【ライブレポート】2021年12月3日(金)奥村愛子『カウシロップアワー2021』新宿ReNY

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シンガーソングライター奥村愛子のライブを観に行ってきた。観客ありのライブは、2021年最初で最後となるようである。

歌謡曲を感じさせる、ちょっとクセになる楽曲は、デビューした2004年より変わらない。が、今回のライブではダンサーの参加や同時ネット配信など、新たな試みが印象的だった

この記事では、ライブの内容をレポートし、今回のライブで感じたことをまとめた。

また今回のライブでは新曲の披露もあった。後半では、現在出ている新曲に関連した情報もまとめている。

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ライブレポート『カウシロップアワー2021』新宿ReNY

奥村愛子は2004年にミニアルバム『いっさいがっさい』でメジャーデビューし、今年で活動17年である。

ちなみに筆者は2005年のアルバム『万華鏡』から聴き始めたので、ファンとしては16年くらいになる。

音楽性が全く変わらないので、私自身も聴き始めた高校生の頃から、ずっと好きで変わらずファンであり続けた。ただそれだけと言う感じで、こんな長い時間が経ったと思うと不思議だ。

そんな奥村愛子氏のおすすめアルバムなどの紹介記事を過去に書いたので、興味があればお読みいただきたい。

さて、今回のライブは2021年唯一のライブと言うことで、久しぶりに参加を楽しみにしていた。奥村氏のライブを観たのは、2020年1月の『15th Anniversary FINAL《ジュマペール》』以来である。

今回のタイトル『カウシロップアワー2021』であるが、「カウシロップアワー」という名前はかつての奥村氏のライブタイトルでも用いられたもの。

意味はそれぞれの言葉を日本語にすると「丑三つ時(カウ→牛→丑、シロップ→蜜→三つ、アワー→時)」である。真夜中のような雰囲気のライブということだそうだ。

出演するメンバーなどは以下の通りである。

ライブにはいつもと異なる点もあった。大きなところでは、ダンサーが2名参加すると言うこと。

また新曲の披露も予告されており、盛りだくさんのライブになることが予想された。

開演前から終演まで

ライブ会場は新宿ReNYであった。筆者は人間椅子のライブで1度訪れただけだったと思うが、音がとても良い会場で、安心して聴けるだろうと思っていた。

当日は17:30に開場とのことだったが、あんまり待つのも好きではないので、18時頃に会場に到着。

到着した頃には、もうイルミネーションが点灯され、クリスマスモードの西新宿である。

コロナ禍のライブは色々と勝手が違うのが大変だが、入場も落ち着いていた時間帯だったのでスムーズに会場入り。

番号付きの”お楽しみ券”が配布されて、ライブ後半で使用するとのこと。

自由席とのことだったので、スタンディングなのか気になっていたが、椅子が設置されていた。18時に入った段階で、前列3列くらいはほとんど埋まっていたが、後列はまだ空いていた。

フロアの1段高くなる手前の最後列は後ろが壁のようになっていて、後ろを気にしなくて良いので、その中央付近に座ることにした。

また座席には、黄色のサイリウムが置かれており、ライブ中に使うようである。

18:30に開演前のアナウンスがあった。印象的だったのは、コロナ対策として大声を出すのは控えてほしいとお決まりのアナウンスの後に「出てしまった声を咎めないでね」という言葉。

