TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ、エンディングに起用された楽曲からの洋楽入門~キャラクターの元ネタまで

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画像出典:TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』公式Twitter
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音楽ジャンル別にみる「ジョジョの奇妙な冒険」登場人物の元ネタ

ここまでアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズのエンディングに起用された洋楽を紹介してきた。

物語の雰囲気に合うように、様々なジャンルから選曲されていることが分かった。エンディング曲から洋楽に入る、ということもできるのではないだろうか。

ジョジョと言えば、もう1つ洋楽との密接な関わりがある。それは登場キャラクターの名前が、洋楽のアーティスト名・曲名からつけられている、という関わりである。

これについても、元ネタを網羅的に紹介した記事が既にいくつも作られている。

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※ジョジョスタンドと元ネタ一覧

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詳しくはそちらを見てもらうとして、今回はキャラクターごとではなく、音楽ジャンル別に紹介してみたい。音楽ジャンルのはっきりしたものを中心に、ごく一部だが紹介する。

登場人物・スタンドから、洋楽を聴くきっかけになればと思う。

ハードロック・へヴィメタル

激しいギターサウンド、そしてシャウトするボーカル。1960年代後半に生まれたハードロックは、よりソリッドで攻撃的なへヴィメタルに移行していった。

ジョジョのキャラクターはかなりハードロック・へヴィメタルから、元ネタを取っている。

Dio(ロニー・ジェイムス・ディオ)

  • キャラクター・スタンド:ディオ(主に1部~3部)
  • 代表曲:「Holy Diver」など
  • 代表的なアルバム:『Holy Diver(邦題:情念の炎 ~ ホーリィ・ダイヴァー)』(1983)など

ジョジョシリーズ最大の敵キャラクターでもあるディオ。元ネタは、シンガーのロニー・ジェイムス・ディオ、または彼のバンドであるDioである。

コブシを回した歌いまわし、ハイトーンでのシャウトが特徴的である。

AC/DC

  • キャラクター・スタンド:エシディシ(2部)、ハイウェイ・トゥ・ヘル(6部、サンダー・マックイイーンのスタンド)、ボール・ブレイカー(7部、ジャイロ・ツェペリのスタンド)、Dirty Deeds Done Dirt Cheap(7部、ファニー・ヴァレンタインのスタンド)
  • 代表曲:「Highway to Hell」など
  • 代表的なアルバム:『Highway to Hell(邦題:地獄のハイウェイ)』(1979)など

バンド名から曲名から何度も元ネタとなっているのが、AC/DCである。

オーストラリア出身のハードロックバンド。ブルースを基調とし、アメリカンなロックンロールを鳴らすバンドとして人気が高い。

Queen

  • キャラクター・スタンド:キラークイーン(4部、吉良吉影のスタンド)、シアーハートアタック(〃)、バイツァ・ダスト(〃)、ボヘミアン・ラプソディ(6部、ウンガロのスタンド)、メイド・イン・ヘブン(6部、プッチ神父のスタンドの最終形態)
  • 代表曲:「Bohemian Rhapsody」「Killer Queen」など
  • 代表的なアルバム:『Sheer Heart Attack』(1974)、『A Night at the Opera(邦題:オペラ座の夜)』(1975)など

イギリス出身の世界的に人気のロックバンドである。ハードロックから始まり、クラシックの要素を取り入れ、アートロック・グラムロックなど様々なジャンルを行き交う。

ボーカルのフレディ・マーキュリーの死後も、断続的に活動を続けている。

パンク・ニューウェイヴ

1970年代後半、ハードロック・ブームが下火になる中、ロックの攻撃性を取り戻そうと生まれたジャンルにパンクロックがある。

その後のニューウェイヴも含め、商業主義的な音楽とは一線を画し、インディーズ・レーベルからのリリースも多かった。

Sex Pistols

  • キャラクター・スタンド:セックス・ピストルズ(5部、グイード・ミスタのスタンド)
  • 代表曲:「God Save The Queen」「Anarchy In the U.K.」など
  • 代表的なアルバム:『Never Mind the Bollocks, Here’s the Sex Pistols(邦題:勝手にしやがれ!!)』(1977)

1970年代後半のパンク・ニューウェイヴムーブメントの代表的なバンドである。

斬新なファッションでも注目を集め、ストレートなロックンロールに反体制的な歌詞を乗せて歌った。活動期間は短く、スタジオアルバムは1枚だけである。

The Cars

  • キャラクター・スタンド:カーズ(2部)
  • 代表曲:「Drive」「You Might Think」など
  • 代表的なアルバム:『The Cars』(1978)

アメリカ出身、1978年にデビューしたニューウェイヴのバンドである。初期はロック色が強かったが、徐々に実験的な要素やポップなカラーが強まった。

キーボードを多用したユニークなサウンドが特徴である。

Talking Heads

  • キャラクター・スタンド:トーキング・ヘッド(5部、ティッツァーノのスタンド)、バーニング・ダウン・ザ・ハウス(6部、エンポリオ・アルニーニョのスタンド)
  • 代表曲:「Burning Down the House」など
  • 代表的なアルバム:『Remain In Light』(1980)

