【人間椅子】ギター・ボーカル和嶋慎治の楽曲・プレイの魅力に迫る! – おすすめ楽曲プレイリストも

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今日12月25日は人間椅子のギター・ボーカル和嶋慎治氏の誕生日である。今年で55歳となったが、人間椅子や和嶋氏としての活動は過去にないほど盛り上がっている。

今年はコロナ禍によりライブ活動ができない状況ではあったが、個人のYouTubeチャンネル「哀愁のワジマシーン」での活動など、この1年を楽しんでいた様子もうかがえた。

哀愁のワジマシーン
人間椅子のギター&ボーカル和嶋慎治の公式YouTubeチャンネル『哀愁のワジマシーン』です。 『Sorrow of Sh...

今回はそんな和嶋氏の楽曲やギタープレイの特徴をいくつかの観点から紹介していきたい。それぞれおすすめの楽曲を紹介し、最後に和嶋氏の楽曲を楽しむプレイリストを作ってみた。

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ヘビーで作り込まれた楽曲

最初は和嶋氏の作る楽曲の特徴についてである。様々なタイプの楽曲はあるが、1つの特徴としてはよく作り込まれたヘビーな楽曲である。

ベース・ボーカルの鈴木研一氏に学生時代に勧められたBlack Sabbathを好んでおり、やはりヘビーな楽曲が多く作られている。

鈴木氏の楽曲が視覚的な怖さや重さを表現するのに対し、和嶋氏はもっと精神的な重さを感じさせる楽曲が多いのが特徴と言える。

さらにKing Crimsonのロバートフリップの奏法に影響を受けるなど、プログレッシブロックを感じさせるような展開の多さも特徴だ。

アルバムのラストにはこういった和嶋氏のヘビーで展開の多い楽曲が配置されることが多い。

黒猫

6thアルバム『無限の住人』のラストに収録された楽曲。和嶋氏の楽曲の中でも人気が高く、ライブでも頻繁に演奏される楽曲である。

ずっしりと重いリフは、Black Sabbathの「Into the Void」を思わせるもの。そこから和嶋氏はより音楽的に実験的な要素も持ち込んでいる点が興味深い。

具体的にはイントロの奇数拍のブレイクや、中間部ギターソロの転調など、大変凝った作りの楽曲となっている。

相剋の家

11thアルバム『修羅囃子』収録のこちらもライブでは定番の楽曲であり、和嶋氏のあらゆるヘビーさが全て詰まったような楽曲である。

地を這うようなヘビーなリフと、あえて慌ただしい展開をすることで、楽曲に緊張感を感じさせる。

難解な歌詞も呪文のようであり、狂気を感じさせるような内容である。中間部の美しいメロディが際立つが、再び不気味な展開に戻るあたりに救いのなさを感じる。

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縦横無尽に動き回るギターソロ

人間椅子の魅力の1つとして、和嶋氏のギターソロが外せない。ハードロックらしい、これぞギターソロと言うソロを聴くことができる。

和嶋氏のギターソロはブルースを基調とした、ペンタトニックスケールによるものだ。そこにKing Crimsonのロバートフリップのようなフレーズや、三味線奏法が取り入れられている。

