前回の【2012年~2013年】人間椅子日記その7(萬燈籠)
僕が人間椅子のファンになった2000年頃から、当時のことを振り返ろうという記事の8本目である。今回は2014年から2015年についてだ。
2013年、オジー・オズボーンが主催する音楽フェス、OZZ FEST JAPAN 2013への出演により、人間椅子への注目度は大きく高まった。
そしてバンド生活25年の節目の年と重なり、活動規模が大きくなっていった。人間椅子が飛躍していく、まさにそんな激動の時期に入り始めた2年間を振り返る。
メディアでの露出も大幅に増えたため、公式に紹介されたウェブインタビューや動画等をできる限り集めてまとめる意味も込めた記事となった。
2014年の出来事と感じていたこと
メンバーがプレゼント用に書いた年賀状 pic.twitter.com/hNyoV1n0lm
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) January 1, 2014
人間椅子の活動25周年の年であり、2013年の大躍進が後押ししたことで、活動が目白押しだった1年だったように思う。
今、2014年のスケジュールを見てもそれほど極端に多いように見えないかもしれない。ただ前年までと比べると、かなり多くなっている。
そんな激動の2014年を振り返りつつ、感じたことを書いておきたい。
ワンマンツアー「バンド生活二十五年 ~ 猟奇の果 ~」
2013年にはアルバム『萬燈籠』が発売され、その発売ツアーも大好評のうちに終わった。ソールドアウトとなった会場もあったことから、追加公演的な位置づけで3か所のツアーが組まれた。
ツアー日程は下記の通りだった。
- 1/15(水)大阪 ROCKTOWN
- 1/16(木)名古屋 Electric Lady Land
- 1/18(土)東京 Shibuya O-EAST
前回のツアーでは、東京2Daysともに満員御礼となったことから、会場がO-WESTから向かいの大きなO-EASTへと移った。
そしてO-EASTでも満員御礼となっており、この当時の人間椅子の勢いの凄さを思わせる。筆者は今回も東京公演に参加している。
年始すぐのライブであったこともあり、おめでたいムードに包まれたライブだったように記憶している。
1曲目の「新調きゅらきゅきゅ節」では、バンド全体で盛大に音を鳴らした後に、和嶋氏のアルペジオへと移るアレンジが加えられていた。
3曲目「りんごの泪」は東京公演のみ、確か中間部の和嶋氏の語りの部分ではアレンジが加えられていたように記憶している。
またマーシャルアンプも、いつもより多めにセッティングされていた。スペシャルな演出の多いライブだった。
またこの時期はベスト盤に収録された楽曲から演奏されることが多かったが、今回はレアな曲が多めだった。「爆弾行進曲」「九相図のスキャット」「踊る一寸法師」などは久しぶりに演奏された。
2014.1.18 Live Photo (Photo by KASSAI [3PO DESIGN WORKSHOP]) #猟奇の果 pic.twitter.com/eZoH8AHe3i
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) January 25, 2014
アンコール最後にはバンド「BEST FUNDOSHIST AWARD 2013(ベストフンドシスト賞2013)」を受賞したことを報告。おめでたい話題が続くライブであった。
なお次作『無頼豊饒』にライブの一部がDVD収録された。やはり記録に残したくなるような、勢いのあるライブだったように思う。
ライブレポートも多数公開されている。
・BEEAST
・Marshall Blog
・ナタリー
1/18「バンド生活二十五年 ~ 猟奇の果 ~」@Shibuya O-EAST
no. | タイトル |
---|---|
1 | 新調きゅらきゅきゅ節 |
2 | 爆弾行進曲 |
3 | りんごの泪 |
MC | |
4 | 時間からの影 |
5 | 怪人二十面相 |
6 | 九相図のスキャット |
MC | |
7 | ねぷたのもんどりこ |
8 | 品川心中 |
MC | |
9 | 黒百合日記 |
10 | 冥土喫茶 |
MC | |
11 | 踊る一寸法師 |
12 | 相剋の家 |
MC | |
13 | 蜘蛛の糸 |
14 | 天国に結ぶ恋 |
15 | 針の山 |
En.1 | |
16 | 猟奇が街にやって来る |
17 | 地獄風景 |
En.2 | |
