【アルバムレビュー】Ghost – Skeletá(2025) 洗練された”Ghostらしさ”の到達点

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アルバムレビュー
画像出典:Amazon

スウェーデン出身のハードロックバンド、Ghostが前作『Impera』から3年の時を経て、6thアルバム『Skeletá』を2025年4月25日にリリースした。

Ghostはトビアス・フォージが扮するキャラクターによるユニットである。悪魔的な雰囲気のいで立ちや世界観と、それに対してヘヴィでありながらポップな楽曲が魅力である。

近年はよりその活動のスケール感を増しており、全世界的に期待感の高まる中でのリリースとなったのが本作である。

『Skeletá』は、これまで以上に普遍性を持った作品に向かうとともに、これまでの”Ghostらしさ”をより洗練させた1つの到達点であると感じた。

今回の記事ではGhostの6thアルバム『Skeletá』のレビューを行った。

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前作『Impera』から『Skeletá』のリリースまで

6thアルバム『Skeletá』のレビューを行う前に、ごく簡単に前作『Impera』から『Skeletá』のリリースまでのGhostについて押さえておきたい。

前作『Impera』(2022年)は、多様な音楽性を盛り込みつつ、ポップな要素としてAOR、スタジアムロック的なものも含んで、より幅広い層に打って出た作品に感じられた。

【アルバムレビュー】Ghost – Impera (2022) 音楽性は本当に”変わった”のか?

初期の作品にあったB級メタル的雰囲気はますます薄れ、アメリカを中心とした世界規模で活躍するバンドへと進化を続けている様子が窺えた。

2022年~2023年にかけて、北米やヨーロッパだけでなく、アジア・オセアニア、南米などでもツアーやライブを行うなど全世界的な活動へと広がっている。

2023年にはカバーEP『Phantomime』がリリースされている。TelevisionやThe Stranglersなどニューウェイヴ・ポストパンクのジャンルからもカバー曲が収録された。

Genesisの「Jesus He Knows Me」、Iron Maidenの「Phantom of the Opera」がシングルカットされた。

また俳優のPatrick WilsonとShakespears Sister’の「Stay」のカバーシングルもリリースしている。

さらには2019年リリースのEP『Seven Inches of Satanic Panic』収録の「Mary On A Cross」が自身初のプラチナ認定された。

そして2024年にはバンドの映画『Rite Here Rite Now』が6月20日に公開され、シングル「The Future Is a Foreign Land」がリリースされている。

映画は北米でハードロック映画史上過去最高の興行収益を記録し、世界各地で興行収入トップ10に入るという快挙を成し遂げた。

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さらに2025年のツアー『Skeletour』はアリーナやドーム公演が中心となる大規模なもので、各地でソールドアウトが続出するなど、その人気はとどまるところを知らない。

世界的にみるとGhostの人気は凄まじいものであるが、どうも日本では認知度すら低い辺りが残念である。

2019年のDownload Festival Japan 2019以来、来日も実現していないが、ぜひ日本での単独公演にも期待したいところである。

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6thアルバム『Skeletá』紹介・レビュー

世界が注目するバンドとなったGhostの6thアルバム『Skeletá』について、基本情報や聴いた全体の感想を前半では述べる。

後半では全曲のそれぞれ短いレビューを行っている。

作品概要・全体の感想

  • 発売日:2025年4月25日
  • 価格(国内盤):3,300円(税込)
  • レーベル(国内盤):ユニバーサルミュージック

Ghostの6thアルバム『Skeletá』は、前作『Impera』(2022年)より約3年ぶりリリースとなった。

2025年5月、アルバムは売上とストリーミングを合わせた「アルバムユニット換算で86,000」を売り上げ、ビルボード200アルバムチャートで1位を獲得している

(中でもアナログの売り上げが44,000枚で、ハードロックのアルバムでは記録的な数字である)

アメリカのアルバムチャートでハードロックの作品が1位となるのは4年半ぶりとのことである。

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タイトルのSkeletáとは、古代ギリシア語で”枯れた”という意味であり、アートワークなどからもSkeletonを思わせるものだ。

アルバムのテーマには、”癒し”があり、どうやって悲しみと向き合うのか、癒されるのか、ということを題材にした楽曲で構成されているという。

前作が社会全体や国家の仕組みに関するものだったが、本作はより個人的な、核に迫るような感情について歌ったものである。詳しくは下記のインタビュー記事をご覧いただきたい。

激ロック:Ghostのインタビュー記事

GHOST| 激ロック インタビュー
グラミー受賞歴を持つ、異色のロック・バンド GHOSTが、約3年ぶりとなるニュー・アルバム『Skeletá』を完成させた...

