【人間椅子】鈴木研一のベースを堪能するためにおすすめの楽曲を集めてみた – 4つの特徴から見る42曲

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日本のハードロックバンド人間椅子は、3ピースのバンドである。3ピースバンドの良さは、音数が少ないために、各楽器の音がよりはっきりと聞こえることだ。

その分、各プレイヤーの力量やサウンドの特徴がはっきりとバンドに表れる。人間椅子のベース鈴木研一は、ヘビーで力強いベースに定評がある。

昨今は「ギターソロはスキップする」などという人もいるようだし、もしかすると「ベースの音がどれか分からない」という人もいるかもしれない。

ただし鈴木氏のベースははっきりと聞こえるくらいの主張があり、すぐに鈴木氏のベースだとわかる個性がある。

今回の記事では、人間椅子のベース鈴木研一のベースを堪能するための楽曲を紹介する。

ベースが目立つ曲だけでなく、後ろにいながら存在感を放つ曲や、ベースが動き回っている楽曲など、様々な観点からその魅力を紹介する。

今回の記事のため、鈴木氏のベースに注目し、人間椅子の楽曲をひたすら聴き続けた。その成果をここにまとめている。

これまで聞き逃していた鈴木氏のベースサウンドに出会える機会になれば幸いである。

※鈴木研一氏を紹介した入門編の記事はこちら

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鈴木研一のベースを堪能するためのおすすめ楽曲

今回は4つのタイプの楽曲群から、鈴木研一のベースの魅力を伝えていきたい。4つのタイプとは、以下の通りである。

  1. ベース始まり・ベースの聴きどころが多い曲
  2. ヘビーなベースが存在感を放つ曲
  3. 印象的なベースフレーズが登場する曲
  4. ベースが動き回る曲

以上4つの観点ごとに、おすすめの楽曲とその聴きどころを紹介した。

※今回取り上げた楽曲を時代順に並べ直して、プレイリストにしている。(配信のない2曲を除く)

なお鈴木氏の基本的なベースサウンドについては、以下の動画を視聴するとよく分かるだろう。

ベース始まり・ベースの聴きどころが多い曲

最初は、ベース始まり・ベースの聴きどころが多い曲である。

ベースとはドラムとともにバンドのリズムを作り上げる屋台骨の役割である。そのためベースは裏方のイメージがあるが、ベースが主役とも言える楽曲も存在する。

ここでは、ベースから楽曲が始まり、ベースの聴きどころが多い楽曲を集めた。ベースが引っ張っていくタイプの曲に加え、裏でベースが良い仕事をしている曲も含めている。

ベースが引っ張る曲は鈴木氏の楽曲が多いが、和嶋氏の楽曲にもベースが目立つ楽曲が存在する。

鉄格子黙示録

  • 作詞・作曲:和嶋慎治
  • 収録アルバム:1st『人間失格』(1990)、ベスト『人間椅子傑作選 二十周年記念ベスト盤』(2009)

人間椅子の中でも、元祖ベース始まりの楽曲である。和嶋氏が高校時代に作ったと言う楽曲で、『人間失格』収録時には後半部がカットされたが、2009年のベストアルバムでは後半部も含めて再録された。

鈴木氏の豪快な4弦開放のベース音から楽曲は始まる。何とシンプルで、ゾクゾクするようなベースだろうか。

そしてギターリフが鳴っている裏でも、イントロと同じベースが刻まれているのがとてもカッコいい。

前半の豪快なベース、そして中間部のギターとのユニゾン、後半・アウトロでは伸びやかなベースと、様々なベースを楽しめる楽曲にもなっている。

悪魔の手毬歌

  • 作詞:和嶋慎治、作曲:鈴木研一
  • 収録アルバム:1st『人間失格』(1990)

