【2022年】人間椅子のベストアルバムの中で本当の定番曲はどれなのか?

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活動30年以上を誇る日本のハードロックバンド人間椅子。その楽曲数は270を超え、アルバムも20枚を超えている。

数ある楽曲の中でも、いわゆるファンに人気があり、バンドにとっても重要である”定番曲”が存在する。そうした楽曲は、ベストアルバムに収録されているることが多い。

しかし活動歴の長い人間椅子、定番曲も時期によって少しずつ変動している。そこでこの記事では、2022年現在の人間椅子の本当の定番曲はどれなのか、について考えてみようと思う。

今回は歴代のベストアルバムのうち5枚から、2022年現在定番曲と言って良いと思われる楽曲を筆者が選び出した。ツアーなどの予習用にご活用いただければと思っている。

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歴代ベストアルバムに多く収録されている楽曲は?

今回は歴代のベストアルバムから楽曲を選ぶ、という趣旨だ。そうすると、ベストアルバムに何度も収録されている楽曲は定番なのでは?と考えた。

そこで歴代のベストアルバムに収録された楽曲一覧と、どの作品に収録されているのか表にしてみた。(+を押すと表が開く)

No.曲名収録アルバム1stベスト(1994)2ndベスト(2002)3rdベスト(2009)4thベスト(2014)5thベスト(2019)
1陰獣人間椅子
2猟奇が街にやって来る人間椅子
3神経症 I LOVE YOU人間椅子
4鉄格子黙示録人間失格
5針の山人間失格
6あやかしの鼓人間失格
7りんごの泪人間失格
8賽の河原人間失格
9天国に結ぶ恋人間失格
10夜叉ヶ池桜の森の満開の下
11人面瘡夜叉ヶ池
12心の火事桜の森の満開の下
13太陽黒点桜の森の満開の下
14幸福のねじ黄金の夜明け
15審判の日黄金の夜明け
16もっと光を!羅生門
17なまけ者の人生羅生門
18大予言もっと光を!
19埋葬蟲の唄羅生門
20青森ロック大臣羅生門
21羅生門羅生門
22走れメロス※未収録
23暗い日曜日踊る一寸法師
24どだればち踊る一寸法師
25ダイナマイト踊る一寸法師
26地獄無限の住人
27黒猫無限の住人
28天体嗜好症頽廃芸術展
29幽霊列車二十世紀葬送曲
30二十世紀葬送曲
31黒い太陽二十世紀葬送曲
32怪人二十面相怪人二十面相
33芋虫怪人二十面相
34地獄風景怪人二十面相
35死神の饗宴見知らぬ世界
36見知らぬ世界見知らぬ世界
37相剋の家修羅囃子
38洗礼三悪道中膝栗毛
39道程三悪道中膝栗毛
40品川心中瘋痴狂
41恐怖!!ふじつぼ人間瘋痴狂
42膿物語真夏の夜の夢
43どっとはらい真夏の夜の夢
44狂ひ咲き※未収録
45冥土喫茶未来浪漫派
46深淵未来浪漫派
47今昔聖此岸礼讃
48ねぷたのもんどりこ萬燈籠
49新調きゅらきゅきゅ節萬燈籠
50蜘蛛の糸萬燈籠
51なまはげ無頼豊饒
52地獄の料理人無頼豊饒
53地獄への招待状※未収録
54悪徳の栄え※未収録
55悲しき図書館員※未収録
56宇宙からの色※未収録
57芳一受難怪談 そして死とエロス
58雪女怪談 そして死とエロス
59異端者の悲しみ異次元からの咆哮
60命売ります※未収録
61無情のスキャット新青年
62愛のニルヴァーナ※未収録
63悪夢の序章※未収録