1974年に結成されたアメリカのバンド。初期はパンクロックであったが、ポストパンクに分類されるバンドである。

アフロビートを取り入れるなど、リズム感やグルーヴにこだわったバンドであった。

プログレッシブロック

1960年代後半にイギリスを中心に起きた、進歩的・実験的な音楽ジャンルのことである。大作主義、変拍子や複雑な展開など、難解なイメージのあるジャンルでもある。

1970年代前半が最盛期であり、70年代後半には衰退していった。

King Crimson

  • キャラクター・スタンド:キング・クリムゾン(5部、ディアボロのスタンド)、エピタフ(〃)
  • 代表曲:「21st Century Schizoid Man」「Red」など
  • 代表的なアルバム:『In The Court Of The Crimson King(邦題:クリムゾン・キングの宮殿)』など

プログレッシブロックの代表的なバンドの1つである。だが70年代以降はニューウェイヴなどの要素を取り込んだりと、音楽的に変化も大きい。

1stアルバム『In The Court Of The Crimson King(邦題:クリムゾン・キングの宮殿)』はプログレッシブロックのジャンルを確立した作品である。

Pink Floyd

  • キャラクター・スタンド:エコーズ(4部、広瀬康一のスタンド)、クレイジー・ダイヤモンド(4部、東方仗助のスタンド)、アトム・ハート・ファーザー(4部、吉良吉廣のスタンド)
  • 代表曲:「Echoes」「Atom Heart Mother」など
  • 代表的なアルバム:『The Dark Side Of The Moon(邦題:狂気)』など

プログレッシブロックの先駆者として知られ、アルバム『The Dark Side Of The Moon(邦題:狂気)』は全米チャートに741週連続でランクインするなどの人気バンドである。

クラシックをベースとした技巧派のバンドではなく、独特の浮遊感があるサウンドやDavid Gilmourの哀愁漂うギターなどが特徴である。

The Moody Blues

  • キャラクター・スタンド:ムーディー・ブルース(5部、レオーネ・アバッキオのスタンド)
  • 代表曲:「Nights In White Satin」「The Story in Your Eyes」など
  • 代表的なアルバム:『Every Good Boy Deserves Favour(邦題:童夢)』(1971)など

プログレッシブロックの草分け的な存在のバンドである。1967年の2ndアルバム『Days Of Future Passed』ではメロトロンなどを使い、プログレのサウンドを作った。

バンドは停滞した時期はありつつも、活動を継続。唯一のオリジナルメンバーであるグレアム・エッジが2018年に引退し、バンドは活動を停止した。

ダンスミュージック・ソウル

R&Bなどの黒人由来の音楽やゴスペルなどから派生したと言われる、ソウルミュージック。そこから派生したディスコやファンクなど、広くダンスミュージックも含めて考えた。

Earth, Wind & Fire

  • キャラクター・スタンド:アース・ウインド・アンド・ファイヤー(4部、支倉未起隆のスタンド)
  • 代表曲:「September」「Shining Star」など
  • 代表的なアルバム:『That’s the Way of the World(邦題:暗黒への挑戦)』(1975)

1970年代を中心に活動したアフリカ系アメリカ人によるファンクバンドである。重厚なホーンセクションを用いたサウンドが特徴的だ。

また1970年代のディスコブームを象徴するバンドとしても知られる。

Chaka Khan

  • キャラクター・スタンド:チャカ(3部、アヌビス神の刀に操られる男)、カーン(3部、アヌビス神の刀に操られる男)
  • 代表曲:「I’m Every Woman」「Ain’t Nobody」など
  • 代表的なアルバム:RUFUS & CHAKA『Masterjam』(1979)

アメリカ出身の女性R&B歌手であり、ジャズに影響を受けたボーカリストである。バンドRufusで活動し、ソロ活動と並行してバンドでも歌っていた。

1982年にRufusが解散してからは、ソロで活動している。

Pet Shop Boys

  • キャラクター・スタンド:ペット・ショップ(3部、ハヤブサ)
  • 代表曲:「West End Girls」「Go West」など
  • 代表的なアルバム:『Actually(邦題:哀しみの天使)』(1987)など

1980年代より活動するイギリスのシンセポップデュオである。ウィスパーボイスによるボーカルと、美しいメロディラインが特徴的である。

曲調はポップだが、社会風刺的な歌詞を取り入れることも多い。

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まとめ

「ジョジョの奇妙な冒険」では、テレビアニメのエンディング曲、そして登場キャラクターの元ネタとしても、様々な洋楽のアーティスト・楽曲が使われていることがわかる。

そしてジャンルも年代も多様であり、ジョジョに登場する洋楽だけを拾っても、かなり広く音楽を知ることができる。

その際には、音楽ジャンルも趣味を広げていく指針の1つとなるだろう。今回の記事では、意識的に楽曲が含まれる音楽ジャンルを記載するようにした。

音楽を鑑賞する上では、ジャンルは意識せずとも楽しめる。ただ音楽の趣味を広げていく上では、各ジャンルがどのように関連するのか、というのも重要な情報だ。

ジョジョに登場したアーティスト・楽曲の中で、好きなものがあれば、そのジャンルから音楽を広げていくと楽しいのではないか。

また元ネタとなっているバンドが、どんなキャラクターに使われているのか、見てみるのも面白い。

主人公やボスキャラに使っているグループ、弱い敵に使っているグループという配置には意図もありそうだ。

このように、ジョジョも音楽も、どちらも楽しむことができるようになると思っている。

アニメシリーズはまだ続いている。今後どのような楽曲が使われるのか、まだまだジョジョから目が離せない。

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