18 | どっとはらい |
人間椅子倶楽部会員でなまはげMV撮影に参加
前作『萬燈籠』から、あまり期間が空かずに、新曲のMV撮影をするという情報が入ってきた。今回はなんとファンクラブ会員が観客となる疑似ライブ形式というものだった。
会員でない同伴者も参加できるとのことだったので、実家の母も上京して参加することになった。
日程は5月15日、場所は高円寺HIGHでの開催だった。高円寺HIGHはあまり人間椅子はライブを行っているイメージはないが、アイドルのライブなどが多いイメージだ。
整理番号はかなりいい番号で、10番台だったように記憶している。ほぼ最前列を陣取ることに成功、そして、こんな機会もないので、母により前の方に行ってもらった。
PV撮影の前にお客さんと新曲を聴いてます! pic.twitter.com/XfHhK7NMpI
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) May 15, 2014
今回は一切生演奏によるライブはなく、新曲「なまはげ」をメンバーとともに聴いた上で、当て振りでの演奏で疑似的なライブを行う方法だった。
しかし通常のライブさながら、大いに盛り上がった。そして「なまはげ」という凄い名曲ができたな、という感動に包まれた熱狂が感じられる現場だった。
ちなみに完成したMVを見たところ、後半部分で観客入りの映像が多く使われており、筆者と母も映っている様子が確認された。
いつものライブと変わらずメンバーもかなりテンション上がっています! pic.twitter.com/ulmtRHzVTc
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) May 15, 2014
・完成したMV
人間椅子のファンだけが集う場所で、人間椅子メンバーとまだ発表されていない最新曲を一緒に聴き、盛り上がる空間は素晴らしかった。
・BARKS:人間椅子、ファンと熱狂のMV撮影&ニューアルバム『無頼豊饒』詳細と浮世絵ジャケット公開
18thアルバム『無頼豊饒』発売
- 発売日:2014年6月25日
- 発売元:徳間ジャパンコミュニケーションズ
- メンバー:和嶋慎治 – ギター・ボーカル、鈴木研一 – ベース・ボーカル、ナカジマノブ – ドラムス・ボーカル
no. | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|
1 | 表徴の帝国 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 5:36 |
2 | なまはげ | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 6:22 |
3 | 地獄の料理人 | 鈴木研一 | 鈴木研一 | 4:24 |
4 | 迷信 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 5:00 |
5 | 生まれ出づる魂 | 和嶋慎治 | 鈴木研一 | 4:58 |
6 | 悉有仏性 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 6:15 |
7 | 宇宙船弥勒号 | 和嶋慎治 | ナカジマノブ | 3:38 |
8 | リジイア | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 5:35 |
9 | ミス・アンドロイド | 和嶋慎治 | 鈴木研一 | 5:00 |
10 | グスコーブドリ | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 3:49 |
11 | がらんどうの地球 | 和嶋慎治 | 鈴木研一 | 5:26 |
12 | 結婚狂想曲 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 4:13 |
13 | 隷従の叫び | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 7:20 |
合計時間 | 67:42 |
「なまはげ」のMV撮影の興奮から、あっという間に18thアルバム『無頼豊饒』の発売を迎えた。前作から1年も経たずにリリースするところに、この時期の人間椅子のテンションの高さが窺える。
いつも各曲のタイトルだけを見た時に、そのアルバムの印象を考えるのが好きだった。今回は「あまり毒々しいタイトルは少ないな」と思った記憶がある。
