日本のハードロックバンド、人間椅子の楽曲数は270曲を超えている。この膨大な曲数の中から、およそ16~18曲ほどのライブが行われるとなれば、なかなか全曲をライブで聴くことは難しい。
定番曲もあれば、準定番曲もあり、なかなかやらないもののレア曲として披露される楽曲もある。何度もライブに足を運べば、ある程度の楽曲は聴くことができるのである。
しかし、そんな中でも訳あって披露されなくなってしまった楽曲が存在する。理由があって演奏しないのだから、この先も演奏される可能性は低いと言えるだろう。
そこで今回は、訳アリで演奏されなくなった曲を集めて紹介しようという記事である。少し寂しい話題となるが、そんな曲の中にもたくさんの名曲が存在することを再確認できればと思う。
ライブで演奏されなくなった理由ごとの楽曲紹介
ここでは7つの理由に分け、それぞれ該当する楽曲を紹介しよう。
今回は「アコースティックの曲」は、あえて入れなかった。3人のバンド演奏による楽曲のみで選ぶことにした。
なお各楽曲について、どれくらい演奏されないと筆者が思うかについて、「レア度」を3段階で評価した。★が多いほど、演奏されないだろうと思われる楽曲である。
3段階のおよその目安は下記の通りである。
★☆☆:ワンマンライブでたまに演奏されるチャンスがある。
★★☆:ファンクラブ限定ライブで演奏される可能性がある。
★★★:どのライブでもあまり演奏される見込みがない。
前任ドラマーが歌う楽曲
人間椅子はドラマーの交代が何度かあり、現任のナカジマノブ氏が最も在籍期間が長い。次いで長く在籍したのが、前任の後藤マスヒロ氏であった。
そして後藤氏は人間椅子のドラマーで初めて作曲に参加し、単独でボーカルを担当した人物である。
人間椅子では作曲者が歌うのが通例となっているため、脱退した後藤氏の楽曲が演奏されることはまずないだろう。
しかし喧嘩別れ、という訳ではないため、”封印されている”ということでもない。ただ、あえて今の楽曲より優先的に選曲される可能性が極めて低い、ということである。
後藤氏は8th『二十世紀葬送曲』より作曲を担当し、脱退までに5曲を作っている。ここではその5曲について紹介する。
都会の童話
- 作詞:和嶋慎治、作曲:後藤升宏
- 収録アルバム:8th『二十世紀葬送曲』(1999)
- レア度:★★★
変拍子を駆使し、独特なメインリフのこの曲。全体の曲調はシリアスであり、メロディも哀愁を感じさせるものとなっている。
後藤氏が在籍していた当時は、比較的よく演奏される楽曲であった。しかしミステリアスな雰囲気のこの曲、なかなか今の人間椅子メンバーに似合う人がいない印象である。
不眠症ブルース
- 作詞・作曲:後藤升宏
- 収録アルバム:8th『二十世紀葬送曲』(1999)
- レア度:★★★
後藤氏が唯一、作詞も行った楽曲。”ブルース”と言いつつ、音楽ジャンル的には全くブルースではなく、気怠いハードロックである。
どうやら後藤氏の実体験にもとづく歌詞となっていたそうである。やはりそうした個人的な楽曲は、演奏されることはなさそうだ。
亜麻色のスカーフ
- 作詞:和嶋慎治、作曲:後藤升宏
- 収録アルバム:9th『怪人二十面相』(2000)
- レア度:★★★
プログレッシブな要素を感じさせつつも、後藤氏が人間椅子で作った曲の中ではストレートな部類の楽曲である。
『怪人二十面相』というアルバムのコンセプトに合わせ、キャッチーでトリッキーな楽曲と言える。後藤氏の人間椅子の中での最高傑作ではないか、と個人的には思っている。
そして素晴らしき時間旅行
- 作詞:和嶋慎治、作曲:後藤升宏
- 収録アルバム:10th『見知らぬ世界』(2001)
- レア度:★★★
後藤氏のプログレッシブロックへの敬愛を最も感じさせる楽曲。そしてダウンチューニングの楽曲は、この曲が唯一であった。
