音楽ブログを書くコツは何か? – 閲覧数が伸びる記事のタイプやおすすめの書き方紹介

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音楽の聴き方

当ブログ「自部屋の音楽」は、音楽情報発信のブログとして始めてから3年半ほど(2023年8月時点)が経過している。お陰様で楽しみながらブログを書き続けることができている。

ブログを続けるモチベーションとして、やはり人に読んでもらえることは重要である。どんなに好きなことを書いたとしても、閲覧数(PV)は多い方が嬉しいものだ。

しかし音楽ブログは書き方を工夫しないと、なかなか訪問者の増加が見込めないブログである。ましてや当ブログのように超売れっ子はほとんど取り上げないブログはなおさらだ。

そこで今回は筆者のこれまでの経験をもとに、音楽ブログを書くコツや、閲覧者が伸びる記事の書き方などをまとめてみた。もし音楽ブログを書こうと言う人の参考になれば幸いである。

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当ブログ「自部屋の音楽」の特徴や閲覧数について

まずは当ブログがどんなブログを書いており、閲覧数がどれくらいあるのか、明らかにしておきたい。

当ブログの特徴・毎月の平均閲覧者数

当ブログ「自部屋の音楽」を始めたのは2007年まで遡り、日記ブログとしてスタートしている。

一度更新をやめていたが、2020年3月に情報発信ブログとして再スタート。以降は好きなバンドの情報まとめや、おすすめの作品紹介などを中心に記事をアップしている。

現在は月に3~4本書いている程度だが、記事が検索サイトに載るなどして、定期的に訪問してくださる方がいる状況である。

これまで書いた記事は、247記事(日記を除き2020年3月以降のみ)であり、毎月7,500~15,000PVくらいを推移している状況である。(Google Analyticsで2022年4月~7月頃を確認)

通常であれば7,500~10,000くらいであり、”バズる”要素などがあると15,000くらいまで増えることもある。

これが多いのか少なくの分からないが、PV数について言及したブログをいくつか読むと、毎月5,000くらいの人もいれば、10,000くらいある人もいるようである。

またブログ一般には、10,000PVを目指すのがひとまず初心者の目標とのことである。(ワプ活:ブログのPV数と収益について徹底解説!PV毎の目となる収益や、PV数の増やし方のコツも

ブログのPV数と収益について徹底解説!PV毎の目となる収益や、PV数の増やし方のコツも|ワプ活
ブログの収益を増やすにはPV数を増やすことが必要です。PV数とはWebサイトの特定のページが表示された回数のことで、PV...

ただ当ブログは超売れっ子は取り上げておらず、人間椅子・エレファントカシマシ・浜田省吾と言ったファン層がある程度上の年齢の人たちの記事が中心である。

また音楽ブログは、ノウハウなどの記事と違って、何度も再訪して表示回数が伸びるタイプのブログではない。そう考えると、健闘している方のブログではないか、と自己分析している。

記事作成方針と閲覧者を増やすために意識していること

当ブログは情報発信をしようと言う意識で記事を書いている。好きな音楽のことを書く前提で、何かを知りたいという人に向けて書く、という意識も同時に持つようにしている。

そのため、あるミュージシャン1組について掘り下げて書く、というタイプの記事が多くなっている。これはあるミュージシャンをこれから聴く人(初心者)、より深く知りたい人(中級者)に向けている。

あまりマニアック過ぎる(上級者)とそもそも関心を持ってくれる人が少ないので、どのくらいマニアックに書くか、はいくつも書いてみて、そのバランスを掴んだ印象である。

一般にブログを書く上での、閲覧者を増やすための方法(SEO対策をするなど)は、かじった程度には勉強したが、趣味の音楽ブログだからあまりこだわらずに書くようになった。

ただ検索から来てもらうためには、検索語の意識は若干している。あとはいかに読み手に取って面白いものを書くか、質を意識することが中心となっている。

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閲覧者数が伸びる記事・伸びない記事

前置きが長くなったが、当ブログのスタンスをご理解いただいた上で、実際に閲覧数が伸びた記事のタイプ、あまり伸びなかったタイプの記事について振り返ってみたい。

闇雲に「質を上げる」と言っても、やはり伸びやすい記事は存在する。そこに各自の得意・不得意も入ってくるから、これが”正解”ということではなく、筆者の実践例として受け取っていただきたい。

伸びる記事とそのパターンとは?