1st『人間失格』の中で、鈴木氏が単独で作曲している楽曲だ。ベーシストが作った楽曲らしく、ベースリフが楽曲の骨格となっている。

イントロではエフェクトのかかったベースが印象的だ。またBメロの部分は、コード感のあるどこか物悲しいベースラインも素晴らしい。

後半部にアップテンポになる部分も再びベース始まり。楽曲の展開をベースが導いていくようなアレンジになっている。

心の火事

  • 作詞:和嶋慎治、作曲:鈴木研一
  • 収録アルバム:2nd『桜の森の満開の下』(1991)など

鈴木氏の学区でよく歌われていた伝承歌が元になった楽曲。

性急かつ豪快なベースから始まり、ギターとユニゾンになってメインリフになだれ込む。中間部でも再びイントロと同じベースラインが登場し、ギターソロが展開されていく。

ベースがメインのリフを弾くことで、ギターがその上で色々と遊べる曲になっている。

審判の日

  • 作詞:和嶋慎治、作曲:鈴木研一・和嶋慎治
  • 収録アルバム:3rd『黄金の夜明け』(1992)など

この曲こそ、ベースが曲を引っ張っていく楽曲であろう。そして鈴木氏が作ったリフの中でも、トップクラスの名リフとも言える素晴らしいリフである。

基本的にはイントロのベースリフが楽曲の中心となっている。ギターはそれとユニゾンか、オブリガートが演奏される形になっている。

この曲の魅力は中間部のプログレッシブな展開にもある。おそらくこの部分は和嶋氏による作曲だろうが、メインリフを膨らませ、ここまで難解な展開を作り上げるのもまたさすがである。

中間部の後半、難解なギターリフの裏で、実はベースがメインリフを刻んでいるのを発見できるのも面白い。

狂気山脈

  • 作詞:和嶋慎治、作曲:和嶋慎治・鈴木研一
  • 収録アルバム:3rd『黄金の夜明け』(1992)

H.P.ラヴクラフトの『狂気の山脈にて』からタイトルを借りた楽曲。アルバム『黄金の夜明け』を締めくくるプログレッシブな大作である。

やはり聴きどころはイントロの鈴木氏の怪しげなベースであろう。この曲もベースが中心となって、その上にギターがアレンジを加えていくような構成になっている。

プログレッシブな楽曲ゆえ、中間部でギターは難解なフレーズを展開させていく。そのため、ベースがしっかりとリズムを刻みつつ、コード感やリフを刻んでいくことが求められるのである。

ギターとベースがどのように役割分担をしているのか、に注目するとアレンジの勉強になりそうな曲だ。

エイズルコトナキシロモノ

  • 作詞・作曲:鈴木研一
  • 収録アルバム:5th『踊る一寸法師』(1995)

不気味でヘビーなベースから始まる楽曲。そして終始この不気味なベースリフが、楽曲の中心的なリフとなっている。

中間部の展開もこの曲の聴きどころの1つとなっている。特にワウギターのソロ後には、臭いメタル的な展開になっていて面白い。

また後半になるとAメロが出てこない展開も面白い。どちらかと言うとタイトなリズムのAメロを出さず、ズブズブと沼に落ちていくような救いのない後半部となっている。

暁の断頭台

  • 作詞:和嶋慎治、作曲:鈴木研一
  • 収録アルバム:8th『二十世紀葬送曲』(1999)

純粋なベース始まりではないものの、ここまでベースが目立つ曲を外すわけにはいかないだろう。またしても4弦開放を豪快に刻みながら、何とも物悲しい雰囲気が漂う。

それにしても、4弦開放だけでヘビーかつここまでの絶望感と哀愁を作り出せるのも鈴木氏くらいだろう。

前半部の絶望感、そして中間部から後半の狂気を感じさせる展開は、断頭台に向かう心情を表したものか。

黒い太陽

  • 作詞・作曲::和嶋慎治
  • 収録アルバム:8th『二十世紀葬送曲』(1999)

