筋肉少女帯からももクロまで!人間椅子のメンバーがコラボ・楽曲提供した曲特集

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今回取り上げるのは、日本のハードロックバンド人間椅子のメンバーが他のアーティストに提供した楽曲である。

人間椅子はブリティッシュハードロックに日本語詞を乗せる独特な音楽性を貫いてきた。それゆえ日本の音楽シーンでも唯一無二の存在として、なかなか他のアーティストと関わる機会が少なかった。

その中でも近しいアーティストとのコラボレーション作品や、近年はアイドルグループなどとの関わりも見られ、活動の幅が広がっている。

数は少ないものの、人間椅子が他のアーティストとコラボ楽曲提供した楽曲を紹介していこう。最後にはギター・ボーカルの和嶋慎治氏がギターで参加した近年の楽曲も併せて紹介する。

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人間椅子名義・複数メンバーによる楽曲

まずは人間椅子名義、あるいは複数メンバーによる楽曲を紹介しよう。いずれも人間椅子と馴染みのあるアーティストとのコラボレーション作品である。

ご存知の楽曲も多いと思うので、それぞれの楽曲については詳しく紹介していこう。

君は千手観音(1998)

筋肉少女帯みうらじゅん氏とのコラボレーションで知られる楽曲で、仏像をテーマにしたものだ。作詞:みうらじゅん、作曲:鈴木研一・和嶋慎治、編曲:人間椅子。

耳にしたことがある人は多いと思うが、いったいどのような経緯で生まれたのかご存知だろうか。

最初はデーモン小暮閣下がMCを務める日本テレビの番組「ロック鳴缶II」で結成された大日本仏像連合と言うバンドの楽曲である。

大日本仏像連合は日本各地の仏像が集まって結成されたと言う設定のバンド。メンバーは、みうらじゅん、大槻ケンヂ、和嶋慎治、鈴木研一、上館徳芳、佐竹雅昭であった。

1992年7月31日の放送回で披露された後は、以下の番組で放映されている。

  • 1993年12月30日のフジテレビ「輝け!ロック爆笑族」:大槻不在で「みうらじゅん&人間椅子」として披露されている。
  • 1998年5月8日のNHK「大魔術 引田天功と100人の子どもたち ~もしもあなたが魔法使いだったら~」:筋肉少女帯のベース内田雄一郎氏と「大槻ケンヂ+人間椅子01」で披露されている。
  • 青森県で放映されていた「人間椅子倶楽部」第29回放送:「大槻ケンヂ+人間椅子01」名義で演奏されていた。

以上のように、作曲した人間椅子メンバーは常に参加しつつ、みうらじゅん氏や筋少メンバーがゆるやかに加わり披露される楽曲だった。

近年では2012年5月19日、赤坂BLITZにて行われた「地獄の決定打!筋肉少女帯 VS 人間椅子 VS人間筋肉少女椅子帯」にて久しぶりに披露された。

筋肉少女帯人間椅子として2015年6月7日の渋谷公会堂公演、2016年8月21日豊洲PITにて演奏されている。

なお音源としては、1998年4月22日発売の大槻ケンヂのソロプロジェクトであるUNDERGROUND SEARCHLIEとしてのアルバム『スケキヨ』に収録されている。

また2000年9月25日にリリースされたVHSシングル『とんまつりJAPAN』にて、大槻不在のライブバージョンが収録されている。

楽曲はリズミカルなハードロックに、Bメロではお経が入れ込まれている。人間椅子らしい楽曲であり、人間椅子ファンにとってもおすすめの楽曲だ。

とんまつりJAPAN(2000)

みうらじゅん with 人間椅子」名義で作られた楽曲である。みうら氏が「とんまつり」と名付けて、日本の奇祭を集めた著書「とんまつりJAPAN」にあわせて制作された楽曲。

作詞:みうらじゅん、作曲:人間椅子、編曲:人間椅子となっている。

2000年9月25日にリリースされたVHSシングル『とんまつりJAPAN』に収録されている。この映像は現在みうらじゅん氏のYouTubeチャンネルにて公開されている。