人間だもの、感情が出てしまう瞬間もあるよなあ、と個人的には嬉しいアナウンスだった。

そしてライブタイトル「カウシロップアワー」を表現したオープニング映像が流れて、ライブがスタート。こうした演出も、今回は特別感があった。

1曲目から渋い…!この曲なんだっけ、と思った人もいたのではなかったか。

筆者も最初は何と言う曲名か思い出せなかったのだが、後半に「メトロノーム」というフレーズが出てきて、ようやくはっきりとわかった。

1曲目からデビューミニアルバム『いっさいがっさい』から持ってくるのが意外だった。が、2020年のライブでも結構渋い曲をやっていたような、と思い出す。

序盤の選曲は、アッパーな感じと言うよりは、ミドルテンポで会場を温めていくような様子だった。

印象的だったのは、4曲目の「東京から」。昔の曲を、ということで、1stアルバム『万華鏡』からの選曲である。

自分も一気に高校生の頃に気持ちが戻ったような感覚だった。オリジナルの頃の鬼気迫る歌唱も好きだが、より温かみのある今の奥村氏の歌唱の方も好きだな、と感じたりした。

「赤い羽のブルース」としっとりした曲が続き、「街角マルガリータ」で少しずつギアが入ってきた感じである。

ただ最初は様子が分からず、全員着席のままでライブは進行。MCでは奥村氏から「立って良いですよ」と声がかかり、次の曲からスタンディングに。

次の曲は、コスモプラネタリウム渋谷でテーマソングとして流れた、オリジナルラブの「月の裏で会いましょう」のカバーであった。

そして、この場でMVの撮影を兼ねるため、サイリウムを振ってほしいとのことだった。さながらアイドルのライブに来たような気分である。

オリジナルラブのこの曲は好きなので、一気にテンション上がる。そしてスタンディングの方がやっぱり体を動かしながら楽しいな、と感じたのだった。

なおサイリウムを持つと、静かなパートでケチャを送りそうになる。実際少しやっていた人もいたようにお見かけしたが、どうだっただろう。

かわいたグロス」と盛り上がる曲が続いて、いったんスクリーンが登場して映像となる。

新曲のレコーディング映像と、なぜか農作業着の奥村氏によるインタビュー。非常にシュールな映像に、会場からは笑いがこぼれていた。

映像終了後は、ライブが再開。満を持してダンサーのお2人が登場。そして奥村氏も振り付けの一部を一緒に踊っており、非常に華やかな舞台となっていた。

新曲は「SHAMPOO」と言うタイトルで、”ザ・奥村愛子”なジャズっぽい歌謡曲に仕上がっていて、音源で聴くのも楽しみである。

改めて奥村氏の音楽性がまったくブレないことが、さすがだなと感じた。

そして明るめの楽曲「あれは恋じゃなかった」「サイダー」を披露。「サイダー」はライブバージョンの、イントロのピアノアレンジがとても気に入っている。

※「サイダー」のライブ映像(一部)

「サイダー」はもともとレアな楽曲の部類だったように思うが、2019年の15thAnniversaryTour『ATTACK』に向けて行われたファンによる好きな曲投票で、どの会場も上位に来ていた。

本人にとっては意外な結果だったようだが、その後ライブでも披露が増えた曲である。

MCを挟んで新曲2曲目は、「青の運命(さだめ)」と言うタイトルで、メロディアスでダンサブルな感じの曲。

そして終盤は盛り上がる曲が続く。「スパークリング・タイム」は、ダンサーの方も加わり、楽しい雰囲気で大いに盛り上がる。

※「スパークリング・タイム」のライブ映像(一部)

