【ライブレポート】2022年6月11日 eastern youth 単独公演 2022 よこはま F.A.D Yokohama

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eastern youth

日本の3ピースロックバンド、eastern youthの単独公演が横浜で行われた。横浜での開催は、2015年以来で実に7年ぶりだと言う

筆者がeastern youthのライブに参加するのは、2012年9月22日LINE CUBE SHIBUYAでの初ホールワンマンライブ以来である。

【ライブレポート】2021年9月22日 eastern youth「LINE CUBE SHIBUYA 単独公演」 初のホール公演でも”ぶっ放す”ライブ

久しぶりにスタンディングで見るeastern youth、最高のセットリストと”ライブ”でしか感じられない気迫と熱気があった。

改めてライブ、そしてeastern youthと言うバンドの凄みを感じる現場となった。

6月11日、F.A.D Yokohamaにて行われた「単独公演 2022 よこはま」についてレポートする。

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【ライブレポート】2022年6月11日 eastern youth 単独公演 2022 よこはま@F.A.D Yokohama

ここからは6月11日にF.A.D Yokohamaにて行われたeastern youth単独公演の模様をレポートする。公演概要、ライブレポート、そしてセットリストを掲載した。

公演の概要と公演前のあれこれ

今回の公演の告知は、2022年2月22日に行われていた。

eastern youthが横浜で単独公演を行うのは、2015年のアルバム『ボトムオブザワールド』発売時のライブ以来だと言う。

つまり当時のベーシストは前任の二宮友和氏であり、現在の村岡ゆか氏にとっては初の横浜公演ということになる。

筆者が住む横浜に久しぶりにeastern youthがやって来る、ということですぐさま先行予約に申し込んでチケットを入手することができた。

F.A.D Yokohamaと言えばそれほど広い会場ではない上に、まだ収容人数の規制もあるとなれば、早めにチケットは入手しておきたいところだった。

案の定、チケットは完売。なかなかチケットが入手できなかったと言うツイートも見かけたので、早々にチケット入手できたことは幸運であった。

話は少しそれるが、同日LINE CUBE SHIBUYAでは『筋肉少女帯人間椅子 地獄のアロハ returns』が開催されており、もしそちらの告知が早ければ渋谷に行っていたのではないかと思う。