また2000年12月25日に発売されたアルバム『青春ノイローゼ -1974〜1999-』にも収録されている。

楽曲としては、90年代後半の人間椅子らしい、ヘビーでおどろおどろしいものである。メインリフを展開していくスタイルはハードロックの王道でもあるだろう。

アウトロではディープパープルのような展開となる点も面白い。

人間椅子のライブにて、みうらじゅん氏がゲスト出演した際には披露されていた。近年では2009年12月14日、「未来浪漫派ツアー ~20周年から21周年へ『月の日』」で演奏されている。

密着レポート第1弾人間椅子「未来浪漫派」ツアーファイナル | Web Rock Magazine BEEAST
20年の人間椅子の歴史でも例を見ない特別な2Days!これは見逃せないとビースト編集部では密着取材を敢行。このワンマンライブの様子を、ステージはもちろん裏側も写真とムービーでお伝えします。

地獄のアロハ(2015)

筋肉少女帯とのコラボ・ユニット「筋肉少女帯人間椅子」として制作されたシングル曲。

作詞:大槻ケンヂ、和嶋慎治 、作曲:和嶋慎治、内田雄一郎、本城聡章、鈴木研一、橘高文彦。

前述の通り、人間椅子と筋肉少女帯は以前よりコラボレーションが見られていた。しかし筋肉少女帯が活動休止となり、それ以降はしばらく関わりが見られなくなった。

筋肉少女帯が活動再開し、徐々に世間でも”サブカル”が注目される中で、改めて筋肉少女帯・人間椅子への注目度は高くなっていたように思われる。

そしてついに2012年5月19日、赤坂BLITZにて「地獄の決定打!筋肉少女帯 VS 人間椅子 VS人間筋肉少女椅子帯」として、対バンが行われた。チケットはソールドアウトし、コラボ楽曲も披露された。

地獄の決定打!筋肉少女帯VS人間椅子VS人間筋肉少女椅子帯 | Web Rock Magazine BEEAST
地獄の決定打!人間椅子と筋肉少女帯による夢の2マンライブ!

そして筋少サイドよりコラボシングル制作の話が持ち上がり、2015年5月13日にシングル『地獄のアロハ』がリリースされた。

おどろおどろしいもの、ダークなものを歌ってきた2バンドが、最も遠いであろう”アロハ”をテーマにしている点も面白い。楽曲はキャッチーなハードロックとなっている。

なおこのシングルには、それぞれのバンドがお互いのバンドのカバーを行っている。筋肉少女帯は「ダイナマイト」を、人間椅子は「少年、グリグリメガネを拾う」をカバーした。

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和嶋慎治による楽曲

近年はギター・ボーカルの和嶋慎治氏が他のアーティストへの楽曲提供がいくつか見られる。アイドルグループや声優への楽曲提供となっており、人間椅子とは異なる部分もあって面白い。

「祈りの鼓動」~生~(2013)

ももいろクローバーZの2013年のライブツアーにおけるBGMを書き下ろしている。インストゥルメンタルの楽曲である。

後述のももいろクローバーZのシングルでのギター演奏がきっかけで、コラボレーションが実現した。

この楽曲は、『ももいろクローバーZ JAPAN TOUR 2013「GOUNN」オリジナル・サウンドトラック』に収録されているが、ライブ会場とキングレコードのKING e-SHOPで限定発売のみだ。

筆者も入手していないので、これ以上の情報はない。

冥界通信~慕情編~(2014)

