【浜田省吾】コロナ禍に作られた2021年のシングル『この新しい朝に』 – 収録楽曲の紹介、MVの撮影場所は?

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浜田省吾
画像出典:Amazon

1976年のソロデビューから、今年で45年となるシンガーソングライターの浜田省吾。今年6月23日は、シングル作品としては16年ぶりとなる”この新しい朝に”をリリースした。

まだ感染症対策のため、現在もライブ活動が思うようにできない。そんな中、久しぶりとなる新曲が届いたことは大変喜ばしい。

この記事では、ニューシングルの収録楽曲の聴きどころを解説していきたい。

それに加え、2020年以降のコロナ禍の活動についてもまとめてみた。今回のシングル以外にも、魅力的な音源・映像がリリースされているので、ぜひチェックいただきたい。

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シングル『この新しい朝に』の基本情報

  • 発売日:2021年6月23日(水)
  • 初回仕様限定盤:デジパック仕様
  • 発売元:Sony Music Labels
  • 価格:¥1,430 (税込)

<収録曲>

  1. この新しい朝に
  2. 青春の絆
  3. 壁にむかって

シングル収録楽曲のメドレー映像が公開されている。

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シングル『この新しい朝に』の聴きどころは?

ここでは新曲「この新しい朝に」と、カップリング曲2曲の2つに分けて、楽曲の聴きどころを紹介していきたい。

新曲「この新しい朝に」について – MVの撮影場所や聴きどころは?

まず3月13日に配信された「この新しい朝に」である。ミックスは配信バージョンとは異なるものとなっている。

新曲としては2015年のアルバム『Journey of a Songwriter 〜 旅するソングライター』以来、6年ぶりとなる。MVが3月18日にYouTubeに公開されている。

そして公開されたMVが印象に残った人も多いのではないか。誰もいないコンサートホールで歌う浜田氏の様子に、筆者も現実を突きつけられたような思いを抱いた。

「撮影場所はどこなのか?」という疑問が多く見られたが、神奈川県にある「よこすか芸術劇場」で撮影されたとのことである。

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正式には「横須賀芸術劇場」内にある大劇場「よこすか芸術劇場」である。オペラハウス形式のホールであり、5階席まであり約1800人まで収容が可能とのことだ。

浜田氏のコンサートもここで行われたことがあり、2015年の『ON THE ROAD 2015 “Journey of a Songwriter”』でもツアーの初日が行われている。

ここからは楽曲の聴きどころと、筆者の感じたこともに少し述べてみたい。

浜田氏らしいストレートなメロディランが耳に残る。変わらぬ透き通ったような美しいメロディ、それでいて力強さも感じられる楽曲だ。

ただテンションの高いアップテンポな楽曲ではなく、力強く歩くような楽曲だと感じた。ロックテイストのシングル曲で、こういったテンポ感の楽曲は実は珍しいように思う。

そして、否が応でも私たちの今置かれている状況を感じさせる歌詞の内容となっている。もちろん直接的に感染症の流行や、それに伴う生活の変化を歌ったものではない。

ただ今の状況になってから、人と直接会う機会が減り、一人で過ごす時間が増えた。それぞれの思いを抱えた、一人ひとりがどこかで感じているような気持ちが歌詞に込められているように感じた。

筆者がこの曲で印象的だったのはサビの終わりの「空は高く~」の部分だった。

社会の変化が大きかったからこそ、変わらないものに目が向く。それは私たちの周りにある自然や空ではないだろうか。

浜田氏の曲は、心がぶれそうな時に、変わらないものに力をもらえることを教えてくれるようだ。

そして音楽もまた、変わらず私たちの心を明るくしてくれる。こんな状況だからこそ、改めて音楽が不可欠なものとして輝きを放つのではないだろうか。

カップリング曲 – リメイク音源のオリジナルが収録されているアルバムは?

ここからは、2・3曲目に収録されたカップリング曲の紹介である。いずれも過去の楽曲を今回新たにリメイクした作品となっている。

いずれの楽曲も1976年のデビューアルバム『生まれたところを遠く離れて』に収録されていた楽曲である。

2曲目に収録された「青春の絆」は、これまであまり光の当たってこなかった楽曲に思われる。恥ずかしながら、筆者自身もどんな曲だったのか、タイトルだけではすぐに思い出せなかったほどである。

オリジナルは、歌い方の影響かフォーク的で重々しいムードが漂っていた。

今回のリメイクでは、ゴージャスなR&Bに生まれ変わっている。やはり元々の普遍的なメロディラインが活きており、浜田氏がデビュー時から変わっていないことが確認できる。

なおエンディング部分には、ある仕掛けがなされている。ぜひ最後まで聴いてみると、浜田省吾ファンにとっては嬉しい展開となっているだろう。

3曲目に収録された「壁にむかって」は、同じく1stアルバムおよび1stシングル『路地裏の少年』のカップリング曲である。

こちらは初期のライブでは頻繁に演奏されていた楽曲ではあるが、実はリメイクされるのは初めてである。

「青春の絆」同様、オリジナルは少し気張っている浜田氏の歌唱がどうしても耳についてしまう部分もあった。今回のリメイクでは、パワフルながら落ち着いた歌唱を聴くことができる。

アレンジ面でも、R&B要素が強くなり、横ノリ感の強いリズムも心地よい。ライブで聴ける日が来るのがとても待ち遠しい。

浜田氏の初期の作品は、2ndアルバム以降ポップスとAOR的サウンドに特化していった。それ以前の1stは浜田氏が好きなように作った、ある意味浜田氏らしい作品となっている。

