超名曲であるため、ぜひこのシングル盤は聞き逃さないで欲しい。

泥だらけがいいや

  • 作詞:上中丈弥、作曲:THEイナズマ戦隊
  • 収録作品:4thアルバム『熱血商店街』(2007年)

4thアルバム『熱血商店街』からの、隠れた名曲にして人気曲である。アルバムの後半に配置され、イナ戦の伝えたいメッセージが凝縮された、どっしりとした名曲だ。

器用でなくても泥臭く進んでいこうと言うメッセージの大筋は、これまでと一貫している。しかし自虐的になるのではなく、しっかり地に足をつけて進んでいこうと言う決意の歌になっている。

2019年だったか、YATSUI FESTIVAL!に出演したイナ戦を観た。この時に「泥だらけがいいや」が演奏され、前で見ていた女性が号泣していた。

思わずそれを見てもらい泣きしてしまったのを思い出す。イナ戦の曲は気持ちを伝えあうのである。

合言葉~シャララ~

  • 作詞:上中丈弥、作曲:THEイナズマ戦隊
  • 収録作品:12thシングル『合言葉~シャララ~』(2008年)、1stコンセプトアルバム『俺たちの応援歌』(2009年)、ベストアルバム『シングルコレクション』(2012年)、12thアルバム『LIVE GOES ON!』(2017年)

アルバム未収録のシングル曲であるが、ライブで終盤に演奏される重要な楽曲である。

とにかく前向きで明るい気持ちになれる曲である。イナ戦の歌詞には悲しさがつきまとうものも多いが、この曲は後ろ向きなところがなく、カラッと晴れやかになるような言葉が並ぶ。

そしてこの曲は笑いながら泣く、と言う感じである。笑いながら一緒に歌っているうちに、涙が溢れてきて、ドンと後押ししてくれるような曲である。。

なお2016年の11thアルバム『GALAPAGOS』には「合言葉 ~シャララII~ 生きててくれてありがとうな」が収録されている。こちらも負けず劣らず良い曲なので要チェックだ。

擦り傷

  • 作詞:上中丈弥、作曲:THEイナズマ戦隊
  • 収録作品:7thアルバム『未来の地図』(2010年)、ベストアルバム『シングルコレクション』(2012年)

7thアルバム『未来の地図』の最後に配置されている。2010年に配信シングル曲としてリリースされ、みちのく銀行「チーム青森応援定期預金」のCMソングに起用された。

イナ戦は年齢とともに少しずつ落ち着いた楽曲も増えてくる。この曲も、大人になった主人公が、どっしりと前を向いて進んでいこうと伝えるような歌詞だ。

そしてとにかくサビのメロディが美しい。クリシェのコード進行をふんだんに使い、これでもかと泣きを誘ってくる。秋から冬の寒い時期にかけて聴くと、心がほっこりと温かくなるような曲だ。

なおアルバム『未来の地図』は好きなアルバムであり、「未来の地図」「プライド」「旅立ち」など名曲がたくさん詰まっている。

33歳

  • 作詞:上中丈弥、作曲:THEイナズマ戦隊
  • 収録作品:11thアルバム『GALAPAGOS』(2016年)

近年のイナ戦の楽曲の中で特に好きな曲がこの「33歳」である。33歳の若さで亡くなった上中氏の父に向けて作った楽曲である。

楽曲について、以下のインタビューに誕生秘話が語られている。

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耳マン(33マン)のサイト名にかけて、“33歳”のミュージシャンたちに音楽/人生について話を聞いていく本連載。今回は番外...

実際に、リリースされた時点では上中氏は37歳であり、歌詞に登場する「今年で俺も33歳で」の意味が分からなかったが、作ってから発表までに期間があったと言うことである。

上中氏がこの曲を作った33歳の頃(2011年)は、筆者自身は少しイナ戦から離れていた時である。これまでの音楽性と、これから何を伝えていくのか、模索していた時期だったのかもしれない。

そんな模索から、伝えたい表現が見つかり始めたタイミングで「33歳」が発表できたのだろう。

そして収録されたアルバム『GALAPAGOS』は、イナ戦と言う独自にロックンロールを進化させてきたバンドを象徴するタイトルで、近年の作品では特に気に入って聴いている。

シンプルなメロディに回帰した作品で、「最後の小節」「朝焼けの唄」などミドルテンポの楽曲が光る。

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まとめ

今回の記事では、THEイナズマ戦隊の歴史と、その魅力を伝える17曲をまとめて紹介した。

※選んだ17曲を、ライブのセットリスト風に並べたSpotifyのプレイリスト

まだまだ紹介しきれないぐらい、名曲が山のようにある。ぜひこの記事が、さらにイナ戦に興味を持ってもらえるきっかけになると嬉しい。

選んだ曲は、どうしても初期の楽曲からが多くなってしまった。初期だけでも、まだまだ紹介したい曲はあったが、もちろん今のイナ戦の魅力もある。

そしてまだ最近の楽曲は聴き込めていないところもあるが、この記事を書きながら、新旧のアルバムをたくさん聴いて感動していた。

イナ戦はもっと評価されても良いのではないか、と常々思っている。ただ聴いているうちに気づいたのは、近年になるほど作曲が職人的になっていることである。

タイアップや楽曲提供が多くなっているのも、しっかりと良いメロディを作り込む真摯な姿勢が評価されているからだろう。つまり玄人的にはしっかりと評価されているということである。

良いメロディ、そして心のこもった歌詞はしっかり届く人には届いているはずだ。しかしバンドの知名度を上げる、というのはまた全然違う要素が必要なのだろう。

イナ戦にはもっと大きな舞台で活躍してほしい一方で、良いメロディを作り続けてほしいな、とも思う。

何と言っても北海道の先輩、怒髪天結成から30年で日本武道館公演を行っている。この先、何が起こるか、わからないのである。

筆者としては、今後もTHEイナズマ戦隊の動向、そして楽曲を追い続けたいと思っている。どんな楽曲が生まれるのか、そしてどんなバンドの未来が待っているのか、楽しみである。

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