メンバー内で真剣に意見を出し合いながらのレコーディング風景 pic.twitter.com/mKKmHsPvCu
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) April 14, 2014
ふたを開けてみれば、その読みは当たっていたとも言える。全体的に和嶋氏の考え方が歌詞に色濃く反映されたアルバムで、和嶋氏の突き詰めていた歌詞の1つの頂点とも言えるアルバムだ。
その分、『無頼豊饒』というタイトルの難しさから来る通り、やや観念的な曲が多い。”『萬燈籠』の延長線上にある”とインタビュー等では語られていたが、それは曲調のみに当てはまる。
歌詞や世界観は、前作からより和嶋氏の描きたい世界観を存分に広げたものと言える。そのため鈴木氏のカラーが引っ込んだアルバムと言う印象もある。
YouTubeにはレコーディング時の映像をまとめた映像が出ているのが面白い。
・ダイジェスト映像
話はガラッと変わり、今回はインストアイベント2つに行きたかったため、実家の分と2枚買った。発売日前日、下北沢のディスクユニオンと渋谷のタワーレコードをハシゴしたのを思い出す。
そしてディスクユニオンの店内では新譜が流れていた。今でも覚えているが、店に入った時に流れていたのが「ミス・アンドロイド」。
いかにも鈴木氏らしい曲で、人間椅子は根本的には変わらないな、と感じた瞬間だった。
なお本作収録の「地獄の料理人」が、第21回日本プロ音楽録音賞の優秀賞に選ばれている。
マスタリングエンジニアの菊地功氏、ミキシングエンジニアの内藤”Teru”輝和氏と、長らく人間椅子の作品に携わってくださっている方々である。
※BEEAST:制作途中のコメント
『無頼豊饒』のジャケット塗り絵コンテスト
新作『無頼豊饒』のジャケットは、浮世絵を模したような特徴的なデザインだった。そんなジャケットにオリジナルの色付けをしてみよう、という人間椅子には斬新な企画である。
このぐらいから、人間椅子でもこのような楽しげな企画が行われるようになった。かつてテレビ番組「人間椅子倶楽部」では、”できるかな?”企画があったようで、珍しいことでもないと言える。
下記のリンクから、メンバーのぬり絵を見ることができる。そして優秀賞と参加賞が選ばれることとなった。
残念ながら筆者はどの賞もとることができなかった。とは言え、楽しい企画で思い出に残るものだった。
※筆者のぬり絵
『無頼豊饒』発売インストアイベント・展示企画「人間椅子 秘宝展」
今回は実家の分も2枚買って、インストア2つに参加した。インスタライブに参加することが多いが、今回は久しぶりに私物サイン会が復活したので、ぜひ参加したいと思った。
そしてタワーレコードでは展示企画も行われた。
まずはディスクユニオン下北沢店でのイベントである。イベント内容とイベントリポートは下記の通りだ。
・6月28日(土)20:00~ ディスクユニオン下北沢店
■イベント内容:私物へのサイン会。ギターや過去のグッズへのサインもOKです!
ディスクユニオン下北沢店のイベント終了!明日は、新宿タワーレコード15時にお待ちしています。 #無頼豊饒 pic.twitter.com/2BgJCHcvfK
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) June 28, 2014
※イベントレポート
このイベントでぬり絵を直接手渡すことができたので、メンバーに見てもらいながら渡すことができた。ツイートでも掲載してくださっている。
今日のイベントで持ってきて頂いた作品。明日の新宿タワレコでもメンバーにぬり絵を直接渡せますよ! #無頼豊饒 pic.twitter.com/VzrHA4s0Z6
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) June 28, 2014
サイン会では、この時に持っていったのは、シングル盤の『刀と鞘』だったと思う。ノブさんに「サインしていいの?」と聞かれたが、「もちろんです!」と答えた。
ノブさん在籍時ではない物ではあるが、逆に世界で1枚しかないであろうシングル盤になったので嬉しかった。ノブさんには気を遣わせてしまったとは思いつつ、貴重な機会となった。
※サインを入れてもらったシングル盤『刀と鞘』
続いて、タワーレコードでの恒例のインストアライブである。イベント内容と、ライブレポート2本は下記の通りである。
・7月5日(土)13:30~ タワーレコード渋谷店
■イベント内容:ミニライブ