声優の上坂すみれのシングル『閻魔大王に訊いてごらん』の2曲目に収録された楽曲。作詞・作曲・編曲すべて和嶋慎治による。

アルバムとしては『20世紀の逆襲』に収録されている。

なお演奏は人間椅子が行っており、人間椅子の楽曲としても十分楽しむことができる楽曲だ。歌詞は「すでに亡くなっている愛する人に向けた手紙」を意識したものらしい。

和風のAメロから、サビではメジャーなメロディへの展開は和嶋氏らしい。キャッチーなメロディが見られるが、後の人間椅子にも活かされているようにも思われる。

上坂すみれ氏は上智大学のロシア語学科卒業であり、ベース・ボーカルの鈴木研一氏の後輩にあたる。雑誌『ヘドバン』でも2016年に対談したことがあった。

上坂すみれと鈴木研一(人間椅子)がロシア×メタルなガチンコ対談、上田剛士×薫、古田新太×冠徹弥対談も | OKMusic
明日7月13日(水)に発売されるメタル系音楽雑誌『ヘドバン』Vol.11に、人間椅子の白塗りベーシスト・鈴木研一と、声優・アーティストの上坂すみれの対談記事が掲載される。

僕のポニー(2017)

愛媛県のローカルアイドル、ひめキュンフルーツ缶への楽曲提供である。作詞・作曲とギター・ベースの演奏は和嶋慎治によるもの。

ひめキュンフルーツ缶はジャパハリネットのプロデューサー伊賀千晃とメディアプロデューサー西村重夢が立ち上げたプロジェクト。

この楽曲が収録されたアルバム『脳天ドロップ~Present For HIMEKYUN~』は全曲バンドによる提供楽曲と言う攻めた作品であった。

「僕のポニー」はオートバイや車に抱く憧憬を歌ったものとのこと。爽やかな楽曲を目指しつつ、どこかダークなギターが和嶋氏らしい。

アルバム発売に向けて和嶋氏からのコメントも寄せられている。

脳天ドロップ 楽曲提供バンドコメント | 徳間ジャパン
アイドルなのに、メンタリティはロックバン...

【おまけ】和嶋慎治による近年のギター参加作品まとめ

2012年にももいろクローバーZのでのギター参加により、他のアーティストとのコラボレーションが増えるようになった。

ここではそんな和嶋氏がギターで参加した楽曲を紹介しよう。

黒い週末(2012)

2012年11月21日に発売された、ももいろクローバーZのシングル『サラバ、愛しき悲しみたちよ』の2曲目に収録された楽曲である。

作詞:只野菜摘、作曲・編曲:NARASAKI。

ギターソロのみでの参加であるが、当時としては大抜擢の参加だった。しかし楽曲のテーマを聴けば当然とも思える。

この楽曲はBlack Sabbathをオマージュしている。冒頭の咳は「Sweet Leaf」、笑い声はオジーオズボーンのソロ「Crazy Train」など、いくつかの楽曲のフレーズが使われている。

Black Sabbathらしいソロを弾く人を、ということで和嶋氏に白羽の矢が立ったのである。

当初は中間部のワウを用いた短いソロのみの予定だったが、アウトロ部分も収録されることになった。和嶋氏らしいソロを十分に堪能できる曲となっている。

なお人間椅子も出演したOZZ FEST JAPAN 2013の初日にももいろクローバーZが出演した際、和嶋氏もギターで参加している。このため和嶋氏は2日間の両日とも出演していることになる。

ももクロ、Ozzfestで白熱ライブ「私たちがアイドルだ!」
本日5月11日から明日12日にかけて、千葉・幕張メッセ国際展示場9~11ホールで開催されているロックフェスティバル「Ozzfest Japan 2013」にももいろクローバーZが出演。約30分にわたり熱いパフォーマンスを繰り広げた。

Rock and Roll All Nite(2015)

再びももいろクローバーZのシングルでのギターソロ参加となった。今回のシングル『夢の浮世に咲いてみな』は、KISSとのコラボレーションシングルであった。

2曲目に収録されたKISSの代表曲「Rock and Roll All Nite」のカバーにおけるソロを演奏している。オリジナルのソロではなく、和嶋氏らしい速弾きを取り入れたソロとなっている。

ももいろクローバーZとのコラボレーションにより、大きく人間椅子の知名度を上げることにもなった。

ドラマチック私生活(2016)