まず当ブログで閲覧数が伸びやすい記事のパターンと、その自己分析を綴ってみた。

全体的に見れば、特定のミュージシャンに関する入門記事、あるいは中級~上級向けの考察記事が多くなっている印象である。いくつかそのパターンを紹介しよう。

初心者向け『はじめてのアルバム』シリーズ記事

まずは初心者向けの記事として、『はじめてのアルバム』という一連のシリーズ記事がある。

この記事は、「初めてこのミュージシャンを聴くのにおすすめのアルバムは?」というテーマで書いている記事である。

ミュージシャンの簡単な紹介、そしておすすめのベスト盤、オリジナル盤を順に紹介する、と言う内容である。やはりおすすめアルバム紹介記事は需要があるようである。

この記事に向いているのは、歴史が長く作品数の多いベテランである。近年はベテランミュージシャンの活動年数がさらに長期化しており、新規にファンになる人も多い。

しかし作品数が20枚を超えると、どこから手を付けていいか分からない、と言う人に向けて書いている。そしてこの記事のポイントは、実は初心者だけを狙っていない点である。

初心者におすすめのアルバムは?と言う話題は、ファンの間でもよく出るものだ。つまり長くファンを続けている人も、この記事を読んで、共感してもらうこともできるのである。

そのため、あえてこの記事にはマニアックな内容も散りばめており、場合によっては全アルバムレビューまで行ったりしている。

実際のところ、初心者の人が読んでいるのか、ファンが読んでいるのかはわからない。ただ検索では「〇〇(バンド名) おすすめ」などから来るので、初心者が多いかもしれない。

人間椅子の『はじめてのアルバム』を紹介した記事

ミュージシャンの歴史を掘り下げる記事

もう1つ閲覧数が多いタイプが、特定のミュージシャンの歴史を掘り下げて書く・網羅的にまとめる記事である。

ミュージシャンの歴史について調べ、年代を追ってその軌跡を、残っているウェブ上のメディアのリンクやSNS写真などを貼り付けて紹介している。

このタイプの記事は、詳しくミュージシャンについて知りたい人向けに書いており、これから掘り下げたい人を意識している。そのため、時間はかかるが網羅的に情報を収集して執筆している。

ただ漠然と歴史を振り返るだけでなく、ポイントを絞ったり、タイトルを疑問形にしてそれに答える形式にしたりと、工夫を凝らしている。

たとえば、Negiccoの歴史を振り返った記事では、なぜ2003年に結成したご当地アイドルが解散せずに続けて来られたのか?という疑問形にして、考察も含めて歴史を総ざらいした。

ただ検索語としては「Negicco 解散」など、解散しているのか?という疑問を持って調べる人がたどり着いている節はあるようである。

またジャパハリネットの歴史を振り返る記事では、あえて再結成後に絞って歴史を振り返った。インディーズの活動であるため、記録も残りにくいだろうと考え、需要があるだろうと思って書いた。

こうした記事では、自分の考えよりも、シンプルにミュージシャンのやってきたことをまとめる、と言う意識で書いている。

また変に観点を絞らずに、網羅的に書くことで、質の高い記事として検索上位に来るようである。アルバム紹介記事と併せて、最も定期的に閲覧数が見込めるタイプの記事だ。

言語化によって共感を得られる記事

当ブログでは考察記事も書いている。しかし焦点のぼやけた考察記事を書いてしまうと、いわゆる”チラ裏”と言われてしまう、感想文のような内容になってしまう。

考察記事で閲覧数が見込めるものは、ファンの間で誰もが思ってはいるものの、あまり言葉にされて来なかったような内容をまとめた内容である。

つまり言語化することで、多くの人の共感を得られるタイプの記事である。イメージしにくいかもしれないので、具体例を見てみよう。

エレファントカシマシの魅力について掘り下げた記事が、GoogleのDiscoverという紹介サイトに掲載されて、プチ”バズり”のような状態となった。

この記事では、ソロ活動の増えたボーカル宮本浩次氏であるが、やはり宮本氏ソロとエレカシには何か決定的な違いがあるように筆者は感じていて、そのモヤモヤを言語化することができた。

誰しもうっすらと思っていたことを的確に言語化してもらえた、と多くの人が共感をしてくれたようである。

文章は単に情報伝達だけが役割ではない。共感を得ることも文章の重要な役割であろう。

その他+閲覧数が伸びる要因

最後にここまでで書ききれなかった、閲覧数の伸びそうな記事タイプやその要因について書いておきたい。

まずは最新のトレンド情報はやはり伸びやすい傾向にある。現在行われているライブツアーに関する情報や、新作アルバムが出た時に、その作品を取り上げると閲覧数は得られやすい。

当然新しいものであれば、検索上でも競合する記事が少ないので、いち早く書くことで検索上位を狙いやすいのもあるだろう。

たとえば浜田省吾氏の2022年1月に開催された日本武道館公演の予習記事と言うものを書いた。セットリストが事前に分かっているライブであり、ユニークな内容を紹介するものだった。

またマニアックな内容であっても、情報の価値が高いと閲覧数は伸びやすい。なかなかまとめるのに苦労するような情報を頑張って整理することも、楽しい作業であればおすすめする。

たとえば、アルバムに入っていない楽曲を全て紹介する、という記事を時々書く。注目度の高いミュージシャンであれば、訪れる人は多くなる。

当ブログではエレファントカシマシのアルバム未収録曲を全てまとめた記事の閲覧数が多くなっている。

あまり伸びなかった記事とそのパターンとは?

一方で思ったよりも閲覧数が伸びなかった記事のパターンについても触れておこう。

割と音楽ブログを書く人がイメージしそうな記事が、意外と伸びなかったりする。伸ばすための一工夫も含めて書いてみた。

音楽ブログの王道「アルバムレビュー」は意外と伸びない?