不気味なベースとギターが絡み合うようなイントロが印象的である。そして轟音のヘビーなリフへとなだれ込むのが、一種のカタルシスである。

リフ自体が低音の塊のようであり、ベースとフロントピックアップのギターとの相性は抜群だ。

中間部のギターフレーズの後ろで動き回るベースも、ビート感を作り出す印象的なものでカッコいい。

極めつけは、アウトロでメインリフがベースのみになる部分だ。どこを切り取ってもヘビーなベースを堪能できる、素晴らしすぎる楽曲なのである。

大団円

  • 作詞・作曲::和嶋慎治
  • 収録アルバム:9th『怪人二十面相』(2000)

鐘を打ち鳴らすような「ゴーン」というベースから始まるこの曲。和嶋氏のプログレッシブな楽曲の中で、鈴木氏のベースラインが非常に光る1曲となっている。

まずはイントロのリフでは、ギターのユニゾンからすぐにベースのみになる展開がとても良い。またAメロ部分も、ギターはコードを鳴らす裏で、「ドッドッ」とヘビーなベースが印象的だ。

ベースとギターが異なる部分ではベースが目立ち、メインリフや後半のヘビーなリフでは、ギターとのユニゾンが気持ちいい。

90年代~00年代前半頃の人間椅子は、こういったギターとベースのアンサンブルに特にこだわっていた時期のように思える。

青い衝動

  • 作詞:和嶋慎治、作曲:鈴木研一
  • 収録アルバム:13th『瘋痴狂』(2006)

豪快なスライドから、メインリフのベース独奏で楽曲が幕を開ける。楽曲自体は非常にシンプルで、このメインリフとサビの展開だけで構成されている。

ベースのサウンドは、どちらかと言うとギターのような明快な音作りである。ヘビーさには欠けるが、スピーディーに前のめりなサウンドになっている。

あまりこれまでの人間椅子にないタイプの楽曲・ベースサウンドになっているように感じる。

生まれ出づる魂

  • 作詞:和嶋慎治、作曲:鈴木研一
  • 収録アルバム:18th『無頼豊饒』(2014)

スピード感のあるベースリフから始まるこの曲。Motörheadのレミー・キルミスターを意識したと言うベースは、ヘビーと言うよりは疾走感のあるもの。

ギターとユニゾンになることで、さらにうねりを持ってビートが刻まれていく。一方で中間部では、人間椅子らしいヘビーなプレイも楽しむことができる。

近年の楽曲ほど、こうしたロックンロール的な転がるベースラインが増えてくる印象である。

地獄の申し子

  • 作詞・作曲:鈴木研一
  • 収録アルバム:21st『新青年』(2019)

またしても4弦開放のベースからスタートする曲。しかし同じ4弦開放でも、この曲はどこか陽気で爽快感のあるベースである。

この曲はまさにベースがリズムを引っ張っていくタイプである。Aメロ、Bメロ、サビとすべてがベースのリズムに合わせてドラムが構成され、ギターはその上に乗っかっていく。

そのためか鈴木氏の演奏がとにかく楽しげであり、ライブでも大いに盛り上がる。それにしても、ここまで4弦開放で喜怒哀楽を表現できるベーシストもなかなかいないのではないか、と思う。

ヘビーなベースが存在感を放つ曲

2つ目には、ヘビーなベースが存在感を放つ曲を集めてみた。

1つ目ではベースの目立つ部分が多い曲を選んだが、ここではギターとの絡みの中でも、圧倒的な存在感を放ってしまう楽曲に注目した。

ベースを目立たせるために作った訳ではないのに、ベースが存在感を放ってしまったとも言える。もちろん意図してベースとギターのフレーズを分けて、ベースの存在感を出している曲も含まれる。