※ライブレポート(ロケットニュース)
※ライブフォトレポート(BEEAST)
当日は、メンバーのぬり絵が掲示されていた。
今回はかなりの大入り、参加券の配布が終了するほどだった。毎回このインストアライブはとても楽しみである。
と言うのは、普段のライブと異なり、バンドメンバーもライブで演奏するのが初めての曲のみで演奏され、その緊張感が伝わってくる。
見に来ている人たちも、まだライブの盛り上がり方が分からない状況で、真剣にライブを見つめる様子も居心地の良い空間なのだ。
昨日の渋谷タワレコのライブは満員の中、大盛り上がりでした! #無頼豊饒 pic.twitter.com/iogPiTAbzp
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) July 6, 2014
今回はアルバムの始まり方と同じく「表徴の帝国」から。難しい曲だけに、必然的に硬めのスタート。しかし2曲目の「地獄の料理人」で一気に弾ける。
やはりライブの盛り上がりを引っ張っていくのは鈴木氏である。既にレア曲宣言の「ミス・アンドロイド」や、ヘビーな「隷従の叫び」など盛りだくさんのライブだった。
この日はアンコールが2曲の並びに。「迷信」「針の山」の並びは怒涛の盛り上がりである。
なお補足情報として、この時期くらいから和嶋氏の髪が伸びて、後ろで結ぶスタイルが定着した。まだ「なまはげ」のMVでは髪を結んでいないので、これらイベント頃から定着したようである。
渋谷タワレコのライブ終了!「針の山」も演奏しました。 #無頼豊饒 pic.twitter.com/keYsI4GbuH
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) July 5, 2014
no. | タイトル |
---|---|
1 | 表徴の帝国 |
2 | 地獄の料理人 |
3 | ミス・アンドロイド |
4 | 宇宙船弥勒号 |
5 | 隷従の叫び |
6 | がらんどうの地球 |
7 | なまはげ |
En. | |
8 | 迷信 |
9 | 針の山 |
最後にタワーレコード錦糸町店で行われた展示企画「人間椅子 秘宝展」について。文字通り、レアな人間椅子に関するものが揃っている。
写真OKのコーナーがあり、手元に残っていた写真を掲載した。
※展示のメインエリアの様子
※ライブのパネル写真
※和嶋氏の創作ノート、歌詞だけでなくフレーズのメモもあり大変貴重だ。
ベストフンドシスト賞を受賞した際の賞状
このような展示が大手CDショップで行われるようになったことが、感慨深かったように記憶している。
「帰ってきた人間椅子倶楽部」の開始
さらに人間椅子の活動は増えていく。かつて90年代に青森ローカルでテレビ放送されていた「人間椅子倶楽部」がネット配信番組で復活することとなった。
『萬燈籠』の頃よりインタビュー記事が出てくるようになったロケットニュースのサポートを受けて開始することとなった。こういったネット関連で、人間椅子の認知度は広がったように思う。
7/10(木)20時半~22時で放送された。ナタリーでは以下のような告知が出ていた。
初回と言うこともあって、かなり手探りの内容。またネット配信に慣れていないであろうメンバーに考慮して、ロケットニュース佐藤氏が司会として入るのも、最初は違和感があった。
ただかつてユルい番組を行っていた人間椅子である。さすが初回からライブのMCで見せるようなほっこりした雰囲気を作り出している。
昨夜のニコ生のエンディングシーン #人間椅子倶楽部 pic.twitter.com/EeHLCwnz0g
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) July 11, 2014
なお詳しい内容については、当ブログの下記の記事にまとめている。その後の番組も全てまとめた記事となっている。
ワンマンツアー『無頼豊饒』
アルバム発売、インストアイベントを経て、ツアーがいつも通り始まった。前回の『萬燈籠』が好評だっただけあり、今回も10本と多めのライブ数に気合を感じる。
8/20(水)仙台 LIVE HOUSE enn 2nd
8/22(金)青森 Quarter
8/24(日)札幌 Bessie Hall
8/30(土)熊本 B.9 V1
8/31(日)博多 DRUM Be-1
9/3 (水)広島 HIROSHIMA BACK BEAT
9/4 (木)香川 高松 モンスター
9/12(金)大阪 梅田 Shangri-La(完売)