音楽ブログと言えば、まず思いつくのは好きなアルバムのレビューである。しかしこれが意外と閲覧数が伸びなかった。

その要因としては、1つにはアルバム単体で検索する人はそれほど多くない、と思われる点だ。一方で1作品ではなく、どのアルバムを選べば良いか、という記事は人の関心を寄せやすい。

アルバム単体を扱うということは、そのアルバムについて知りたいと言う、結構マニアックな人しか読者になり得ないのである。

しかもアルバムレビューは情報量が命でもあり、背景情報からさらに全曲レビューなどやろうものなら、労力の割に反応が薄い記事になってしまう可能性がある。

楽曲やアルバムに対する膨大な背景知識を持っている、と言う場合は良いかもしれないが、ただの感想記事ならば伸びにくいと言えるだろう。

もしアルバムレビューを書くならば、注目度は高いながらまだ記事の少なそうなアルバムを選ぶのがおすすめだ。つまり話題の新作を取り上げる、ということである。

また焦点のぼやけた記事もあまり検索に引っかからないので、何かポイントを絞った評論・考察を絡めると良いだろう。

筆者の書いたアルバムレビューでは、海外のバンドGhostの2022年のアルバムを取り上げ、近年作風が変わりつつあると評されるが、本当に変わったのか考察した内容となっている。

焦点のぼんやりした考察記事

もう1つは焦点のはっきりしない考察記事もあまり閲覧数は伸びない。たとえば、「音楽全般に関する評論」のような内容は、なかなか検索でも引っ掛かりにくい。

音楽業界や音楽のあり方などの評論は、著名なライターや媒体自体が有名なところから出ている記事などでないと、集客することは難しいだろう。

また複数のミュージシャンを横断したような記事も、筆者は時々書くものの、閲覧数はあまり伸びない。やはり書くなら特定のミュージシャンに絞ったものの方が、当然人が来やすいだろう。

さらには日記のようなぼやきのような記事を書いてもなかなか人は来ない。これは検索に引っかからないためで、何かターゲットとなるキーワードをイメージして書くことが必要になる。

時事的な内容を絡めて書くのもおすすめで、村下孝蔵氏の「初恋」のMVが最近作られて酷評された事案があった。

この酷評について書きたかったと言うより、後からMVが作られることに対する難しさなどを考察してみたかったので、「初恋」のMVを取り上げ、タイトルにも含めて書いた。

また検索に載るためにも、単に考察するだけでなく、情報もある程度まとめて書くことがおすすめである。

現代的な解釈の新MV、賛否が分かれるポイントとは? – 村下孝蔵「初恋」のMVに批判が集まった理由

まとめ – ブログを楽しみながら閲覧者数を伸ばすために必要なこと

ここまで当ブログ「自部屋の音楽」を書く上で意識していること、そして閲覧数が伸びた記事・伸びなかった記事のタイプなどを紹介してきた。

具体例とともに書いたが、思いつく閲覧数を伸ばすポイントを3つにまとめておこう。

  • 読み手のターゲットを意識して書く(これから音楽を知りたい人?さらに掘り下げたい人?)
  • 焦点を絞った情報・考察を書く(特定のミュージシャン、ワードに沿った記事を)
  • 感想よりも情報メインで(考察を書く場合は情報とセットで)

いずれも”焦点化すること”が大事であると言えるだろう。自分が書きたいことをできるだけ、ターゲットを絞って書くことで、検索にも引っかかりやすい記事となる。

そして検索に載ることを意識するのであれば、検索する人が求めるのは主に情報である。必要な情報がコンパクトにまとまっている記事が最も読まれるのだ。

情報でなければ共感である。「やっぱりそうだよね」という共感できる言葉もまた読まれる記事であり、そんなムードと言うか思いを言語化することも音楽ブログの役割だろう。

とは言え、音楽ブログを書く人の多くは、自らの趣味を活かしたいというところが出発点である。閲覧数を伸ばすことだけが目的と言う訳でもない。

大事なことは、自分の書きたい記事を書くことである。時にはどう頑張っても閲覧数に結び付かないテーマだってあるし、その場合は無理に書きたいことを捻じ曲げる必要はないだろう。

そのため、書きたい記事・閲覧数を伸ばしたい記事、と棲み分けを図るのも手である。テーマを考える段階で、「これは伸びそう」「これは好きに書けば良い」と考えながら書けば良いのだ。

ただ常に少しでも焦点化できる部分や、キーワード化できる部分がないか、アンテナを張りながら書くことは大切である。何も考えずに書くのは少しもったいない。

このように、閲覧数の伸びる記事・自分の書きたい記事を適宜分けて書くと、モチベーションが維持されつつ、閲覧数も確保できるブログになるだろう。

本記事で紹介したミュージシャンのおすすめアルバム

人間椅子 – 色即是空(2023)

9月6日発売予定の最新作。

Ghost – Impera(2022)

煌びやかでポップな要素もありつつ、ヘヴィなロックは健在の5thアルバム。

ジャパハリネット – RE:BEST(2020)

再結成後にリリースされ、ファンに選ばれた名曲をリメイクしたベスト盤。

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