テクニカルなフレーズもあるものの、ブルースのタメの効いたソロを弾くため、スコアでは表現しきれないクセをぜひ耳コピで真似してみてほしい。

宇宙からの色

ベストアルバム『現世は夢~25周年記念ベストアルバム~』に収録された新曲である。ハードロックとプログレの要素をコンパクトにまとめた名曲だ。

この曲では短いソロながら、ペンタトニックではない不可思議なフレーズとなっている。ファズをかけて、スペーシーな雰囲気を醸し出すソロに仕上がっている。

なまはげ

18thアルバム『無頼豊饒』に収録の推し曲だ。ライブでは前半・後半いずれでも配置される、万能な楽曲である。

中間部ではソロの前にトリッキーなギターを披露した後、ギターソロではペンタトニックと三味線奏法を組み合わせたソロとなる。

変幻自在なギターサウンド

和嶋氏のギターに関しては、エフェクターによる音色の変化も見どころの1つだ。通常のバッキングはSGとアンプの直(回路を分けて実質アンプ直となっている)である。

ただギターソロや展開部分では、ややトリッキーなエフェクトをかけて楽しませてくれる。

最近和嶋氏の足元について解説した動画が公開されている。

見知らぬ世界

10thアルバム『見知らぬ世界』のタイトル曲。シンプルな曲ではあるものの、中間部からギターソロにかけての音色変化は見どころの1つである。

中間部では空間系のエフェクターを駆使して、広がりのあるサウンドになっている。一気にソロに耳を向けるため、ソロではワウの中止めで鋭利なサウンドに変化している。

ギターの音色の変化は、楽曲の展開とも密接に結びついている。

時間からの影

17thアルバム『萬燈籠』収録の隠れた人気曲である。ハードロックと言うよりは、プログレを感じさせ、音色や展開の変化で聴かせる楽曲だ。

楽曲冒頭からエフェクトを駆使し、不気味なサウンドを作り上げている。ソロではファズを使い、お得意のロバートフリップ的なフレーズが繰り広げられる。

仏教や哲学を感じさせる深い歌詞

最後には和嶋氏の作詞について述べておきたい。和嶋氏はギターや作曲だけでなく、作詞においても高い芸術性を発揮している。

特に歌詞には仏教や哲学などに影響を受けたと思われる、精神世界を掘り下げるような歌詞が人気である。

かつては楽曲ごとのテーマに合わせて歌詞を書いていたが、近年はより和嶋氏自身の伝えたい内容が固まったようである。

仏教の世界観を感じさせつつ、前向きな内容に変化してきたと言える。

当ブログでも和嶋氏の歌詞についてブログ記事を公開している。

深淵

15thアルバム『未来浪漫派』のラストに配置された楽曲だ。9分を超える大作であるが、思いのほかあっという間に聴くことができる。

この歌詞は和嶋氏が苦悩の中から光明を見出した頃に書かれたものだ。ここから和嶋氏は今まで以上にパワフルにバンド活動を行っていった記念碑的な楽曲でもある。

先日上演されていた『映画 人間椅子 バンド生活三十年』でも印象的な使われ方をして感慨深かった人も多かったのではないだろうか。

無情のスキャット

21stアルバム『新青年』のラストに収録されている。人間椅子の海外公演にも結び付いた、これまた記念碑的なヒットソングである。

近年の人間椅子の良い所を全て詰め込んで作られたような力作であり、ヘビーでありながらキャッチーな楽曲である。

その歌詞の内容はまさに仏教を思わせるもの。そして自分の執着から解かれ、美しく生きることを宣言するような内容がとても印象的である。

当ブログではかなり掘り下げてこの楽曲を分析したブログ記事を公開している。

和嶋慎治の楽曲を楽しむプレイリスト

最後に和嶋氏の楽曲だけで構成されたプレイリストを作成してみた。

今回取り上げた8曲に加えて、代表曲と思われる以下の4曲を加えている。

  • 此岸御詠歌(17thアルバム『萬燈籠』)
  • 幸福のねじ(3rdアルバム『黄金の夜明け』)
  • 幽霊列車(8thアルバム『二十世紀葬送曲』)
  • 人面瘡(1stシングル『夜叉ヶ池』)

まとめ

今回は和嶋慎治氏の魅力をコンパクトにお伝えする内容となった。

それぞれの時期に見どころがあるものの、近年の和嶋氏の覚醒ぶりが著しいと言えよう。今回選んだ曲の中にも、ここ数年に作られた楽曲も多く含んでいる。

50代に入ってなお進化を続けるギタリストであり、より作詞の世界は深くなっている。今後の作品にもぜひ注目し、楽しんで聴いていきたいと思う。

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