音楽関係者のメンタルヘルスについて、こんな状況だからこそ目を向けるべきこと

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心理学

新型コロナウイルスによる影響はあらゆるところに出ている。

そして「大規模イベントの中止、延期の要請」は音楽業界にも大きな打撃となっている。

影響のあり方については、たとえば既に以下のページなどで書かれている。

アーティストにとっては、既に先のスケジュールが組まれている中で、ライブの中止・延期はすべての進行を狂わせてしまうし、そもそもライブ活動を中心に行うアーティストの場合はあらゆる経済的な影響が出てくることになる。

またライブの舞台関係の仕事に従事する人たちも、多くはフリーランスであり、ライブの中止・延期に対する補償がなければ、こちらも大変な打撃を受けることになる。

こういった緊急事態にはもちろん早急に具体的な支援策を講じるのが最優先だ。

もともとが「音楽で食えないなら食うためには他で稼ぐしかない」というような文化があるようにも個人的には思えるが、そうだとしてもそれとこれとは話が違うと思う。

音楽関係者へのメンタルヘルスにも目を向けたい

しかし僕のような心理学の人間の立場から心配になるのは、音楽関係者のメンタルヘルスの問題である。

少し新型コロナウイルスから話から離れるが、“インディーズアーティストの7割がメンタルヘルス問題に悩む。衝撃の調査結果が明らかに”と題した記事において、こんな結果が示されていた。

スウェーデンのデジタルディストリビューション会社「Record Union」が行なった調査によると、インディーズアーティストの73%がメンタルヘルスの問題に悩まされているという

これはなかなかに衝撃的ではないだろうか。

それぞれに何となく「アーティスト」という人たちに持っているイメージはあると思うが、73%のアーティストがメンタルヘルス問題に悩まされているというのはかなり大きな数値である。

また以下にはそうした結果を受けて、アーティストのメンタルヘルス改善に向けた支援が行われていることも紹介されている。

アーティストがメンタルに問題を抱えやすい要因として、上記のサイトでは主に以下の点を挙げている。

失敗への恐怖や経済的な不安定さ、成功へのプレッシャー、常人とは違った生活を送ることからくる孤独

コンサートなど大勢の前に出ることへの不安に、レコード会社からの圧力、完璧主義ゆえからくる自分へのプレッシャー、世間の自分たちに対する評価への恐れ、ツアーなど不規則な生活、アルコールやドラッグの乱用など

想像するに、これらは音楽業界や活動そのものによる個人外の要因と、その人のパーソナリティなどによる個人内の要因が組み合わさって生じるものであるだろうと思う。

リスクと言うものは1つだけより、2つ、3つと累積するほどに問題が生じやすくなる。

精神的健康度に関する研究分野でも、リスクとなる要因が重なることが大きな問題につながることがよく言われる。

今は既に新型コロナウイルスという業界全体へのリスク要因がある状況だ。

ここにアーティスト個人に起因するメンタルヘルスを崩すような特徴が揃ってしまうと、

容易に精神状態が崩れる可能性が高い。

たとえば依存の問題がある。

過度に何かに依存してしまう傾向の強い人は、対人関係への依存、アルコール・ドラッグの依存等の

問題がこういう事態では生じやすくなるのではないかと思う。

またパーソナリティの要因としては、完璧主義的な傾向もリスクになりうるかもしれない。

こういう事態であればこそ厳しく自らを律した行動をとり、結果的にストレスを抱え込んで

しまうということも考えられる。

ただしこれらの特徴は「諸刃の剣」であり、音楽業界の中で生きていくために必要な要素であったりもするので、それを変えなければいけないということではない。

自分の性格特徴をしっかりと自覚し、このような緊急事態に対して、メンタルヘルスの面でも備えるということが大切だということだ。

備えると言っても、何ができるだろうか?

身近にできることとしては、人と話すことだと思う。

不安に感じること、悩んでいることがあれば話すことで、それだけで楽になる。

また今は大丈夫と思っていても、知らず知らずのうちに抱え込んでいってしまうこともある。

こういう危機的な状況であればこそ、しっかりと話すことが大切だ。

自分の心の状態は、他者から見ると明確なのに、実は自分ではよくわからなかったりする。

そして本当に苦しければ専門家に相談することも必要だ。

思いのほか「人の話をしっかり聴く」ということには鍛えていないとできない。

お互いの苦しい話を吐露し合って、ともにメンタルを崩してしまってもいけない。

メンタルヘルスの面でも、様々な支援がなされ、影響が小さく済むことを願っている。

僕もこういう時期だからこそ、積極的に音楽について発信し、そして楽曲を聴き、応援したい。

本当に一刻も早くこの事態が終息することを願うばかりだ。

※最後に付け加えるが、今回紹介した調査1つだけで一般化できるものではない。

今後も音楽関係者のメンタルヘルスに関する調査、そして支援が続くことが期待される。

本日の1曲

今日は前向きな曲をと思い、とても有名な曲だがここで取り上げたい。

Coldplay- Viva La Vida(2008年)

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日本語では「美しき生命」と訳されているが、歌詞をめぐってはかなり議論があるようである。

しかし一聴した時の上昇していく感覚、音楽の成せる技ではないかと思う。

音楽には大きな力がやっぱりあるのだと再確認できた。

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