後藤氏が歌っている間の、2人の演奏もいつも以上に凝っており、難解な楽曲となっている。やはりこういった楽曲は後藤氏のドラムあってこその楽曲なのだと思う。
野球野郎
- 作詞:和嶋慎治、作曲:後藤升宏
- 収録アルバム:11th『修羅囃子』(2003)
- レア度:★★☆
後藤氏の人間椅子で最後に作った曲にして、最も軽快でストレートな楽曲である。野球を題材に、正岡子規など文学的な雰囲気も感じさせる和嶋氏の歌詞も冴え渡る。
なお近年のライブにおいて、唯一披露された楽曲である。「第七回 人間椅子倶楽部の集い 2010」でナカジマ氏がボーカルをとって披露されたのは大変貴重な機会であった。
※【人間椅子】ファンクラブ限定イベント”人間椅子倶楽部の集い”公演内容まとめ – セットリストや企画紹介
年齢にまつわる曲
人間椅子にはかつてキリの良い年齢を記念して作られた楽曲があった。それはメンバーが30歳・40歳を記念して作られた楽曲である。
やはり30歳・40歳を過ぎてしまった今は、なかなか演奏しようということにはならないようだ。
残念ながら50歳を記念して楽曲が制作されることはなかった。その理由の1つに、ナカジマ氏は和嶋・鈴木両氏と学年が1つ違うことも理由だったのかもしれない。
60歳の還暦を迎えた時に記念曲が作られるのか注目ではある。さて、ここでは30歳・40歳を記念して作られた2曲を紹介しておこう。
三十歳
- 作詞:鈴木研一・和嶋慎治・土屋巌、作曲:鈴木研一
- 収録アルバム:5th『踊る一寸法師』(1995)
- レア度:★★★
豪快なリフで押していく鈴木氏らしい楽曲。作詞は当時のメンバー全員によるもので、それぞれの半生を歌ったような内容で大変興味深い。
また各メンバーが持ち回りで歌い、それぞれがソロ演奏をするパートがあるなど、まさしく記念曲といった雰囲気の楽曲。
あまりに記念曲カラーが強かったためか、2022年4月に行われた『踊る一寸法師』再発記念ツアーで、唯一どの会場でも披露されなかった楽曲となった。
※【人間椅子】『踊る一寸法師』再発記念ワンマンツアーを振り返ろう! – 選曲分析と全公演セットリスト・レポートまとめ
不惑の路
- 作詞・作曲:鈴木研一
- 収録アルバム:13th『瘋痴狂』(2006)
- レア度:★★★
40歳=不惑を記念して作られたこの曲は、2005年にアルバムリリースがなかったため1年遅れで発表された。
豪快な「三十歳」と比較すると、何ともいなたい雰囲気の楽曲。人生訓を歌ったような歌詞は、2000年代後半の鈴木氏曲によく見られる傾向である。
そして楽曲の後半は、暗雲立ち込める未来をイメージしたおどろおどろしいもの。楽曲的にも地味だったためか、リリース当時以来演奏されていないように思われる。
SE用の曲
近年の人間椅子は、ライブの入場SEを自身で作曲したものを使用している。これはライブ映像作品を撮影する際、既存楽曲を使うといちいち使用料がかかる、といった問題への対策でもあった。
SE用に作ったということで、基本的にライブでの演奏を想定していないそうだ。ただバンドで通常通りに録音されたものなので、全く披露されてこなかった訳でもない。
完全にSE用に書き下ろされた「此岸御詠歌」、アルバムの導入曲でもあった「新青年まえがき」の2曲である。
此岸御詠歌
- 作詞・作曲:和嶋慎治
- 収録アルバム:17th『萬燈籠』(2013)
- レア度:★★☆
2011年の16th『此岸礼讃』のアルバム発売記念ツアーのSEとして書き下ろされた楽曲。後に新録され、次のアルバム『萬燈籠』に収録されることとなった。
「今昔聖」のリフを考えている最中に一緒に作られたリフを膨らませたものだそう。なおライブで披露されたのは、2013年7月28日の『人間椅子vs.犬神サアカス團』@千葉LOOK のみである。
この時の入場SEは最初の鈴の音を何度も繰り返していたそうだ。
新青年まえがき
- 作詞・作曲:和嶋慎治
- 収録アルバム:21st『新青年』(2019)