9/14(日)名古屋 Electric Lady Land
9/20(土)東京 恵比寿リキッドルーム(完売)
その中でも、大阪と東京公演は満員御礼となっている。ツアー前にメンバーからのコメントが公開されており、鈴木氏はレア曲も演奏したいとの発言もみられる。
※ツアー前のコメント
筆者は14日の名古屋公演と最終日の東京に参加している。名古屋公演については、帰省した際に家族とともに参加している。
※名古屋公演の貼り紙
名古屋E.L.L最高でした!ありがとうございました! pic.twitter.com/zXxEx6WzGh
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) September 14, 2014
セットリストで見ると、名古屋公演の方がレア曲が多い印象である。「人間椅子倶楽部の集い」が東京でしか開催されないため、その際に演奏されたレア曲が地方で演奏される傾向がある。
1曲目はあえて新譜からではなく「新調きゅらきゅきゅ節」。1月のツアーを思い出させる選曲で、人間椅子の今の勢いが継続していることを象徴しているようで、印象的な1曲目だ。
名古屋では「みなしごのシャッフル」「黒い太陽」など、後藤マスヒロ期の懐かしい楽曲を演奏。筆者は名古屋でマスヒロさんがドラマーの頃のライブを観ているため、懐かしい気持ちとなった。
20日はナカジマノブ氏の誕生日であり、アンコールのタイミングでケーキが用意された。和やかなムードもありつつ、充実のライブであった。
打ち上げでも誕生日のお祝い! pic.twitter.com/fL00ZaQBvk
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) September 20, 2014
※東京公演の貼り紙
※ロケットニュース:恵比寿リキッドルームレポート
※激ロック:恵比寿リキッドルームレポート
※BEEAST:恵比寿リキッドルームフォトレポート
・9/14 ワンマンツアー『無頼豊饒』@Electric Lady Land
no. | タイトル |
---|---|
1 | 新調きゅらきゅきゅ節 |
2 | 地獄の料理人 |
MC | |
3 | 悉有仏性 |
4 | 蟲 |
MC | |
5 | 生まれ出づる魂 |
6 | みなしごのシャッフル |
MC | |
7 | 隷従の叫び |
8 | 太陽黒点 |
MC | |
9 | グスコーブドリ |
10 | 死神の饗宴 |
11 | 黒い太陽 |
MC | |
12 | 宇宙船弥勒号 |
13 | 地獄 |
14 | 迷信 |
15 | 針の山 |
En.1 | |
16 | リジイア |
17 | 地獄風景 |
En.2 | |
18 | なまはげ |
・9/20 ワンマンツアー『無頼豊饒』@恵比寿リキッドルーム
no. | タイトル |
---|---|
1 | 新調きゅらきゅきゅ節 |
2 | りんごの泪 |
MC | |
3 | 悉有仏性 |
4 | 蟲 |
MC | |
5 | 地獄の料理人 |
6 | 幻色の孤島 |
MC | |
7 | 隷従の叫び |
8 | 太陽黒点 |
MC | |
9 | 結婚狂想曲 |
10 | 死神の饗宴 |
11 | 深淵 |
MC | |
12 | 宇宙船弥勒号 |
13 | 地獄 |
14 | 迷信 |
15 | 針の山 |
En.1 | |
16 | リジイア |
17 | 地獄風景 |
En.2 | |
18 | なまはげ |
『現世は夢~25周年記念ベストアルバム~』発売
恵比寿リキッドルーム公演の際に、25周年記念のベスト盤、スコアの発売、そして年明けの渋谷公会堂公演の告知があった。
ベスト盤としては5年ぶりであるが、密度としては非常に濃い5年間である。『未来浪漫派』~『無頼豊饒』の4枚分が加わり、さらに新曲が4曲加えられている。
またインディーズ盤(通称”0thアルバム”)に収録されていた「陰獣」「神経症I LOVE YOU」が初収録となった。以前から「神経症I LOVE YOU」が好きだったので、リマスターされた音源は有り難い。
本日もスタジオにて制作中です! pic.twitter.com/KhZFCyDsRf
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) October 26, 2014
注目は新曲「地獄への招待状」「悪徳の栄え」「悲しき図書館員」「宇宙からの色」である。この4曲で人間椅子を表すような様々なタイプの楽曲が入っている。