なお本作より、バンドのキャラクターはPapa V Perpetua(パパ5世パーペチュア)となっており、先行シングルとなった「Satanized」のMVの最後に姿を見せている。

その後、先行シングルとして「Lachryma」「Peacefield」がリリースされていた。

本作を聴いた全体的な感想を述べていこう。一聴した印象としては、決して派手さはないものの、クオリティが高く、味わい深い作品である、というものだった。

筆者が考えるGhostの派手なアルバムとは、『Meliora』(2015年)や『Prequelle』(2018年)であり、強烈なシングル曲がアルバム全体を引っ張っていくような作品である。

それらに比べると、よりアルバム・オリエンテッドな作品であり、その傾向は前作『Impera』を受け継いだものであると感じた。

アルバム前半にシングル曲、いわゆる推し曲を詰め込んでおり、掴みは非常に素晴らしい。

中盤の曲は、アップテンポな曲からヘヴィな曲、遊び心を感じさせる曲など、様々な音楽性を感じ取ることができる。

ただ、コード進行では似通った曲も多く、Am→F→C→Gと言う流れが多用されている。アメリカ市場を意識したものかとも思ったが、トビアス・フォージ氏のインタビュー動画がそのヒントとなった。

彼は動画の中でKISSの「Strutter」の進行を好んでいると述べているようだが、まさに本作で多用している(以前からも)進行そのものである。

おそらくテーマである”癒し”に沿って、メジャーコードを多めに使うと言う意図があったのか、進行が似てしまったのと、おどろおどろしさがより薄れたのだろうと思う。

楽曲のメロディや進行にはやや似通った曲の多い印象もあるが、アレンジ面や構成などで作り込んでいることで、各曲の個性はある程度明確になっているようにも思う。

アレンジやサウンドのクオリティにおいては、過去の作品を上回る素晴らしい出来だと感じた。

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各楽曲ミニレビュー

本作は全10曲で、収録時間は46:43とコンパクトな楽曲が多くなっている。ただ本作は今までの作品にあった序曲の位置づけの楽曲はない。

全10曲について、ミニレビューを行った。

Peacefield

先行シングルとして最後にリリースされた楽曲である。「平和の地」や「平和」を意味するタイトルだ。

本作では序曲はないが、導入に美しい讃美歌のようなコーラスから始まる。そしてイントロは古き良き80年代ポップスのような、アルペジオを使ったギターフレーズが印象的だ。

前半の優しげな雰囲気から、中盤のヘヴィなギターリフへの展開がGhostの真骨頂である。おどろおどろしさはないが、どっしりとしたサウンドと美しいメロディが光る力作である。

短い楽曲の多いGhostであるが、この曲は美しいイントロから、ヘヴィな中盤に、後半ではメロディの展開などもあり、かなり聴き応えのある楽曲になっている。

どっしりとした1曲目が、アルバム全体の格式を高めている印象である。

Lachryma

先行シングル第2弾のこの曲、タイトルはラテン語で「涙」を意味する。

非常にGhostの個性が分かりやすくまとまった名曲である。イントロはまるで80年代のポップスを思わせるが、いきなりダークなリフが入って来るところがカッコいい。

本作ではこうしたダークなリフはこの曲だけと言っても良いが、やはりファンとしてはこうした展開を期待してしまう。70年代・80年代のハードロックを感じさせるリフや展開が魅力である。

それでいて、サビではイントロのコード進行による美しいメロディが聴ける。悪魔的な部分と”癒し”が交互にやって来るような曲である。

個人的には後半で長めのギターソロが挿入されるのも、昨今の音楽的流行にあえて反したところが気に入っている。

Satanized

先行シングル第1弾となったこの曲のタイトルは、”悪魔化”とでも訳せば良いだろうか。悪魔に憑依される様子を、ある意味で甘美に描いた楽曲のようである。

そのため、イントロのフレーズやメロディは不気味でありつつも、どこか官能的な響きさえある。語りかけるような部分のあるBメロは、内外の自分自身の葛藤のようなもののように感じられる。

そしてヘヴィなリフが挿入されており、悪魔的な雰囲気が描かれているようだ。

コンパクトでシンプルな楽曲ではあるが、その中にもドラマを感じさせるような展開、アレンジになっている。

初期に作られていたらもっと不気味な曲になっていただろうが、あえてコテコテの不気味なリフは最小限に、普遍的な音楽で不気味さを演出する試みがなされていると思われた。

Guiding Lights

序盤3曲をシングル曲で固めて、いったんここでバラード曲が挟まれる。「道を照らす光」というテーマの、聖なる雰囲気が漂う楽曲である。

全体の感想でも述べたが、ここからAm→F→C→G(およびその変形)のコード進行が怒涛のように続いていく。この曲では聖なる響きとして、このコード進行が活用されているように思える。