この中で収録回数の多い楽曲名に色を付けた。2ndベスト『押絵と旅する男〜人間椅子傑作選 第2集〜』が時期限定のベストであるため、5個すべてに◯がつくことはない。

そのため最大4つ◯が付く曲は赤太字、3つ◯が付く曲を青太字で示した。

赤太字は「りんごの泪」「人面瘡」「ダイナマイト」「地獄」「黒猫」「死神の饗宴」の6曲だった。青太字は「陰獣」「針の山」ほか9曲だった。

まず4回収録された6曲は定番曲と言って良いだろう。3回収録曲については、新しいベストになるほど収録されている曲は、現在の定番と言って良いのではないか、と思う。

逆に「幽霊列車」など、2019年の5thベストで漏れるなど、かつてほど定番度合いが落ちていると思われる曲もあるということだ。

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近年のライブ演奏回数から見る定番曲

歴代のベストアルバムの収録回数だけ見ると、当然古い楽曲の方が収録される回数が多くなる。つまり、最近の楽曲の定番曲が見えてこないのだ。

そこで、近年のライブの演奏回数が多い曲はどれなのか、についても見ておきたい。この点については、Livefansというセットリスト掲載サイトに順位が参考になろう。

人間椅子のライブ定番ソング | LiveFans(ライブファンズ)
人間椅子のライブ・コンサート情報やセットリスト(セトリ)はLiveFansでチェック!公演スケジュールやセットリストのほ...

この中から、トップ10を抜粋して以下に掲載した。

・Livefansでの人間椅子ライブ定番曲トップ10

  1. 無情のスキャット
  2. 針の山
  3. なまはげ
  4. 地獄小僧
  5. 夜明け前
  6. 至上の唇
  7. 芳一受難
  8. ダイナマイト
  9. 巌窟王
  10. 瀆神

やはりライブの終盤に演奏される楽曲(「針の山」「なまはげ」)が上位にあることが分かる。

またMVがバズった「無情のスキャット」や、現時点での最新作『苦楽』の推し曲「夜明け前」など、最新の定番曲も入っている。

ただライブで頻繁に演奏される曲と、人間椅子にとっての定番曲、とは微妙に異なる点にも留意しておきたい。

ライブは勢い重視の楽曲が選ばれる傾向にあるし、逆にライブでの披露回数では劣るものの、バンドにとって重要な曲と言うのもある。

さらに新しい楽曲は定番として定着するのか、まだ未知数である点も難しいところだ。

ベストアルバムから選ぶ2022年の人間椅子の本当の定番曲は?

いよいよメインの内容である、ベストアルバムから選ぶ2022年現在の人間椅子の定番曲である。

これまでベストアルバムの収録回数・ライブでの演奏回数を見てきた。これらを総合的に取り入れて選曲を行うことにした。

まず、ベストアルバムにも何度も収録され、かつライブで頻繁に演奏される楽曲は、正真正銘の定番曲と言えるだろう。ベスト盤に4回収録された曲は、自動的に追加することとした。

それ以外の楽曲は、人間椅子の歴史における重要度やライブでの演奏状況などから、筆者が判断して選曲を行った。

さらにまだベストアルバム未収録の『苦楽』からも定番と思われる曲を2曲選んだ。

※2022年の定番曲を集めたプレイリストはこちら

2022年の定番曲20曲

2022年現在の定番曲として、以下の20曲を選んだ。選んだポイントを中心に、楽曲についてコメントしている。

陰獣

  • 作詞:和嶋慎治、作曲:和嶋慎治・鈴木研一
  • オリジナル収録作品:0th『人間椅子』(1989)

テレビ番組「三宅裕司のいかすバンド天国」で披露され、鮮烈な印象を与えた楽曲。人間椅子の原点にして、人間椅子の歴史の始まりの楽曲と言っても良いだろう。

ただずっと定番曲としての地位があったかと言うと、そうでもなかったように思う。ライブではダウンチューニングで演奏されることが多く、演奏回数は多くはなかった。

しかし近年はノーマル・ダウンのいずれでも披露され、演奏機会も増えてきた。

針の山

  • 作詞:和嶋慎治、作曲:Tony Bourge, Burke Shelly, Ray Phillips
  • オリジナル収録作品:1st『人間失格』(1990)

イギリスのハードロックバンドBudgieの「Breadfan」に、和嶋氏がオリジナル歌詞をつけた楽曲。もはや人間椅子の楽曲と言って良いほど、定着した楽曲である。

近年はライブ本編最後に演奏されることが定着した。ただかつては毎回演奏される楽曲ではなかった。

ライブではギターソロ後に和嶋氏がピョンピョン飛び跳ねるのが印象的だ。

りんごの泪

  • 作詞:和嶋慎治、作曲:鈴木研一・和嶋慎治
  • オリジナル収録作品:1st『人間失格』(1990)