シンガーソングライターの大森靖子氏の2ndアルバム『TOKYO BLACK HOLE』に収録された「ドラマチック私生活」のギターソロを演奏している。

ポップな前半部分から、後半のギターソロへと展開していく。ギターソロは暴れまわるような豪快なソロとなっている。

どんな楽曲であっても和嶋氏らしさが感じられる点が素晴らしい。

グギギギギギギギ デッドエンド!(2016)

ロックフェス「夏の魔物」の主催者である成田大致を中心として結成された音楽ユニット、夏の魔物の2016年のシングルに収録。

青森で行われていたフェスであり、人間椅子は2010年より出演し、2015年にはゲストに大槻ケンヂ・ROLLYを迎えてヘッドライナーを務めている。

「グギギギギギギギ デッドエンド!」では、和嶋氏はギターだけでなくボーカルとしても参加している。楽曲はスピードメタル的な曲調であり、和嶋氏としては演奏が苦手な部類の曲だろう。

ハイスピードで進んでいく曲調だが、和嶋氏のボーカル・ギターが加わることで締まるような印象も。ギターソロはボーカルと被りつつ終盤に畳みかけるように挿入されている。

人間ビデオ(2016)

※過激なシーンが含まれているため、ご注意ください。

毛皮のマリーズの志磨遼平が中心となって結成されたドレスコーズの2016年のシングル『人間ビデオ』のタイトル曲にギターで参加している。

ドレスコーズは2014年までバンド編成だったが、その後ライブやレコーディングごとにメンバーが流動する形となっていた。

なおかつて志磨氏は和嶋氏と同じアルバイトの職場で働いていたことがあった。そう言った縁から、和嶋氏との交流が生まれていったようだ。

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 今まで、ずいぶんいろんなアルバイトをしてきた。バンドだけでは喰えなかったからだが、最初のうちはまず長続きしなかった。しかしある頃から、どんな仕事でも最低一年は続けようと心に決め──それは、どんな仕事でも何かしら得るところはあるはずだとの思いからだったが──それからは、二年~三年は同じ職場に留まるようになった。 今から...

「人間ビデオ」は、フル3DCGアニメ映画「GANTZ:O」の主題歌であった。いくつかのテレビ番組で披露され、その際に和嶋氏も演奏で出演している。

楽曲はお経のようなAメロから、メロディアスなBメロ・サビへと展開していく。随所に和嶋氏らしさも見られ、イントロのアルペジオや粘っこいギターソロでは個性が光る。

メロディは志磨氏のものだと思われるが、ギターアレンジには和嶋氏が大きく関わっているのではないだろうか。

まとめ

今回は人間椅子が楽曲提供・コラボした楽曲について紹介した。

かつての人間椅子はイカ天関連のバンドや、志向性の類似する筋肉少女帯みうらじゅん氏との関わりが強かったことがわかる。

今回紹介しなかったものの、イカ天出身ミュージシャンの作品での客演もあった。

しかし人間椅子は日本の音楽シーンの中で、どこかに括られることもなく、独特な音楽性を貫いてきた。それゆえコラボはおろか、対バンが行われることもそれほど多くなかった。

その流れが2010年代に入って変わってきた。人間椅子への注目が集まり、人間椅子フォロワーとも言える若手のミュージシャンが登場した。

いくつかの要因が合わさり、人間椅子も対バンが増え、和嶋氏による楽曲提供やギター参加などが増えていったのだろう。

アイドルグループへの楽曲提供は、人間椅子ファンの間でも賛否両論あったように思う。活動が外に開かれることで、人間椅子の毒々しいヘビーさが減っていったという意見も見られた。

しかし筆者としては、人間椅子のサウンドが少しでも広がっていくことが素直にうれしいと感じた。また異なるジャンルと関わることは、人間椅子にとっても良いことのように思われる。

長年同じバンドを続けていく上では、変化や新しい風も必要である。今回紹介したコラボレーションも、人間椅子が進化していくためにもプラスになっているように思う。

人間椅子の熱心なファンの方は、ぜひ他のアーティストとのコラボレーションも注目していただければと思う。

人間椅子の歴史についてまとめた記事

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