今回の記事は、シンプルに9月~10月に筆者がよく聴いていたアルバムを紹介するというもの。時々このような日記のような記事も書いてみたいと思う。
特にテーマもある訳ではないが、涼しい時期にのんびりお散歩しながら聴くのにおすすめの作品が並んでいる。
最近気に入っているジャンル・よく聴いている5枚のアルバム
筆者の自己紹介記事の中で、ここ最近までの音楽の趣味について書いている。
最近はオルタナティブロックの流れから、徐々に音数の少ないジャンルに好みが移行していった。もともとハードロックであっても、音数が少なく、隙間のある音を好んでいる。
そこでアンビエントやテクノ、エレクトロニカ等を聞きかじっているのが最近だった。さらにチルアウトに関心を持つ中で、より最近はソウルやヒップホップに興味が移りつつある。
そんな中で琴線に触れたアルバムを選んだが、奇しくもすべて邦楽となった。そして比較的新しいアルバムに限って紹介していきたい。
あらかじめ決められた恋人たちへ – ・・・・・・ (2019)
1997年より活動している、エレクトロ・ダブ・バンドである。多くの楽曲はインストであり、叙情的なメロディラインは鍵盤ハーモニカで演奏されるのが特徴的なバンドだ。
eastern youthの吉野氏が好んでいるとの情報から、何枚かアルバムを聴いて気に入っていたバンドだ。
前作の『After dance / Before sunrise』(2016年)は、ゲスト参加もあり朗読なども入ったやや変化球の作品だった。それに比べると、今作はインストのみで、バンドの個性が前面に出ている。
全体を通じて”あら恋”らしい、美しいメロディラインと轟音が堪能できる良盤だ。
アルバムは4部構成となっており、第1部の-流-に入る「count」は12分を超える大作である。鍵盤ハーモニカとテルミンのメロディラインが交錯し、叙情的に曲は進んでいく。
あら恋の作品は轟音でありながら、静かな印象も感じさせる。街の雑踏の中、電車の中などで聴くのにおすすめだと思う。
Kaede – 今の私は変わり続けてあの頃の私でいられてる。 (2020)
新潟のアイドルグループNegiccoのメンバーであるKaedeのソロアルバム。Negiccoの活動も並行しつつ、2019年より本格的にソロ活動を開始したKaedeの落ち着いた歌唱が堪能できる。
Negiccoの音楽性も大人向けに変化してきた中、Kaedeのソロ作品も良質なポップスやネオアコ的な楽曲を楽しむことができる。
クリエイターとしては、トライセラトップスの和田唱、スカートの澤部渡、堂島孝平、キリンジの堀込高樹などが参加している。
制作陣の音楽をほとんど聴くことはなかったが、良いメロディがたくさん詰まっていると感じた。
筆者の気に入っている楽曲としては、堂島孝平による「Remember You」
そしてもう1曲は、堀込泰行氏による「花束」
全体を通じて落ち着いた柔らかい作品となっており、散歩をしながら聴くのにおすすめである。
※Negiccoの歴史についてまとめた記事
EVISBEATS – HOLIDAY (2018)
ここ最近でチルアウトからソウルミュージックに関心が移行していた中で見つけたアルバム。誰が作っているのか全く知らず、ジャケットにセンスを感じて聴いてみた。
EVISBEATSとは奈良県出身のMC、トラックメイカーである。MCとしてはAMIDAという名前で活動しているようだ。
現在は和歌山県の山で暮らしているとのことだが、作風も穏やかで良い意味でユルい音楽が大変素晴らしい。このアルバムは、新作ではなくこれまでの作品集のような形のようだ。
1曲目の「なんとなく」がチルアウト的なサウンドで、アルバム冒頭から引き込まれる。
またバージョン違いではあるが、「いい時間」もまさにゆったりと穏やかな時間が流れるような心地よい楽曲である。
アルバムタイトル通り、休日にゆったりと聴く、散歩しながら聴く、など穏やかな時間を楽しみたい時にはぴったりの作品だ。
sleepy.ab – fractal (2020)
この作品もたまたま見つけて大変気に入っている作品である。バンド名はsleepy.abで、呼び方は「スリーピー」であり、北海道の3ピースバンドである。
「眠る前に聴く音楽」をコンセプトに、浮遊感のある楽曲が魅力的である。7年ぶりの新作とのことだったが、筆者はこういった事前情報なしで聴き始めた。
アルバム全体を通じて浮遊感のあるサウンドと優しいメロディがとにかく良い。ポップ過ぎず、音数も多すぎないため、心地よく聴ける作品となっている。
「息継ぎ」と言う楽曲のMVが制作されている。昨今こういったタイプの楽曲は時々見かけるが、sleepy.abはクオリティ高く作り込まれている印象がある。
筆者が好きな楽曲は、「id」という楽曲。プログレッシブとも思えるサウンドは病みつきになる。
コンセプト通り、眠る前や深夜の時間帯に1人でじっくり聴きたい音楽である。
青葉市子 – 剃刀乙女 (2010)
弾き語りスタイルのシンガーソングライター、青葉市子による1stアルバム。2018年発売の6thアルバム『qp』が大変良いアルバムだったため、遡って聴いている。
※アルバム『qp』について取り上げた記事
青葉市子さんの楽曲は、神秘的で静謐な世界観である。そしてその世界観は1stアルバムから一貫していることがわかる。
『qp』ではよりその世界観を深めたように思うが、1st『剃刀乙女』はもう少し弾き語りの勢いのようなものを感じるところがある。
発売当時に行われたライブ映像では、「腸髪のサーカス」が演奏されている。驚くべきことに自己流で始めたギターはこの時3年ほどらしい。
青葉市子さんの音楽は、やはり夕方から夜の時間帯が似合うようにも思う。そして人気の少ない場所で、歩きながらそっと聴くのがおすすめである。
今後も良いアルバムがあれば、このブログで紹介していきたいと思う。
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