鈴木氏が初めて作った楽曲のリフが使われ、この曲も人間椅子の原点にして代表曲。

ハードロックに民謡や日本のお祭りのビートを取り入れ、さらに津軽三味線ギターが炸裂するなど、1stアルバムの頃から完全に世界観は固まっている。

リリース当時から今日に至るまでずっと定番であり続けた、最重要楽曲である。

賽の河原

  • 作詞:和嶋慎治、作曲:和嶋慎治・鈴木研一
  • オリジナル収録作品:1st『人間失格』(1990)

おどろおどろしいリフから始まり、あの世について歌ったこの曲もまた人間椅子の世界観にとって重要な曲だ。

不気味さとともに、得も言われぬ悲しみをまとった楽曲で、日本独特の湿り気も感じさせる。今回選んだ楽曲の中では、ややライブ演奏頻度は落ちるが、人間椅子の世界観を代表する楽曲のため選んだ。

今後もひっそりと、しかし重要な楽曲であり続けてほしい曲である。

天国に結ぶ恋

  • 作詞・作曲:和嶋慎治
  • オリジナル収録作品:1st『人間失格』(1990)

初期人間椅子におけるスピード感のあるナンバー。ライブの後半で今も頻繁に演奏されることから選曲した。

テーマも猟奇的な恋を描いたもので、中間部のプログレッシブな展開と相まって、狂気の世界を描いた人間椅子らしいものとなっている。

人面瘡

  • 作詞・作曲:和嶋慎治
  • オリジナル収録作品:1stシングル『夜叉ヶ池』(1991)

デビュー前から演奏されつつも、アルバムには未収録楽曲。しかしベスト盤には4回収録され、ライブでも非常に多く演奏されることから、文句なしの定番曲と言えるだろう。

和嶋氏らしい難解なギターアルペジオから始まり、力強いリフと変拍子の組み合わせが印象的だ。この曲もライブ終盤で力を発揮する曲である。

ダイナマイト

  • 作詞・作曲:鈴木研一
  • オリジナル収録作品:5th『踊る一寸法師』(1995)

パチンコシリーズの楽曲であり、当時鈴木氏がよく聴いていたSlayerに影響されたもの。2分を切る楽曲で、怒涛のスピードで過ぎ去っていく楽曲である。

ライブ終盤・アンコールなどでよく披露されている。その後もスラッシュメタル調の曲が作られたが、この曲こそ正真正銘のスラッシュであり、人間椅子の歴史においても重要な楽曲だ。

地獄

  • 作詞・作曲:鈴木研一
  • オリジナル収録作品:6th『無限の住人』(1996)

タイトル通り地獄について描いた楽曲で、後に鈴木氏は地獄シリーズとして楽曲を作ることとなる。アッパーな曲調に、グロテスクなのにコミカルと言う鈴木氏の真骨頂とも言える。

ライブでは後半に演奏されることが多い。テンションが高いだけでなく、中間部では時報を意識したリズムに、和嶋氏のインプロビゼーションが加わるサイケな一面もある。

黒猫

  • 作詞・作曲:和嶋慎治
  • オリジナル収録作品:6th『無限の住人』(1996)

和嶋氏が作ったヘビーかつプログレッシブな要素も感じさせる大作である。Black Sabbathの影響を感じさせつつ、圧倒的なオリジナリティが出来上がっている。

イントロのリフはブレイクが5拍ある、という秀逸な幕開け。ヘビーな前半から性急なビートの中間部へと、長さを感じさせない展開の妙がある。

地獄風景

  • 作詞・作曲:鈴木研一
  • オリジナル収録作品:9th『怪人二十面相』(2000)

鈴木氏による地獄シリーズの楽曲で、地獄の運動会を描いた内容となっている。

ライブではアンコールなどで、怒涛の勢いで演奏される。イントロの三々七拍子など、コミカルな要素も感じられる曲となっている。

近年の演奏頻度はやや落ちているが、いまだ定番と言って良い曲だろう。

死神の饗宴

  • 作詞:和嶋慎治、作曲:鈴木研一
  • オリジナル収録作品:10th『見知らぬ世界』(2001)