「地獄への招待状」はモーターヘッドのような疾走感のあるメタル。「悪徳の栄え」は和嶋氏お得意のダーティな雰囲気の楽曲で、「莫迦酔狂ひ」「阿片窟の男」を思い起こさせる。
「悲しき図書館員」は鈴木氏らしいハードロックで、メロディが印象に残る佳曲だ。そして代表曲となった「宇宙からの色」は、プログレ色もありつつ、シンプルなハードロックでもある名曲。
アルバムは2枚組だが、実に分け方が良い。1枚目は初期から、苦しい時代をまとめたもので、アルバムとしては0th『人間椅子』から13th『瘋痴狂』までをコンパクトにまとめている。
2枚目は変化の兆しが見えた14th『真夏の夜の夢』から、ブレイクし始めた18th『無頼豊饒』まで。2枚目を聴くと、人間椅子の近年の盛り上がりを思い出せるような内容となっている。
とてもわかりやすく人間椅子の歴史を感じられる作品となっている。
※和嶋氏からのコメント
・25周年を記念し、25名の著名人からお祝いコメント
・ガジェット通信:祝バンド生活25年! 人間椅子インタビュー「僕達ずっと青春をやってるんだなって改めて思う」
ベスト盤インストアイベント
新宿タワレコのイベント終了!参加された方、ありがとうございました。 pic.twitter.com/pDBtfhJ7xb
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) December 4, 2014
今回のベスト盤発売に際しても、インストアイベントが行われた。
新宿店のイベントに参加した。トークとメンバーレアグッズ(限定数)抽選プレゼント大会、そして直筆サイン色紙手渡し会、という豪華なものだった。
あまり内容の記憶は残っていないが、21時からスタートという遅い時間のイベント。当時はメンバーも高円寺周辺に住んでいたと思われ、近場の新宿だからこそできたのだろう。
※イベント終了後のステージの様子
「帰ってきた人間椅子倶楽部 vol.02」
人間椅子倶楽部、見て頂いた方、本当にありがとうございました! #人間椅子倶楽部 pic.twitter.com/Md1cPne7GP
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) December 16, 2014
早くも12月16日に「帰ってきた人間椅子倶楽部vol.02」が行われた。前回は夏の時期、今回は冬の時期ということで、こたつに入って見た目からもまったりとした放送だった。
簡易に演奏も行われるなど、少しずつ番組に慣れている様子も見られた。なお番組の配信後のコメントが残っている。
アーカイブが残っていないのが残念だが、こちらも下記の記事にて内容をまとめている。
メディア情報
2014年は大幅に雑誌やWebメディアへの露出が増えた年だった。ここでは現在も残っているWebメディアの記事をまとめて掲載した。
一部には内容についてコメントを付している。
・BEEAST 「ROCK SAMURAI STORY」:メンバーごとの長めのインタビューが読める。
ナカジマノブ
鈴木研一
和嶋慎治
・ベストフンドシストアワード2013受賞について
・BARKS【インタビュー】人間椅子、バンド生活25年 貫いた信念「ロックは自由。その気持ちを忘れなければ、豊かになれる」
2014年時点でも、人間椅子のキャリアに注目し、信念を貫いて自分たちの音楽を続けてきたことに触れた記事も出始めている。
・Real Sound:“絶頂期”を迎えるベテランバンドが増加中 エレカシ、怒髪天、人間椅子らが今輝く背景とは
・和嶋氏とシソンヌのじろう氏との対談
・【ナカジマノブの「ダムと俺!」】:ナカジマ氏が自身の趣味であるダムについて語る動画シリーズで、熱量の高さが面白い。
・激ロック:和嶋氏へのインタビュー
・激ロック:メンバー全員からのコメント動画
・Real Sound:人間椅子・鈴木研一が影響を受けた10曲「2010年代も真ん中なのに、70年代HRに惹かれちゃう」(全編)
・Real Sound:人間椅子・鈴木研一が最新作を語る「ハードロックはリフが命だけど、リズムひとつで別の曲になる」(後編)
・海外のサイト①
・海外のサイト②
・ナタリー:カップリングは人間椅子ワジー曲!上坂すみれ新シングル収録曲詳細、カップリング曲「冥界通信~慕情編~」は和嶋氏が作詞・作曲・編曲(演奏:人間椅子)
・人間椅子 和嶋慎治 × THE STARBEMS 越川和磨 対談
・Mikiki:人間椅子 『現世は夢~25周年記念ベストアルバム~』 人間椅子の歩みと旅する怪奇幻想ハード・ロック人生すごろく!!