- レア度:★★☆
アルバム『新青年』のレコーディングも後半になって、何かアルバムのピースが足りないと思っていた和嶋氏。日程に余裕のあったレコーディングだったが、この曲を録ってギリギリになったと言う。
『新青年』が雑誌名と言うことで、”まえがき”にし、デビューのきっかけとなった「陰獣」のようなワウを使ったリフを再現した。
ライブでの披露は限りなく少なく、配信ライブ『帰ってきた人間椅子倶楽部~配信ライブ編~』で披露された。ライブ用の曲ではないため、歌いながら演奏するのが難しいそうだ。
演奏に関する問題のある曲
人間椅子の楽曲は、基本的にはライブで再現できることを前提に作られることがほとんどである。しかし中には、ライブでの演奏を度外視してしまった楽曲もある。
またいつもとは異なるサウンドを作り出すため、変わった楽器を使うなど、普段使わないツールを使ったために、ライブ演奏から遠のいた楽曲もある。
ここではそんな楽曲の一部を紹介したい。
世界に花束を
- 作詞・作曲:和嶋慎治
- 収録アルバム:14th『真夏の夜の夢』(2007)
- レア度:★★☆
13th『瘋痴狂』の「品川心中」がロック落語なら、こちらはロックポエトリーとでも言おうか。サビのコーラス以外は、メロディがなく、和嶋氏の詩の朗読が続く実験的な楽曲である。
平和について語った壮大な楽曲ではあるが、やはり長い上に、朗読しながら演奏するには難しいバッキングギターになってしまっているという。
「第十二回 人間椅子倶楽部の集い 2016」で久しぶりに披露されている。なお同じ詩の朗読でも、『萬燈籠』収録の「十三世紀の花嫁」は演奏しやすい形に改良したとのこと。
衛星になった男
- 作詞・作曲:和嶋慎治
- 収録アルバム:17th『萬燈籠』(2013)
- レア度:★★☆
和嶋氏がキャンプ地の寒さの中、指2本でも弾けるリフを作ったのが、きっかけとなった曲。発売当時は、推し曲の1つだったが、めったに演奏されない楽曲となってしまった。
その理由として考えられるのが、イントロの美しいアルペジオである。この部分だけカポタストをはめて演奏され、直後にヘビーなリフに移行する、というライブで再現しにくい展開なのだ。
当時のライブでは、イントロ後にすぐにカポタストを外していたが、やはりタイミングはジャストにはならない。ダブルネックを使えば解決しそうだが、そこまで定着しなかったようである。
悉有仏性
- 作詞・作曲:和嶋慎治
- 収録アルバム:18th『無頼豊饒』(2014)
- レア度:★☆☆
生き物には皆、仏になる心を持っている、という仏教用語をタイトルにした楽曲。オリエンタルな雰囲気が漂うこの楽曲、バンドにはない楽器が使われている。
1つはシタールであり、Aメロ部分の後ろで鳴っている。もう1つは、後半部分でリズム楽器として木魚が利用されている。
もちろんこれらがなくても成立はするのだが、やはり再現度を落としてまで演奏するほど定番化しなかった楽曲と言うことだろう。
難しすぎてやらなくなった曲
人間椅子の楽曲は、曲によっては複雑で演奏するのが難しそうなものがいくつもある。しかしリスナーが思う難しそうな曲と、実際に演奏して難しい曲はまた違ったりする。
「この曲やってくれないな」と思うと、その理由が難しすぎるから、ということがある。しかもアルバムの中で地味な立ち位置であれば、なおさら演奏されなくなる。
たとえば、9th『怪人二十面相』収録の「芋虫」は相当難しい曲だが、人気が高いので時々演奏される。ここで紹介するのは、やや地味な曲で、難しいために披露されなくなった曲である。
春の海
- 作詞:和嶋慎治、作曲:鈴木研一
- 収録アルバム:8th『二十世紀葬送曲』(1999)
- レア度:★☆☆
鈴木氏がお得意の、歌の部分で静かになるタイプの楽曲である。これはBlack Sabbathの「Black Sabbath」に影響を受けていることが顕著だ。