そしてここではダウンチューニングの曲だけを選んだ。ダウンチューニングのベースは、太い弦ゆえに音に揺らぎが生じるためか、独特のグルーブ感と音の存在感がある。

そんな音のうねりを感じるプレイにも注目して楽曲を選んだ。

太陽黒点

  • 作詞:和嶋慎治、作曲:鈴木研一・和嶋慎治
  • 収録アルバム:2nd『桜の森の満開の下』(1991)など

2nd『桜の森の満開の下』のラストを飾る、ダークかつヘビーな楽曲。ワウを使ったリフは「陰獣」を思わせつつ、展開の緻密さに進化を感じさせる。

メインリフではギターのユニゾンながら、ベース独自の揺らしが心地好い。また中間部のベース始まりの部分もアツい展開になっている。

細かいところでは、アウトロに向かう短いギターソロの後のリフをよく聴いていただきたい。ギターリフは奇数・偶数でフレーズが異なるが、ベースだけ同じフレーズを続けている。

これはBudgieの「Guts」に影響されたものではないか、と考えている。こうした細かいハードロックのオマージュを発見するのも楽しい。

ダンウィッチの怪

  • 作詞:和嶋慎治、作曲:鈴木研一、和嶋慎治
  • 収録アルバム:7th『頽廃芸術展』(1998)

7th『頽廃芸術展』ラストの大作。個人の作曲が増えた時期ではあるが、この曲は鈴木氏が先、和嶋氏が後の表記での共作となっている。

この曲も多彩なベースが楽しめる。まず耳に入ってくるのは、Aメロ部分の不気味でヘビーなベースリフであろう。

何かが地を這うような、蠢くベースラインが素晴らしい。

中間から後半にかけては、無機質にリズムを刻むようなベースが続く。1st収録の「人間失格」から、長く続く人間椅子らしい長い中間部を担うベースである。

そして鈴木氏の笑い声から一気にアウトロに流れ込む。ここではギターがリフを、ベースはコードのルートを弾くと言うパターンである。

これも3rd収録の「黄金の夜明け」などでも用いられる、人間椅子お得意のパターン。しかしこの展開は最高に盛り上がるのである。

相剋の家

  • 作詞・作曲:和嶋慎治
  • 収録アルバム:11th『修羅囃子』(2003)など

和嶋氏の作るヘビーかつ狂気を感じさせる楽曲。この曲のヘビーさに関しては、鈴木氏のベースの貢献度はかなり大きい。

まず耳に入ってくるイントロの4弦開放のヘビーなベース。この4弦開放はAメロ部分でも、メインリフ部分でもずっと変わらず鳴り続けている。

ポイントは一切コードに合わせてルートを弾かず、コード感はギターに任せて、ベースは重低音を鳴らし続けているところである。

中間部では一転して、ベースらしくうねうねと動き回るベースが聴ける。あまり鈴木氏は弾かないタイプのベースだが、こうしたポップなメロディにはよく合っている。

痴人の愛

  • 作詞・作曲:和嶋慎治
  • 収録アルバム:12th『三悪道中膝栗毛』(2004)

和嶋氏によるシンプルかつヘビーなリフが印象的な楽曲。ベースから作ったのかと思うほど、ベースの重さとマッチしたリフである。

そんなベースを意識したリフだからか、中間のギターソロ前にはベースとドラムのみになるパートが用意されている。またギターソロ中もバッキングギターがないのがポイントだ。

後半に展開があるものの、全体的にはシンプルな構成。鈴木氏のシンプルでヘビーなベースを楽しむには良い楽曲と言えるだろう。

それにしても、蠢くような不気味なベースラインは惚れ惚れとする。

沸騰する宇宙

  • 作詞・作曲:和嶋慎治
  • 収録アルバム:16th『此岸礼讃』(2011)

人間椅子の作風自体が少しずつ変化を始めた16th『此岸礼讃』。その1曲目を飾る「沸騰する宇宙」は、人間椅子の持つヘビーさに、アグレッシブさが加わった楽曲である。

鈴木氏のベースの音色は基本的にあまり変わらない。しかし本作は、よりゴリゴリ感の増したサウンドに聞こえる。

ダウンチューニングのギターも深みのある歪みとなっており、その中で金属音のようなベースラインが浮き上がって聞こえてくる。

この曲もまたベースが存在感を放ってしまう楽曲だ。

なまはげ

  • 作詞・作曲:和嶋慎治
  • 収録アルバム:18th『無頼豊饒』(2014)など

近年の人間椅子を代表する楽曲の1つ。和嶋氏による、ヘビーさと攻撃性を兼ね備えた、メタル路線の楽曲とも言えよう。

この曲のベースはとにかくダウンピッキングの力強さが魅力である。そしてメインリフでは、ギターとは違うフレーズを弾くことで、ギターとベースのアンサンブルが生まれている点も聴きどころだ。