対バン・イベント情報
2014年もイベントや対バンが多数あった。イベント名のみになるが、以下に示している。
この中で筆者が参加できたのは、「YATSUI FESTIVAL! 2014」のみである。
・3/20「abura derabu」(ZAZEN BOYSとのツーマン)@TSUTAYA O-EAST
3/20 人間椅子×ZAZEN BOYS ライブ終演後の宴 @MatsuriStudio pic.twitter.com/yOt7Ck2a1H
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) March 21, 2014
本日の人間椅子のセットリスト 2014/03/20 pic.twitter.com/WZP1tZM9zk
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) March 20, 2014
・5/25「OWARI METAL FEST 2014」@名古屋 E.L.L
打ち上げ!OUTRAGE丹下さんと pic.twitter.com/OCsoT1MLMS
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) May 25, 2014
OWARI METAL FEST 2014 セットリスト。2014/05/25 pic.twitter.com/o36rXbU29X
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) May 25, 2014
・6/21「YATSUI FESTIVAL! 2014」
ライブ終了!本日のセットリスト #やついフェス pic.twitter.com/FwFayLydBo
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) June 21, 2014
・7/12「祝20周年!犬神まつり千秋楽」@O-EAST
持ち時間オーバーしましたが「針の山」も演奏し、トップバッター終了! pic.twitter.com/3FrCjL05SC
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) July 12, 2014
※Marshall Blogのライブレポート
・7/20「鋼鉄和洋折衷」@仙台CLUB JUNKBOX
仙台ジャンクボック終了〜! pic.twitter.com/oHZ86E8CzM
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) July 20, 2014
・7/21「AOMORI ROCK FESTIVAL’14~夏の魔物~」
夏の魔物!熱い、暑い! pic.twitter.com/PfGMGLsmza
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) July 21, 2014
・9/7「OTODAMA’14~音泉魂~」
音魂!最高でした!#人間椅子 pic.twitter.com/Q8h3GElyzT
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) September 7, 2014
・9/23「大冠祭り2014〜メタル縛り〜」@川崎クラブチッタ
人間椅子、大冠祭の出番終了! pic.twitter.com/z4nyYFWMzO
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) September 23, 2014
・9/28「Cross.S (クロスエス)」@青森県弘前市土手町
・11/30「CHIBA LOOK 20+5th ANNIVERSARY」八十八ヶ所巡礼との対バン@千葉LOOK
昨夜の千葉ルックのライブより pic.twitter.com/GXXQaaws6N
— NINGEN ISU(人間椅子)Official (@ningenisu_staff) December 1, 2014
・12/12「怒髪天 presents ”響都ノ宴”」サブタイトル『怒女王ノ椅子』(イカリジョオウノイス)@京都磔磔
※BEEASTのライブレポート
※Rooftopのライブレポート
2014年に感じていたこと
2014年はさらに人間椅子の活動が活発になった年だった。メディア露出やCDショップでの展開、ライブでの動員も大きく広がっていった1年であったように思う。
2014年はそう言った意味で、重要な年であった。そのためできるだけ多くのライブやイベントに駆けつけようと決めて、たくさん参加できたと思う。
ライブについては、少しずつ選曲にバリエーションが出てきたように思う。ファンの獲得から定着が進み始めた時期で、定番だけの選曲から広げていったのではないかと推測している。
ただ個人的なことでは、12月のベスト盤が発売された後に、転んで歯を大けがしてしまった。そのため、遠征する予定だった12月12日の怒髪天の企画ライブに参加できなかったのは残念だった。
やはり健康第一なので、日ごろから気を付けて暮らしたい。
次ページ「2015年の出来事、渋谷公会堂公演そして筋肉少女帯とのコラボも…!」
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