鈴木氏のヘビーな楽曲と和嶋氏の仏教的世界観の詞が組み合わさった名曲。鈴木氏がアルバム1曲目にヘビーな楽曲を配置した最初の楽曲でもある。

リリース当時の鈴木氏も自ら推しまくっていた楽曲であり、その通り今日に至るまで重要な楽曲として演奏されてきた。ヘビーな前半からアッパーな中間部の流れも、「陰獣」などを彷彿させるものだ。

相剋の家

  • 作詞・作曲:和嶋慎治
  • オリジナル収録作品:11th『修羅囃子』(2003)

極悪なサウンドに難解な歌詞が並ぶ、この当時の和嶋氏を代表する楽曲である。リリース当時は今ほど定番ではなかったが、ライブで育ってきた楽曲と言う印象だ。

和嶋氏には明るい作風も見られていたため、中間部で美しいメロディが登場する。しかし前後のヘビーな曲調とのはざまで、かえって狂気を感じさせるものとなっている。

品川心中

  • 作詞・作曲:和嶋慎治
  • オリジナル収録作品:13th『瘋痴狂』(2006)

ハードロックと落語を融合させたユニークな楽曲。実際に中間部では落語を披露する箇所もあり、かなり実験的な楽曲でもあったが、今日に至るまで披露され続けてきた。

イントロ・アウトロでは落語の出囃子が挿入されている。それがプログレッシブな演奏になっていて、良い味付けになっている。

2020年の海外公演では落語部分を、模造紙に英語で書いたものをライブ中に見せていた光景が記憶に新しい。

っとはらい

  • 作詞・作曲:和嶋慎治
  • オリジナル収録作品:14th『真夏の夜の夢』(2007)

ヘビーなリフで突き進む楽曲だが、中間部でKing Crimsonに影響を受けたプログレッシブな展開が面白い。リリース当時はライブ中盤で披露されていたが、近年はアンコールラストで披露される。

「相剋の家」にも通じる狂気な世界観だが、これまでよりシンプルな力強さがある。和嶋氏自身が悩みの中から抜け出し始め、新たな人間椅子サウンドを感じさせる1曲だ。

深淵

  • 作詞・作曲:和嶋慎治
  • オリジナル収録作品:15th『未来浪漫派』(2009)

9分を超える和嶋氏の超大作。心の中に闇を抱えていた和嶋氏が、ついに「苦しみのゆえ」喜びを感じると、高らかに歌うことができた記念碑的楽曲でもある。

ダウンチューニングの曲ながら、アップテンポなビートで攻撃的に進んでいく。

2013年のOzzfest Japan出演時には、30分ほどしかない持ち時間の中で、9分もあるこの曲をセットリストに入れている。それほど思い入れの強い楽曲と言うことだろう。

なまはげ

  • 作詞・作曲:和嶋慎治
  • オリジナル収録作品:18th『無頼豊饒』(2014)

Ozzfest Japan出演後は、よりヘビーでメタル色の強い楽曲が増えていた時期だった。そんな時代の、最も勢いのあるヘビーな楽曲が「なまはげ」だと言って良いだろう。

異形の存在を歌うと言うテーマは初期から一貫したもの。ただサウンドや曲調は、より若々しくアグレッシブなものに進化している。

ライブのアンコールラストに披露され、締めくくりに相応しい存在感がありつつ、アッパーな展開も大いに盛り上がる。

宇宙からの色

  • 作詞・作曲:和嶋慎治
  • オリジナル収録作品:4thベスト『現世は夢 〜25周年記念ベストアルバム〜』(2014)

幾度となく取り上げてきたH.P.ラヴクラフトの小説からタイトルを借りた曲。ストレートなハードロックに、プログレ風味を加えた人間椅子らしい1曲となっている。

ファズギターによる怪しげなイントロ、そこから突き抜けるようなリフへと進む展開からか、ライブの序盤に起用されがちだ。イントロの前に、インプロビゼーションが加わることもある。

プログレ風の楽曲としては、近年最も演奏されている曲の1つだろう。

芳一受難

  • 作詞:和嶋慎治、作曲:鈴木研一
  • オリジナル収録作品:19th『怪談 そして死とエロス』(2016)