しかし今回はeastern youthの方が告知は早く、そして筆者は何としても横浜公演に行きたいと思い、スムーズにチケットが取れた。

物事がスムーズに流れる時は、自分が思っている以上に重要なイベントなのだろうと思った。そんな背景もあって、とても楽しみにしていた公演だった。

ライブレポート

6月11日、16時過ぎに最寄りの石川町駅に到着。天気は曇りだが、雨は降っていなかった。

16:15頃、会場に到着すると既にたくさんの人が開場前に集まっていた。グッズ販売が外で行われているのが見えた。

16:30に開場、番号は比較的前の方だったため、すぐにドリンクを交換して3列目に立つことになった。場内のBGMはJoy Divisionが流れていた。

立ち位置固定の状況ではあったが、見渡すとしっかり埋まっているようにも見える。開演時刻から5分押して、メンバーがステージに登場。

気になる1曲目は、まさかの「夜明けの歌」でスタート。多くのライブでは終盤に演奏されるこの曲、1曲目に演奏されるのも大変味わい深い。

じっくりと温まった会場は、「沸点36℃」で一気に爆発。異なるアルバムではあるが、アルバム1曲目・2曲目と言う流れは非常にしっくり来る。

そして最新アルバム『2020』から「存在」。アッパーな曲からどっしりとした曲の流れも素晴らしいが、とにかく序盤から吉野氏が叫びまくる楽曲が心地好い。

最初のMCでは、「顔に四角い変なものはついていますけど」とマスク着用であることについて言及しつつ、「極力ゆったり見られるように」との言葉が聞かれた。

今日も続いてゆく」の後、鼻水をかむ吉野氏。アンプの後ろにティッシュを捨てる場所があるようだが、その後のMCでは「アンプの裏には脳髄が溜まっている」というMC。

ギターを持ち替えつつ、「終わるころには脳みそがなくなっている」と。そんな怪奇なMCから「男子畢生危機一髪」の力強いイントロが始まる。

ノーマルチューニングのギターになったと言うことは、何曲か初期の楽曲が続く。「浮き雲」「青すぎる空」と畳みかけるように90年代の名曲を披露。

村岡氏が加入してからのライブでも何度も披露されてきたこれらの曲。3人の演奏はがっちりと組み合い、安定感があった。

ライブハウス内はかなりの熱気で暑くなっていた。またギターアンプの不調が若干あったようだが、聞こえる音にはあまり不調は感じられなかった。

さらに続けて「素晴らしい世界」は少し久しぶりの印象。高揚感のあるイントロがとても良い。

ここのMCだったか、「人の顔を覚えるのが苦手」と言う話から「だったら何度でも会いましょうよ」「いつでもここにいます」という力強い言葉だった。

続く「街はふるさと」は、筆者もとても好きな曲だが、会場の盛り上がりから見ても人気曲である。ここからギターがオープンチューニングの曲を立て続けに披露。

少しレアな「破戒無慙八月」は攻撃的でタイトな演奏。この辺りから、(歓声は控えましょうとのことだが)時折歓声が聞こえてくる。

会場全体に抑えられない衝動が渦巻いているかのようであった。

続いてはコーラスが美しい「それぞれの迷路」。今回のセットリストは攻撃的な曲と、優しい曲の並び、バランスが絶妙に良かった。

吉野氏は何かうめき声を出しながら、よろめいてディレイの効いたギターを弾く。名曲「矯正視力〇・六」の中間部はいつも息を飲む迫力である。

どこかのMCで「エモ」と言う言葉について、吉野氏は「自分たちの時代は、FUGAZIなどのバンドなどをイメージするものだ」と述べつつ、「解釈が広がっても別に良い」とも述べた。

しかし「俺のくしゃくしゃの顔を出すな!」と述べていた。「エモい」と言う言葉の”それじゃない”感について、確かにその通りだと思った。

印象的なリフですぐに次の曲が読めた「ズッコケ問答」。この日の1つのハイライトではないかという気迫のこもった演奏、会場の熱気もさらに増すようだった。

すかさず「雨曝しなら濡れるがいいさ」、Cメロ部分からクリーンギターになる部分がとにかく好きだ。

やはりスタンディングのライブは盛り上がる。渋谷公会堂で見た時は、やっぱり何か違うような気がしたが、eastern youthのライブはやっぱりこれだと思った。

ライブでは初めて聴くかもしれない「一切合切太陽みたいに輝く」。この日はどの曲も力強かったが、これまた圧倒的な迫力だった。

そのままラストは「街の底」、この日1番拳が上がったのではないかという盛り上がりでライブ本編は終了。最後も”漏れて”しまった歓声の中、メンバーはステージを去って行く。

アンコールでは村岡氏にMCを振る吉野氏。何度も「モア」とたくさん話すように声をかける。

何とか出てきたコメントは、F.A.D YOKOHAMAでのライブは初めてということ。そして綺麗にMCを終わらせてしまった村岡氏に不服そうな吉野氏の顔が印象的だった。

どこか吉野氏は攻撃的な表情の中、アンコールは「時計台の鐘」。この会場が初だという村岡氏のMC後、彼女なくては成立しないこの曲には感慨深いものがあった。

お約束ではあるが、客電がついてからのダブルアンコール。雄たけびを上げながら入ってくる吉野氏、バンドはインプロビゼーションのような演奏が始まる。不気味な旋律からもう次の曲は分かっている。

「1、2、3、4、ドン・キホーテ!」の掛け声が響き渡り「DON QUIJOTE」へ。これは2019年に行われた日比谷野外音楽堂公演の興奮を思い出させるものだった。

