【人間椅子】新曲「無限の住人 武闘編」の楽しみ方 – その特殊な位置づけについて

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人間椅子は、TVアニメ「無限の住人-IMMORTAL-」の第2クール主題歌として、書きおろしの新曲「無限の住人 武闘編」が起用されることが7/1に告知された。

告知のタイミングは、その主題歌が初めて流れた深夜帯だった。

同時に、7/8には「無限の住人 武闘編」の配信、8/19には1996年に発売されたイメージアルバム「無限の住人」の再販が発表された。

そして本日7/8から「無限の住人 武闘編」の配信が開始され、フルサイズで聴くことができるようになった。

筆者はまだ数回しか聴いていないのだが、聴いているうちにこの楽曲が人間椅子においてかなり特殊な位置づけにあることに気づいた。

実は今までの人間椅子にはなかった立ち位置の楽曲であり、勢い記事にしてしまおうと思い立った次第だ。
この記事は、「無限の住人 武闘編」の位置づけを考えるものである。

人間椅子「無限の住人 武闘編」のダウンロードはこちら
https://lnk.to/mugen-immortalOP

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人間椅子は小説からタイトルを拝借する

改めて人間椅子の楽曲のタイトルのつけ方について触れておこう。

人間椅子の楽曲の中には、小説からタイトルを拝借しているものが多い。
「陰獣」「怪人二十面相」「痴人の愛」…挙げればキリがないほどある。

楽曲のタイトルは小説のタイトルであっても、小説の内容をなぞるものではない
小説の世界観を大切にしながらも、歌詞は独自の物語が歌われる。

内容をなぞらないことに関して、和嶋氏は「なぞると小説の解説になってしまう」と述べていた。
小説のタイトルを借りて”歌詞”に仕上げるには、独自の内容を作り出す必要があるのだ。

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アルバム『無限の住人』の位置づけ

人間椅子の作品の中で、『無限の住人』の位置づけはどうなっているのか。

一方で他の人間椅子の作品と異なる点の1つは、アルバム全体が1つの漫画作品のコンセプトに縛られることである。実は、作品のタイトルを拝借し、独自な内容を歌う点では他の作品と変わらない

収録されているいずれの楽曲も、漫画「無限の住人」のストーリーを追うものではない。

人間椅子の他の作品で、アルバム丸ごと1つの作品の世界観で統一した作品はない。9th『怪人二十面相』はそれに近いものの、『無限の住人』ほどの強い縛りはなかった。

もう1点重要な違いとして、完結していない作品からタイトルを借りている点だ。

人間椅子が扱ってきた作品の多くは、作者が既に亡くなっており、明治~昭和時代の小説作品からタイトルを借りている。

「無限の住人」は1993年から連載が始まっており、アルバム発売時の1996年は連載中であった。
(2012年に連載が終了している)

アルバムを制作する上で、現在進行形の作品をテーマとすることは、人間椅子のメンバーも新たな試みであったと想像される。

新曲「無限の住人 武闘編」の特殊な位置づけ

そして新曲「無限の住人 武闘編」の位置づけはどうであろうか。

作品のタイトルのみを借りてくる点は、やはり一貫して変わらない。しかし以下の点ではとても面白い作品として聴くことができる。

1点には、拝借してくる世界観が2つあることである。

2つのうち、1つ目は「無限の住人」の漫画である。そしてもう2つ目は、1996年のアルバム『無限の住人』である。

既に人間椅子が当時作り上げたアルバム『無限の住人』の世界観があるのだ。だから「無限の住人 武闘編」を聴くと、アルバム『無限の住人』を聴いた時の感覚が甦ってくる。

まるで昔の友人に久しぶりに会ったような不思議な感動がそこにはある。

そしてもう1点には、漫画作品・人間椅子の歴史ともに進んでいるということだ。

既に完結した作品であれば、続編が作られること自体が考えにくい。
(たとえば「陰獣 ◯◯編」などという曲が今後作られるとは思えない)

しかし「無限の住人」はこうして「無限の住人-IMMORTAL-」というアニメ作品として、現在も続いている。

物語自体が進行している中で、楽曲として作られる際にも、その進行した分のイメージが反映されているはずだ。

そして、人間椅子と言うバンドもまた進化している。アルバム『無限の住人』発売当時とは、作品の作り方や演奏には当然変化が見られる。

自分たちが作った世界観の中で、もう一度作品を作ると言うことも人間椅子としては新しい。

かつての自分たちの世界観で作るからこそ、人間椅子の進化をはっきりと感じ取ることができる作品でもあると言えるのだ。

例えて言うならば、懐かしい友人に会ったような感覚もありつつ、自分もすっかり大人になったことを自覚するといったところか。

以上のように、「無限の住人」の世界観を再構築した点でも面白いが、同じ「無限の住人」をテーマにするからこそ、人間椅子の進化が見えてくるところに、人間椅子ファンとして感動的なポイントがあるのだろう。

まとめ

「無限の住人 武闘編」の位置づけについて述べてきた。
少しでもこの曲をより楽しめる内容になっていればと思う。

今回は述べていないが、ブルボン小林氏が述べていたような、”返り咲き”的な感動もまたあった。

人間椅子が再び「無限の住人」の作品に関わることができ、人間椅子の確かな道のりとして刻まれたことは嬉しいことだった。

あえて数回しか聴いていない段階で記事を書いてみたが、思いを馳せながら新曲を楽しみたいと思う。

そして、次はライブで「無限の住人 武闘編」が演奏され、大いに盛り上がる日が来ることを切に願う。

※アルバム『無限の住人』の全曲トリビアを書いた記事はこちら

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