非常にシンプルな曲であるがゆえ、フォージ氏のボーカルの表現力の向上を感じさせる。情感のこもった歌い方は、新たな境地と言えるのではないか。

終わりのコーラスワークも非常に美しく、荘厳な雰囲気である。

De Profundis Borealis

本作で最もアッパーなリズムと思われるのがこの曲、タイトルはオスカー・ワイルドの獄中書簡によるものだそうだ。

リズムやサウンドはハードな方向で作られてはいるが、どこか清々しさとともに哀愁を感じさせるメロディが印象的である。

この曲のアッパーな雰囲気は、ヘヴィメタルの持つ攻撃性と言うよりは、もっと清らかなものへと向かっていくような覚悟のようなものを感じさせる。

前の「Guiding Lights」と対になるような曲に思われ、光へと向かっていくような高揚感である。

なお歌が終わってからの長いアウトロが入っているのも面白い。

Cenotaph

英語で「慰霊碑」などを意味するタイトルの曲である。本作の中で最もポップな雰囲気の楽曲であり、新たな試みと言える曲であろう。

ハイハットの刻みと、どこか可愛らしいキーボードのフレーズから曲が始まる。そこにヘヴィなギターの刻みとドラムが加わり、歌が始まっていく。

シャッフルのリズムも手伝って、全体的に軽快で可愛らしい雰囲気さえ漂う。それでいてヘヴィなバンドサウンドもあるという、Ghostらしいポップとヘヴィさの融合の妙が楽しめる。

(しかし歌詞は亡くなった人が記憶で生き続ける、と言った内省的な内容のようだ)

個人的に本作の中では一番気に入っている曲である。

ギターとキーボードの絡みあうようなソロも聴き応え十分である。本作はサウンドの構築やソロでのアンサンブルなどが、抜群に良いと感じる。

Missilia Amori

「愛のミサイル」と訳されるタイトルで、本作の中ではヘヴィメタル的な重さを感じさせる楽曲である。これも前の曲と対にすると、光と影と言った感じになっている。

おどろおどろしいという感じではないが、ヘヴィなリフが印象的だ。前作『Impera』での「Watcher in the Sky」を、より内省的な雰囲気にした感じである。

本作ではメジャーコードを取り入れた曲が多いが、この曲に関してはマイナーコードを軸にしている。

基本的にはメインリフを繰り返していくシンプルな構成で、中間部にメロディの展開があるのみである。近年のGhostらしい曲の1つであると言っても良いだろう。

Marks Of The Evil One

タイトルは「悪魔の印」とでも訳すのか、サブスクでは”Explicit”マークがあり、暴力的な言葉・露骨な表現があるものに指定されている。

ミドルテンポのどっしりしたリズムの曲であるが、リフで展開していくのではなく、非常にポップなメロディの曲である。

この曲もメジャーコードをサビで利用しており、この辺りでやや曲調が似通っているのが目立って聞こえた印象であった。

今回のアルバムでは後半に凝ったギターソロが挿入されることが多く、この点はギターを弾くものとしては興味深いところである。

Umbra

ラテン語で「影」を意味するこの曲は、ハードロックサウンドとアッパーなリズムの爽快な楽曲である。

この曲もやはりAm→F→C→Gの進行が用いられるが、Aメロ、Bメロ、サビと徐々に盛り上げていく展開など、非常に流れが上手い楽曲だ。

70~80年代ハードロックへのリスペクトが強い楽曲で、カバーEP『Phantomime』におけるGenesisの「Jesus He Knows Me」の雰囲気も感じさせる。

後半のソロではギターとキーボードが絡み合い、Deep PurpleのJon Lordを彷彿させるもので、古き良きハードロックサウンドが楽しめる。

この曲も筆者はかなり気に入った曲である。

Excelsis

ラテン語で「天の高いところ」を意味するタイトルである。ラストに配置される曲は、バラード調の楽曲となるのは、ここ何作かの定番となっている。

バラード調であはあるが、物凄く泣きのメロディかと言うとそうでもなく、聖なるものに包まれるかのような感覚の楽曲である。

本作が徹底して”癒し”をテーマにしていることが分かる楽曲である。不気味なフレーズやサウンドは一切なく、むしろ聖なる雰囲気が漂っている。

本作全体がストレートに感じられるのも、こうしたテーマが影響しているのだろう。

6thアルバム『Skeletá』の全体レビュー – 洗練された”Ghostらしさ”の到達点

これまでGhostの6thアルバム『Skeletá』の紹介や全体の感想、各曲ミニレビューを書いてきた。最後に本作を通じた全体的なレビューを行って締めくくりたい。

大きく本作について述べるならば、これまで形成してきた”Ghostらしさ”がより洗練され、1つの到達点を迎えて、それを越え始めたアルバムというところである。

”Ghostらしさ””到達点”という言葉が、キーワードになりそうである。もう少し掘り下げて書いてみようと思う。

洗練された”Ghostらしさ”