奏法を解説した動画では、この曲のベースは立って弾かないと雰囲気が出ないと鈴木氏は語っていた。つまり体全体でベースをピッキングしているくらいの、力強さがあるのだ。

あたかも打楽器であるかのような、パワフルなベースを堪能できる1曲である。

芳一受難

  • 作詞:和嶋慎治、作曲:鈴木研一
  • 収録アルバム:19th『怪談 そして死とエロス』(2016)など

こちらは近年の鈴木氏の中で代表的な楽曲の1つで、人気の高い曲だ。不気味で攻撃的、そしてどっしりヘビーと言う人間椅子の良さが詰まっている。

ベースはと言うと、全体的にギターはパワーコードを鳴らす裏で、ルート音を弾くスタイルだ。ギターが和音のため、その中心を貫くどっしりしたサウンドが魅力である。

また中間部では、ギターとベースが絡み、ベースだけになる部分がカッコいい。ミドルテンポになると、うねるようなベースラインがギターソロを支えている。

ギターとがっちり組んだヘビーなベースが魅力である。

風神

  • 作詞:和嶋慎治、作曲:鈴木研一
  • 収録アルバム:20th『異次元からの咆哮』(2017)

メイン部分はリズミカルなリフが印象的で、ヘビーなのに陽気な雰囲気も漂っている。

ギターが軽快に進んでいく中、ベースは少しもたり気味で演奏されているところがとても良い。その結果、何とも言えない音の奥行が出来上がる。

中間部は定番のクリシェの進行だが、こちらもタメの効いたベースが哀愁を漂わせる。全体に鈴木氏のベースラインが耳に入ってくる楽曲に仕上がっている。

無情のスキャット

  • 作詞・作曲:和嶋慎治
  • 収録アルバム:21st『新青年』(2019)など

人間椅子を海外まで知らしめ、MVのYouTube再生回数は1000万回を超える楽曲である。ヘビーなサウンド、展開の多さなど、人間椅子らしい特徴が詰まっている楽曲だ。

ベースに注目すると、実にリズムを作る上で重要な役割を担っていることが分かる。メインリフ部分ではギターとしっかりと組みあって、重低音の塊のようなサウンドを作り上げている。

一方でイントロではギターの後ろでリズムを支え、中間部では跳ねるようなリズムを作る役割を担っている。

お互いの個性が重なりつつ、それぞれの魅力を放つ。まるで和嶋氏と鈴木氏の関係性を表すような、ギターとベースの絡みである。

そしてアウトロ部分が1番気に入っていると言う鈴木氏。ブンブンと心地の良いベースが聞こえてくる。

悪夢の序章

  • 作詞:和嶋慎治、作曲:鈴木研一
  • 収録アルバム:ベスト『人間椅子名作選 三十周年記念ベスト盤』(2019)

30周年を記念したベスト盤用に作られた楽曲。コンパクトな楽曲の中に、細かい展開が工夫されている佳曲である。

印象的な部分は、Aメロに入るところだ。ギターがなくなり、4弦開放のヘビーなベースがゴリゴリと鳴っている。その上を不気味なフレーズのギターが乗っかり、絶望感と緊張感がよく表現されている。

「夢なら覚めてくれ」の部分は、ベースだけルートが動く展開で、ここのベースも前面に出てきて気持ち良い。

後半部には”ドッドッ”と時計を刻むようなベースも聴ける。鈴木氏のお得意フレーズが詰まった曲とも言えるだろう。

次ページ:「印象的なベースフレーズが登場する曲」「ベースが動き回る曲」を紹介!

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