最後の最後にとんでもない盛り上がりを見せて終了。やっぱり最後も大きな歓声が上がり、しばらく忘れていたライブの熱気と快感を思い出したような気がした

まだお客さんは帰る様子がなく再度のアンコール。あまり見かけない光景であり、スタッフさんもしばらく検討している様子もあった。

しかしライブハウスのスタッフからライブ終了のアナウンス。あれだけ多くの人がアンコールを願ったという事実が、いかにこの日のライブが素晴らしかったかを物語っている。

あっという間だったような、でも物凄い濃密な時間だったようなライブだった。終演後はポツポツと雨が降っていたが、傘もささずにセットリストを書き起こした。

ギター寄りに立っていたので、右耳だけしっかり聞こえなくなった。心地好い疲れを感じながら、中華街を歩いて帰路についた。

セットリスト

本公演のセットリストを表にしている。さらに収録アルバム情報も付け加えたセットリストを、その下に掲載している。

またSpotifyで本公演の曲順に並べたプレイリストを作成した(未配信の「時計台の鐘」を除く)。

<セットリスト>

no. タイトル
1夜明けの歌
2沸点36℃
3存在
MC
4今日も続いてゆく
MC
5男子畢生危機一髪
6浮き雲
7青すぎる空
8素晴らしい世界
MC
9ソンゲントジユウ
MC
10街はふるさと
11破戒無慙八月
12それぞれの迷路
13矯正視力〇・六
MC
14ズッコケ問答
15雨曝しなら濡れるがいいさ
MC
16一切合切太陽みたいに輝く
17街の底
En.1
18時計台の鐘
En.2
19DON QUIJOTE
no. タイトル収録作品
1夜明けの歌
2沸点36℃
3存在
MC
4今日も続いてゆく
MC
5男子畢生危機一髪
6浮き雲
7青すぎる空
8素晴らしい世界
MC
9ソンゲントジユウ
MC
10街はふるさと
11破戒無慙八月
12それぞれの迷路
13矯正視力〇・六
MC
14ズッコケ問答
15雨曝しなら濡れるがいいさ
MC
16一切合切太陽みたいに輝く
17街の底
En.1
18時計台の鐘
En.2
19DON QUIJOTE
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ライブを通じて感じたこと – ライブの熱気と”エモ”と

今回のeastern youth横浜公演は、行くことができて本当に良かったと思う。2重の意味で感動するライブであった。

1つは、久しぶりにスタンディングのライブでの演者と観客が一体となった熱気を感じられた感動である。

ここ数年は名前こそ”ライブ”であるが、何かと制限の多い状況が続いている。LINE CUBE SHIBUYAでのホール公演も珍しくはあったが、やはり何か物足りなさを感じていた。

今回のライブもマスク着用、収容人数の制限、歓声を控えることなど、従来の制限は続いてはいた。しかし何か会場を包む熱気は、ここ最近見たライブの中では1番強かった。

1つにはとにかく良いライブパフォーマンス、そして絶妙な選曲である。2019年の日比谷野音もすごかったが、全体の曲のバランスなどはベストと言っても良い内容だった。

そして人数制限はあっても満員のスタンディング、そこにあまりのライブの良さが加わって、思わず会場全体のエネルギーが爆発したように見えた。

筆者自身は過剰な感染対策にはずっと疑問を感じているため、ライブのパワーが元に戻っていく様子はとても爽快なものだった。

最後のアンコールが実現しなかったのは残念だったが、ライブらしいライブが見られたことは大変嬉しかった。

もう1つ感じたのは、やはりeastern youthのライブはパッケージ化されたものではなく、まさにライブだと思った点に改めて感動した。

eastern youthのライブはあまり決まった流れや型のようなものはない。今回も普段はあまりない「夜明けの歌」からのスタートだった。

また吉野氏がたくさん話す時もあれば、今回は結構タイトに曲が放たれるようなパワフルなライブの印象があった。これもその時々の感覚によって形成されている。

残念ながらロックバンドでも、最近はパッケージ化されてしまっているライブが多くなってしまった気がする。確かに決まった流れがある方が、初めての人にとっても”わかりやすい”ものだ。

しかしやっぱり”売り物”のカラーが強くなってしまい、1回1回のライブの重みが薄れてしまっているように感じることがある。

奇しくも、この日に山下達郎氏の刺激的なインタビューが公開された日だった。筆者も会場に向かう電車内で興味深く読んだ。

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表現というのはあくまで人へと伝えるもの」と述べ、音楽としての表現、そして音楽を通じて人に何かを伝えると言う最も大切なことを、真正面から述べていた。

「eastern youthのアルバムは発売日に買う」と公言するほどの山下氏であるが、どうも音楽に対する向き合い方は共通するものがあるように感じる。

吉野氏がMCで語っていた”エモい”と言う言葉への違和感、これも音楽における衝動性のようなものがパッケージ化されていくことへの違和感のようにも思う。

自身の伝えたいことを音楽で表現し、それを誰かに伝える。凄くシンプルなことだが、そこにビジネスとしての音楽が入り込んでくると、途端にややこしくなる。

eastern youthのライブはとてもシンプルだと改めて感じた。演者は音を鳴らし、聴く人はそれを各々の感じ方で聴く。

そんなシンプルゆえの現場だったからこそ、大いに感動したのだろう。また横浜でのライブが行われる日が来るのを楽しみにしたいと思った。

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