Ghostというバンドは、常に”Ghostらしさ”とは何か、ということが気になるバンドと言う印象である。悪魔的な見た目や世界観ゆえに、一方的なイメージが付きやすいバンドではある。

その一方で、音楽性について”Ghostらしさ”を語るのは意外と難しい。ついつい分かりやすいイメージとして、悪魔的なメタルバンド、という枠の中で語りたくなってしまう。

2010年の1stアルバム『Opus Eponymous』がまさにB級メタル的なおどろおどろしさを前面に出したアルバムだったために、どうしても特定のイメージが付いている部分がある。

しかし既に2013年の2ndアルバム『Infestissumam』ではそのイメージを脱しようとしており、アメリカを意識しながら、より普遍的な音楽性を目指していた。

本作はやはりその延長線上にあると言える。入り口はB級メタルであったが、本来の”Ghostらしさ”とはそのようなものではないように感じられる。

筆者が考える”Ghostらしさ”とは、普遍的な音楽の中に見る不気味さをハードロックで描くことのように思える。

つまり中核にある音楽は何ら珍しいものではない、普遍的なものであり、そこにいかにハードロック的な不気味さや快感を見出すか、という試みを行ってきたバンドに思える。

オリジナル曲以上に、Ghostのカバー曲の選曲やアレンジを聴いていると、彼らのやりたいことが見えてくる。

それは、あからさまにヘヴィでおどろおどろしいものではなく、一見綺麗に思える物の中にある悪魔性のようなものを描き出しているかのように思えるのだ。

そうであれば、扱う楽曲はどんどんポップになりながら、その中にいかにヘヴィで悪魔的な要素を組み込むか、というのがバンドにとってチャレンジングなことになっていく。

本作では、そうした”Ghostらしさ”をより洗練させる試みだったと言える。

今までで最もポップな感じがするが、それでいてヘヴィなサウンドは保たれている。シンプルな曲が多いが、サウンドなどよく練られていて、これが”Ghostらしさ”の現在地というところであろう。

到達点を越え始めたGhostが向かう先は?

本作について、賛否両論があると言う話を耳にする。それはおそらく従来持っていたおどろおどろしさや悪魔的なカラーの後退、アメリカナイズされた楽曲などによるものである。

そもそも”Ghostらしさ”が、おどろおどろしい音楽である、ということとは必ずしも一致しないので、実はGhostと言うバンドの音楽性の広さを物語っている、とも言える。

一方で本作のテーマ性がおどろおどろしさを後退させている、という見方もできる。本作は”癒し”をテーマにした作品であるため、あえて悪魔的なものと対立するテーマをおいたのだ。

メジャーコードを巧みに使い、ポップな雰囲気が増しているのは、アメリカを意識した部分もあろうが、テーマゆえのポップさであるとも考えられる。

この点については、今後の作品でまた変化していく可能性も考えられるだろう。

ただ筆者が気になるのは、前作『Impera』に比べると、ロックの持つ躍動感のようなものが薄れた感じがするところである。

これも本作のテーマ性により、より豊潤なサウンドを目指したので、ヘヴィメタル的な攻撃性や躍動感が後退した、という説明も可能ではある。

しかし前作『Impera』から本作『Skeletá』にかけて、Ghostが駆け抜けてきた道のりの到達点を越え始めているのではないか?とも思う。

つまりは、これまでの路線において作り上げてきたものは、もう出し尽くした、ということだ。

彼のインタビューでも「この先どうなるか分からない」と言う、今まで感じたことのない心境の変化を語っている。これも深読みすれば、峠を越えた感じのある趣旨の発言に思える。

世界的に見れば、Ghostの人気は頂点に達しているように思えるが、往々にしてファンが集まって来るまでには時間差があるものである。

作り手側からすると、ファンが今喜んで享受しているものは、もうずいぶん前にやり尽くしたものであり、作り手は既に違う地点に立っている、というものだと思う。

フォージ氏のインタビューからも、どうもそんな雰囲気が感じ取れる。

”Ghostらしさ”をどのように広げ、あるいは転換していくのか、というのが今後のGhostで注目したいポイントである。

上記のように少し先も見据えて考えた時に、本作『Skeletá』はそれまでのGhostの到達の1つになっている作品であると言えるように思える。

【入門~中級編】異色のハードロックバンド「GHOST」紹介+全アルバムレビュー

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