ただポップスからロック、R&Bなど多様なジャンルを十分に消化しきれない部分もあった。今回はそんな”原石”とも言える1stの楽曲が、魅力的に生まれ変わったと言って良いだろう。

コロナ禍における浜田省吾の活動について

最後にシングルリリースまでの、2020年~2021年の活動についてもまとめてみた。

浜田氏の活動の1つには、ファンクラブ会員向けに行っていたツアーがあった。ツアー内容は、10年ごとに活動を振り返り、その時代にリリースされた楽曲のみで構成されたライブが行われている。

今まで行われたツアーは以下の通りである。

『100% FAN FUN FAN 2018 “Journey of a Songwriter” since 1975 Welcome back to The 70’s “君が人生の時 ~ Time of Your Life”』(1970年代に制作された楽曲)

100% FAN FUN FAN 2019 “Journey of a Songwriter” since 1975 Welcome back to The 80’s Part-1 「終りなき疾走~ALL FOR RUN」(1980年代の前半のアルバム『Home Bound』、『愛の世代の前に』、『PROMISED LAND 〜約束の地』)

そして2020年に行われるはずだった『100% FAN FUN FAN 2020 “Journey of a Songwriter” since 1975 Welcome back to The 80’s Part-2 “DOWN BY THE MAINSTREET”』は中止となった。

人気の高いアルバム『DOWN BY THE MAINSTREET』、『J.BOY』、『FATHER’S SON』の3枚からのライブだっただけに非常に残念だ。

上記のツアーや、それ以前の活動について、詳しくは筆者の以下の記事に詳しくまとめている。

コロナ禍ということもあり、過去のライブ映像がYouTubeに投稿された。いくつかピックアップしたが、他にも浜田省吾公式チャンネルより見ることができる。

紫陽花のうた」 (ON THE ROAD 2005-2007 “My First Love”)

Rising Sun ―風の勲章」(ON THE ROAD 2011 “The Last Weekend”)

アジアの風 青空 祈り part-1 風」 (ON THE ROAD 2015-2016 “Journey of a Songwriter”)

また2020年のファンクラブツアー向けに作られたシングル『MIRROR / DANCE』のリリースは行われた。1984年のアルバム『DOWN BY THE MAINSTREET』からのリメイク作品だ。

「DANCE」ミュージックビデオ(Short Version)

またFairlifeとしてリリースされた楽曲の再編集ミニアルバムのリリースもあった。Fairlifeとは、浜田省吾・春嵐・水谷公生によるユニットである。

これまでリリースされた楽曲の中から、浜田氏がボーカルをとった楽曲をリミックスした内容となっている。

そして「みちくさ feat. 岡野昭仁 from ポルノグラフィティ」を浜田省吾自身の歌唱により再レコーディングして収録している。

さらに、過去のファンクラブ限定ライブの映像作品もリリースされている。

2013年春夏に開催されたファンクラブツアー『Shogo Hamada Official Fan Club Presents “100% FAN FUN FAN” On The Avenue 2013「曇り時々雨のち晴れ」』の中で、7月に行われたチャリティーコンサートの模様である。

選曲としては、ロックナンバーよりも、ポップスを中心に選ばれ、ファンクラブ限定ライブらしいコアな選曲も見どころである。

以上が2020年から今年にかけての浜田氏の活動であった。そして今回のシングルリリースに併せて、書籍の発売やキャンペーンもあるようだ。

シングル発売日には、初の”歌詩集”「ソングライターの旅」も発刊されている。浜田氏が選んだ101曲の歌詞が縦書きで書かれた書籍とのこと。

また「SHOGO HAMADA 45th Anniversary “DISCOGRAPHY COLLECTION”」と題し、旧譜をリプライスし全59タイトルを再発売した。

あまり強調されていないが、初期の作品を中心に新たなリマスター盤を施した作品もある。以下の7枚が今回リマスターされた。

  • 1st『生まれたところを遠く離れて』
  • 2nd『LOVE TRAIN』
  • 3rd『Illumination』
  • 4th『MIND SCREEN』
  • 5th『君が人生の時・・・』
  • ライブアルバム『ON THE ROAD』
  • 企画アルバム『ROAD OUT TRACKS』

そして購入特典が下記サイトの通りもらえる。

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まとめ

今回の記事では、浜田省吾のシングル『この新しい朝に』について、そしてコロナ禍の2020年以降の活動やリリースについてまとめてみた。

新曲「この新しい朝に」は、浜田氏の変わらないメロディ、歌声、歌詞を聴かせてくれる。

私たちの周りにある自然や空が大きな存在として変わらずにあり続けるように、浜田氏の音楽も変わらずに私たちに寄り添ってくれていることを実感できた。

そしてカップリング曲には、デビューアルバム『生まれたところを遠く離れて』から2曲がリメイクされた。

活動45年にしてデビュー盤から選曲されたことも、浜田氏の音楽性が変わらないことを示しているように思える。

浜田氏の現在の活動も、デビューから今日に至る歴史を振り返りながら、新たな歩みを進めているように思える。今回の新曲が、デビューから続く道の上に確かに存在することが感じられるだろう。

ぜひ近年の浜田氏の活動を追っていなかった人も、今回のシングルをきっかけにその歴史を振り返ってみるのも良いのではないだろうか。

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