ここ最近のライブでは締めの曲となりつつある「まやかし横丁」でいったん本編は終了。

アンコールは、全員が今回のライブTシャツで登場。白・緑の2色のうち、希望する方を着て登場するとのことだったが、見事にばらけたとのこと。

バンドメンバー1人ずつを奥村氏が呼び込み、それぞれに話を聞くコーナーとなった。普段あまり知れないメンバーの素顔が垣間見えて面白かった。

アンコール1曲目は、メジャーデビュー曲「いっさいがっさい」。やはりこの曲は何度聴いても良い。

ファンとしては奥村愛子を象徴する1曲と言えば、やっぱり「いっさいがっさい」だろう。今後も末永く演奏を続けてほしいなと思った。

今日は金曜日、ということでおなじみ「フライデーナイト・トーキョーナイト」で締め。かろうじて寿命が残っていたサイリウムを振って、会場が一体となった。

そして配信はここで終了。ここからは事前に告知があった通り、来場した人限定のスペシャルタイムへ。

まずはプレゼント抽選会が行われた。入場時に配布された”お楽しみ券”の番号で、くじ引きを行うというものだった。

景品は主に過去のグッズであり、最後には出演者全員のサイン入りのライブTシャツ、というプレゼントもあった。

最初はずっと奥村氏がくじを引いていたが、絵面が変わらないからと、バンドメンバーに順番にくじ引きをしてもらうことに。

サックス・フルートの渡邊勇人氏は「縁起が悪いんですが」と、49番を引いて「厄は全部引き受けます」と、不思議なコメントも面白かった。

残念ながら筆者は当たらなかったが、来場者全員にプレゼントが出口で配布された。ライブDVDのステッカーと、メッセージカード、そして奥村氏の写真が印刷されたチョコレートであった。

そしてなんと来場者向けに最後のアンコール曲「サンクスフォー」で締め。最初と最後が、初期の楽曲という構成になっていたのだった。

最後は全員で並んで記念撮影。「まやかし横丁」が流れ、なぜかヒゲダンスで去っていくバンドメンバーが愉快だった。

「来年もまた健康で会いましょう」と締めくくって、奥村氏もヒゲダンスでステージを去っていった。

ライブ終了後はサイン会が行われた。ライブTシャツを買おうかと思ったが、釣銭切れでドタバタしている様子だったので、そのまま帰宅することにした。

ライブを観て感じたこと – ”より創造的な”ライブへ

今回のライブは、久しぶりの開催と言うこともあり、選曲は新旧織り交ぜた内容となっていた。また新曲の初披露もあり、今後に繋がっていくライブになっていたと思う。

そしてバンドメンバーはもう奥村愛子バンドとも言う、盤石のメンバーと言う印象。そこにダンサーも加わったことで、よりライブ感が増したように感じられた。

今はなかなかライブが自由にやりにくい状況になっている。そうした制約に対し、もどかしい思いなども奥村氏の言葉の端から感じられた。

”感染拡大”と呼ばれる状況になる少し前に、クラスターと呼ばれる感染がライブハウスで起きてしまった。それが原因で、ライブハウスが諸悪の根源のような扱いを受けてしまったのである。

「高リスク3条件」そろうライブハウス…混雑・近くで発声・密閉空間 : 社会 : ニュース
大阪市内のライブハウスで新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。10日午後10時半現在、4か所で感染者は15都府県計79人に広がった。ライブハウスでの感染者は、クルーズ船を除く国内感染者の1割超を占め、政府の感染症対

それゆえライブハウスは大打撃を受け、何とかライブが再開される状況となっても、”厳戒態勢”で思うように音楽を楽しめる状況とは言い難いような対策をしなければならなくなった。

こうした感染症対策のあり方に思うところは山ほどあるが、今回ここでそれを書き並べるつもりはない。しかし、現に音楽に関わる方々が、致命的な打撃を受けていることは事実である。

2021年の後半に入って、いくつかライブを観ることができた。この状況にどのように向き合っているのか、はアーティストそれぞれで個性が垣間見えたポイントでもあった。

奥村氏のライブは、どんな個性を感じたか。それは「より創造的に」進んでいこうと言う姿勢であった。

端的には、ダンサーの方の初参加や、配信との組み合わせにも果敢に挑戦しているところに表れていた。

奥村氏自身は、どちらかと言えばライブよりも制作をメインに活動してきた。そんな奥村氏の中では、ライブも1つの創作の場所として捉えているのではないか、と筆者からは見えた。

ライブは、音源として作られた時とはまた違う音が生み出される場所であり、演者のパフォーマンスと観客のコミュニケーションが、さらにその空間を面白いものにしていく場所だと思っている。

今の状況では、思うように演者と観客のコミュニケーションが取りにくい状況だが、だからこそよりクリエイティブに、面白い空間を作ることに心血を注いだのではないかと感じた。