怪談「芳一受難」を題材に作られた鈴木氏の快作。おどろおどろしいイントロから、鈴木氏の息を吸い込む音から物語が展開していくかのような、スリリングな導入が素晴らしい。

中間部には般若心経が取り入れられ、こうした展開が違和感ないのは人間椅子くらいだろう。新しい曲の中では圧倒的な支持を集め、ライブでの演奏頻度もかなり高くなっている。

雪女

  • 作詞・作曲:和嶋慎治
  • オリジナル収録作品:19th『怪談 そして死とエロス』(2016)

怪談「雪女」を描くこの曲は、冬の冷たい空気のような硬質なリフが印象的である。また中間部の不思議な音階のアルペジオ~アップテンポな展開は、物語を音楽で表現しているかのようだ。

雪の冷たさ、という感覚そのものを音楽で表現しよう、というスタイルは近年の和嶋氏の新しい傾向だ。その目論見が特に成功しているのがこの曲であり、よく演奏されるのだろう。

ライブの終盤、いったん場をクールダウンしつつ、再びアッパーに持っていく位置で演奏される。

無情のスキャット

  • 作詞・作曲:和嶋慎治
  • オリジナル収録作品:21st『新青年』(2019)

YouTubeに公開したMVから火がつき、海外まで人間椅子の楽曲が知られ渡ることになった1曲。土着的なビートに、轟音リフ、緻密な展開に文学的な歌詞と、人間椅子の集大成的な楽曲だ。

その注目度の高さからか、リリースされて以来、ほとんどのライブで披露されていると言って良いほどだ。9分近い大作が、ここまで支持されることが大変興味深いことである。

これからも人間椅子の代表曲として演奏され続けることだろうと思う。

22nd『苦楽』(2021)の楽曲の定番は?

ここまでベストアルバムに収録されている楽曲から、定番曲を選んだが、2021年にリリースされた『苦楽』の楽曲はまだベストアルバムに収録されたことがない。

現時点ではまだ『苦楽』の定番曲が定まったとは言えない段階だと思うが、その候補ととなりそうな曲を2つ選んだ。

至上の唇

  • 作詞:和嶋慎治、作曲:鈴木研一
  • オリジナル収録作品:22nd『苦楽』(2021)

作詞:和嶋慎治、作曲:鈴木研一、ボーカル:ナカジマノブ、というメンバー3人で作り上げている楽曲。ナカジマ氏が加入後初めて歌った「道程」と同じ組み合わせである。

Motörheadのような疾走感がありつつ、明るいパワーを持った曲。ナカジマ氏のボーカル曲は、定番が変動していくので読みにくいが、この曲はこれからも演奏されるのではなかろうか。

夜明け前

  • 作詞・作曲:和嶋慎治
  • オリジナル収録作品:22nd『苦楽』(2021)

ヘビーなテーマが前面に出た『苦楽』だったが、最後に希望を感じさせる楽曲が「夜明け前」である。音源で聴くより、ライブではさらにパワフルで迫力が増しており、印象が大きく異なる。

ライブの冒頭に披露されることが多かったが、今後どのような位置づけになっていくのか気になるところ。

まとめ

今回の記事では、2022年現在人間椅子の定番曲はどれなのか?と言うことについて書いた。改めて20曲を並べてみると、歴代の名曲がずらりと揃っている印象である

今後の人間椅子のライブで、初心者の人の予習用に最適ではないかと思う。

ただ今回選んだ曲は厳選に厳選を重ねた楽曲であり、ベストアルバムに収録されている楽曲は、どれも定番と言っても良いものばかりである。

ワンマンライブに行く際には、できるだけ手広く聴いておくに越したことはないだろう。

またアルバム単位でおすすめの作品については、当ブログでも紹介しているので、そちらを参考にしていただきたい。

【初心者向け】”はじめてのアルバム” – 第7回:人間椅子 絶対おすすめの名盤と全アルバムレビューも

さらにマニアの方は、あえてライブでやりそうにない曲ばかり集めた記事も併せてご覧いただきたい。

【人間椅子】訳あってライブで披露される機会が今後ほぼなさそうな曲特集とその理由

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