ゆったりした楽曲は聴いている側からすると、のんびり演奏できて楽なのではないか、と思ってしまう。
しかし全く逆で、バンドで合わせようとすると、リズムが合わず、速い曲より圧倒的に難しい。
「第十回 人間椅子倶楽部の集い 2013」で演奏されたが、この時にナカジマ氏が初演奏だったと言っていた。
夜が哭く
- 作詞・作曲:和嶋慎治
- 収録アルバム:14th『真夏の夜の夢』(2007)
- レア度:★☆☆
アルバム『真夏の夜の夢』の1曲目を飾る。ヘビーな曲ではなく、ハードロックとプログレを混ぜたような、展開が目まぐるしい曲である。
そして何より、テンポが変わるタイミングが非常に多いことが難しさの要因と思われる。ゆったり始まり、アップテンポになり、また中間部ではゆったりになる。
音に隙間があるので逃げ場がないのもさらに難しい。
表徴の帝国
- 作詞・作曲:和嶋慎治
- 収録アルバム:18th『無頼豊饒』(2014)
- レア度:★☆☆
和嶋氏の作るプログレッシブな楽曲。歌詞が七五調であり、和を感じさせつつ、ハードな1曲になっている。
この曲も「夜が哭く」と理由は類似しているだろう。つまりテンポチェンジが目まぐるしく、かなり演奏に集中力を要する、ということだと思われる。
そろそろ人間椅子倶楽部の集いで演奏されても良さそうな楽曲である。
マダム・エドワルダ
- 作詞・作曲:和嶋慎治
- 収録アルバム:19th『怪談 そして死とエロス』(2016)
- レア度:★★☆
アルバム最後に配置される和嶋氏の楽曲は、ダウンチューニングのヘビーなものが多い。しかしこの曲は珍しく、ヘビーな曲調ではなく70年代ハードロックを感じさせる美しい曲だ。
しかしその分、テンポチェンジに変拍子が登場し、さらにはギターやベースも動き回るので演奏は大変だ。
ファンからは支持の厚い曲だけに演奏してほしいところだが、「第十四回 人間椅子倶楽部の集い 2018」で披露され、既に集い向けの曲入りを果たしてしまった。
和嶋氏に関する事情のある曲
ここからは演奏面のことではなく、メンバーの事情に関する理由で披露されなくなった曲である。まずは和嶋氏であるが、和嶋氏の場合は思想的な変化が大きいことに由来する。
およそ9th『怪人二十面相』辺りまでの和嶋氏は、とにかく恐ろしいもの・猟奇的なものをテーマに歌詞を書いていた。しかし自分の思いを伝えようと模索し始める。
そんな中で人生にも迷いが出てきた頃の曲は、やや個人的過ぎたり、心の闇が噴出したり、とある意味”過激な”歌詞になっている。そうした曲は今あまり演奏されないのである。
さよならの向こう側
- 作詞・作曲:和嶋慎治
- 収録アルバム:10th『見知らぬ世界』(2001)
- レア度:★★★
和嶋氏の著書『屈折くん』を読むと、和嶋氏は結婚し、『見知らぬ世界』がリリースされる前には離婚していた。そんな私的な事情が大いに反映されたのが『見知らぬ世界』だった。
中でも別れた元妻への感謝を綴った「さよならの向こう側」は、そうした主題を知ると、かなり直接的な歌詞であることが分かる。
『屈折くん』でそれを明らかにした以上、この曲をもうライブではなかなか聴けないのではないか、と思う。
意趣返し
- 作詞:和嶋慎治、作曲:鈴木研一
- 収録アルバム:12th『三悪道中膝栗毛』(2004)
- レア度:★★☆
鈴木氏が作った楽曲だが、問題は和嶋氏が乗せた歌詞である。タイトルの「意趣返し」とは、仕返し・復讐の意味である。
きっと誰か、あるいは社会に対して思うところがあり、恨みつらみを歌詞に込めたのだろう。当時、歌詞をFAXで送ったところ、真っ黒になった紙が先方に届いたというエピソードもある。
その後の和嶋氏は、心の闇をありのままに表現することはやめている。同類の曲に「黒い太陽」があるが、こちらは気持ちの折り合いがついているのか、時々披露される。
ただし「意趣返し」は未だ解禁されない闇の曲なのだ。
鈴木氏に関する事情のある曲