中盤で流れた映像の奥村氏のインタビューの中で、「これまでにない曲を作りたい」という発言が非常に印象に残っている。

これまでにない新たなものを、という姿勢は今回のライブにも色濃く表れていた。筆者自身も、言葉にするのが難しいが、何か創作意欲を掻き立てられるような感覚になった。

何かと、こういう対策をしてください、とお願いが多くなり、時にはそれが圧力のようになってしまうのが昨今の状況である。

その圧力にただ従うのとは違うあり方で、奥村氏は音楽活動を続けられているのではないかと勝手に思ったりした。その方向性として、よりクリエイティブであること、を選んだのではないだろうか。

話はやや大げさなところまで広がってしまったが、何より奥村氏が前向きに活動をされていることが分かって良かった。

そして、この後にも詳しく紹介するが、新曲のタイアップも決まっているそうだ。今後の展開も楽しみに待ちたいと思う。

なお、以下に今回のライブのセットリストと、楽曲が収録されている作品をまとめた。(アーカイブ配信中なので、念のためセットリストは伏せている)

no. タイトル収録作品
(アナウンス)
1メトロノーム
2ずっとストライプ
3恋は追憶のブルー
MC
4東京から
5赤い羽のブルース
6街角マルガリータ
MC
7月の裏で会いましょう(Original Loveカバー)
8かわいたグロス
映像(新曲のレコーディング風景+奥村氏のシュールなインタビュー映像)
9SHAMPOO(新曲)
10あれは恋じゃなかった
11サイダー
MC
12青の運命(新曲)
13仮面白書
14スパークリング・タイム
15まやかし横丁
En.1
16いっさいがっさい
17フライデーナイト・トーキョーナイト
抽選会
En.2
18サンクスフォー
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今回披露された新曲情報まとめ

最後に今回された新曲やカバー曲についての情報をおさらいしておこう。

まず、オリジナルラブのカバー「月の裏で会いましょう」は、コスモプラネタリウム渋谷でテーマソングとして新録されたもの。

2バージョン録音されているとのことであるが、まだ音源化はされていないようである。下記のページに、プラネタリウムの詳細などが掲載されている。

『Starry Music ~音色と辿る小さな島の星物語~』(2021.9.18投影開始) « 渋谷区文化総合センター大和田

なお、今回のライブ映像を使い、MVが制作されることがMCで告知された。完成を楽しみに待ちたい。

2022年2月25日にMVがYouTubeに公開された。

そして、新曲「SHAMPOO」は、タイアップがついているとのこと。

若手俳優たちによるコント番組『される僕ら(仮)~レギュラーになってないのかよ!~』がtvkで12月17日(金)に放送される。

このテーマソングに、今回のライブで披露された「SHAMPOO」が起用された。番組については、下記のページに詳細が書かれている。

される僕ら(仮)~レギュラーになってないのかよ!~ | デジタル3ch テレビ神奈川
この番組は、日常生活の中でふと感じる「弱さ」をコントで表現!全て受け身のコント番組、待望の第2弾!!12月17日放送決定!

まだページ内に、奥村愛子氏の名前は書かれていないようだが、tvkの「猫のひたいほどワイド」に出演した際にも、テーマソングを歌うことを発表していたそうだ。

ぜひtvkの映る地域の方はチェックしていただきたい。また今回録音された音源が、どのような形で発表になるのか、公式情報を待ちたい。

まとめ

今回は2021年12月3日に行われた奥村愛子のライブ『カウシロップアワー2021』のライブレポートをお送りした。

2021年唯一の観客ありのライブだっただけに、かなり盛りだくさんの内容であった。新曲の発表など、今後もお楽しみは続きそうだ。

そして音楽業界的には厳しい状況は続いているが、新たな試みもあったライブは、とてもクリエイティブな感覚に溢れていて、ワクワクするような内容だった。

今回のライブを作り上げる上では、多くのスタッフの方が動いてくださったようである。ライブと言うかけがえのない空間を作ってくださる方々に敬意を表したいと思った夜だった。

また来年もライブが開催されることを楽しみにしたい。そして新曲も楽しみに待ちたいと思う。

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