心境の変化が大きい和嶋氏に比べ、鈴木氏はデビュー時からあまりスタンスは変わらない。しかし鈴木氏にも封印してしまったと思われる楽曲がある。
かつての人間椅子は和嶋氏の作る、シリアスで怪奇な世界観が人気だった。それに対し、ナンセンスや下ネタを入れてくる鈴木氏の歌詞は、一部に苦手な人がいたようである。
そうしたファンからの苦情があって、封印してしまったものもあるようだ。
相撲の唄
- 作詞:鈴木研一、作曲:鈴木研一・和嶋慎治
- 収録アルバム:2nd『桜の森の満開の下』(1991)
- レア度:★★★
鈴木氏のナンセンスソングシリーズと言われた楽曲。実際の力士の名前や決まり手も登場する曲である。
陽気でプログレッシブな不思議な曲調であるが、歌詞や曲調が直接の原因ではないようだ。その原因となったのは、こちらのサイトでの人間椅子の好きな曲ランキングだったそう。
「相撲の唄」が最下位で、鈴木氏は自ら「相撲の唄」に投票もしたそうだ。それでも最下位だったので、だったらやらない!と演奏しなくなったとか。
刀と鞘
- 作詞・作曲:鈴木研一
- 収録アルバム:6th『無限の住人』(1996)
- レア度:★★★
シングルカットもされ、『無限の住人』の中では推し曲だった「刀と鞘」。リリース当時はよく演奏されていたようだが、こちらは歌詞が問題だったようである。
鞘を”ただの筒”と言ったり、刀と鞘を性器に見立てたような描写が、あまりに露骨だったとの声もあったのだろうか。
そうした声が実際にあったのか分からないが、自ら封印したものと思われる。個人的にはそろそろ復活しても良いのではないか、と思っているが。
魅惑のお嬢様
- 作詞・作曲:鈴木研一
- 収録アルバム:10th『見知らぬ世界』(2001)
- レア度:★★★
2000年頃の鈴木氏を見ていた人なら、”魅惑のお嬢様”とはすぐに誰か分かるだろう。そう、女優の松嶋菜々子のことである。
松嶋氏を思い浮かべながら、鈴木氏の理想の女性像を歌ったこの曲であった。しかし『見知らぬ世界』がリリースされた2001年、松嶋氏は俳優の反町隆史と結婚。
これにより、残念ながらこの曲は封印されてしまったものと思われる。そうした事情は置いておいて、良い曲なのでまた演奏してほしいところではある。
痴人のモノローグ
- 作詞:和嶋慎治、作曲:鈴木研一
- 収録アルバム:20th『異次元からの咆哮』(2017)
- レア度:★★★
比較的最近の楽曲であり、歌詞には問題がなかったこの曲だが、問題はリフにあった。それは鈴木氏のコラム「ナザレス通信」に書かれている。
作っている最中は全く気付かなかったが、Judas Priestの『Stained Class』収録の「Saints In Hell」にそっくりだったのだ。
しかも運の悪いことに、ドラムの入り方までそっくりであり、”パクり”と言われてもおかしくないレベルであった。謝罪を表明し、それ以来封印することを決めたのであった。
まとめ
今回は人間椅子の楽曲の中で、訳あってライブで演奏されなくなった楽曲を紹介した。もし今回紹介した中に、1番好きな曲が入っていた、という人はとても残念である。
しかし披露されなくなった理由も様々で、やむを得ないものもあれば、演奏されるチャンスが残されている楽曲もある。
たとえば機材の問題だったり、演奏が難しいという事情だったりの曲は、その曲への熱烈な支持があれば、ライブで演奏される可能性がある。
筆者も今回取り上げた楽曲の中に、好きな楽曲はいくつもある。今回あえてここで取り上げたことで、逆に演奏される機会になったら、それが1番望むところである。
定番曲にはその良さが、そして滅多に演奏されない曲にも良さがある。
ファンクラブ限定ライブでも演奏されていない、本当のレア曲がぜひ演奏されることを願っている。
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