THEイナズマ戦隊の初期ワーナー時代の魅力 – 青春パンクとロックンロール、J-POPの間で

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アルバムレビュー
画像出典:フロンターレ日記

日本のロックバンドTHEイナズマ戦隊は、1997年の結成よりもうすぐ30周年を迎えるベテランバンドである。

代表曲「応援歌」に代表される、誰かを応援するような熱く胸を打つロックンロールが特徴のバンドである。

THEイナズマ戦隊の長い歴史の中で、ブレイクを果たした時期を振り返ると2005年前後だった。

筆者が思うにデビューから2005年頃まで在籍したワーナーミュージック時代が、イナ戦の黄金期の1つではないか、と感じている。

若さゆえの勢いとメロディの切なさ、青春パンクとロックンロール、そしてJ-POPの間で揺れるような絶妙なバランスを保った音楽性が魅力であった。

今回の記事はTHEイナズマ戦隊のブレイク前夜、ワーナーミュージック時代の魅力について掘り下げた。

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THEイナズマ戦隊のブレイク – ワーナーミュージック~クラウン時代

THEイナズマ戦隊について、筆者が思うブレイクの時代(2005年前後)までの道のりをごく簡単に振り返っておきたい。

THEイナズマ戦隊は1997年に大阪府堺市出身のフロントマン3人が、北海道の酪農学園大学へ進学後にドラマーと出会い結成されている。

オリジナルメンバーは、上中丈弥(ボーカル)、山田武郎(ギター)、中田俊哉(ベース)、久保裕行(ドラムス)の4人だった。

2002年春に上京後、同年8月にワーナーインディーズネットワークよりミニアルバム『THE イナズマ戦隊』をリリース。

”心臓直結”をキーワードにした熱いライブパフォーマンスで人気を博し、2003年には1stシングル『月に吠えろ』でワーナーミュージック・ジャパンよりメジャーデビューを果たした。

デビュー前からのレパートリー『応援歌』を同年6月にリリースすると、日本全国のFM局で数々のパワープレイを獲得している。

2004年はメディア露出やタイアップが増えていく。3月には『ぼくらの七日間戦争』のベストセラー作家、宗田理氏との異色のコラボシングル『陽はまた昇る!! / 天路』をリリース。

また4月から10月にかけて日本テレビ系列で放送された深夜のコントバラエティ番組『メンB』に、専属バンド役としてレギュラー出演、知名度を上げることとなった。

ツアーは各地でソールドアウトが続出、10月に2ndアルバム『馬鹿者よ大志を抱け』を最後の作品として、日本クラウンへと移籍する。

移籍後初シングル『あの夏の日々』が全国17局におよぶテレビ・ラジオのパワープレイを獲得している。

2006年には3枚のシングルをリリース、「さらば青春の日々」テレビアニメ『銀色のオリンシス』のエンディングテーマに起用された。

2007年4thアルバム『熱血商店街』リリース後には、初のホール公演を含む大会場に限定したツアーを行うなど、活動の規模を広げることとなった。

日本クラウンには2009年まで在籍し、所属事務所であるソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)が立ち上げた新レーベル「SMALLER RECORDINGS」へ2010年に移籍した。

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THEイナズマ戦隊の初期ワーナーミュージック時代の魅力とは?

THEイナズマ戦隊の歴史から見ると、初期にあたるワーナーミュージック時代は、ブレイクに向かう上昇気流の中にあった。

それでいてクラウン時代に比べると、粗削りながら武骨な男っぽいロックンロールサウンドが前面に出ていた時代であった。

ワーナー時代のイナ戦を語る上では、「青春パンク」「ロックンロール」「J-POP」という3つのキーワードが挙げられると思っている。

この3つの音楽ジャンルが絶妙なバランスを保ちつつ、変化して行ったのがワーナー時代であった。この3つのキーワードを軸に、ワーナー時代の魅力を述べてみたい。

「青春パンク」発バンド?

THEイナズマ戦隊がインディーズで登場した頃、筆者はまだその存在を知らなかった。ただ当時の雰囲気に鑑みれば、「青春パンク」の括りに入れられていた節があった。

青春パンクは2000年前後に流行したジャンルで、疾走感のあるパンクサウンドに、青春をテーマにした歌詞を泥臭く歌う、というのが定番だった。

GOING STEADY、ガガガSP、175Rなどはいかにもと言う感じであるが、サウンド的にはイナ戦も近いものは確かにあった。

実際のところ、2002年のコンピレーションアルバム『PUNK ROCK CAMP!!2』に収録され、ジャパハリネット、オナニーマシーンなどと並んでいたのだった。

”心臓直結”と銘打った熱いメッセージ、そして当時はバンド4人だけによる荒々しいロックサウンドだったので、必然的に青春パンクっぽく聞こえたのだ。

とりわけ1stミニアルバム『THE イナズマ戦隊』は青春パンクアルバムと言える。「ロマンチック」「心臓直結系ラブソング」などは、曲調も含めて青春パンクらしいものだ。

この路線はメジャーデビューシングルとなった『月に吠えろ』まで継続された。

しかし他の青春パンクバンドと違うところと言えば、「ロックンロール」の要素が強かったことである。昔ながらのロックンロールサウンドも取り入れようとしていたところがある。

「銀座通り」などは3コードブギを軸としているし、「虎Ⅱ」「ありがとう人生」などにも、オールドロックな雰囲気が漂っている。

新しい流れには迎合しない、昔臭いロックへのこだわりのようなものも、イナズマ戦隊の魅力1つであった。

男臭いロックンロールバンドとしての確立

青春パンクブームも手伝ったのか、THEイナズマ戦隊はブレイクの兆しを見せ始めていた。バンドとしても勝負作だったと思われるのが、2ndシングル『応援歌』である。

インディーズ時代からのレパートリーであり、いまだにイナ戦と言えばこの曲だ、と言われるほどのインパクトを持つものだ。

ただリリースされた音源は、『月に吠えろ』までの荒々しい青春パンクサウンドを脱し、より洗練されたものになっていると感じられた。

「応援歌」こそ荒々しいギターが印象的だが、人気曲「なあ次郎」などは、男臭いロック+フォーク要素なども感じさせ、楽曲のクオリティが上がっている印象である。

メジャーで活動していく上で録音環境やアレンジ面でも手が加わったとも思われる。結果的には、荒々しいサウンドが後退したことで、青春パンク的要素は薄まった。

男臭さ、昔ながらのロック文化のようなものへの憧れは、彼らが敬愛する怒髪天を感じさせるものでもある。

初めてのフルアルバム『勝手にロックンロール』はタイトルにも”ロックンロール”が掲げられている通り、当時のシーンであまりなかったロックンロールにこだわった作品だった。

それまでの青春パンク然とした疾走する楽曲が減っており、シングル『応援歌』の作風から、さらにロックンロールバンドへの移行を意識したものに思えた。

男臭くて泣けるメロディ

そして『勝手にロックンロール』は、彼らが敬愛するもう1つのバンド、ウルフルズの影響を強く感じさせる作品となっていた。

昔ながらのロックンロールやブギなどを軸に、よりメロディの美しい、ポップな作風に変化をし始めていた

男臭くて泣けるメロディ、と言うのがワーナーでのTHEイナズマ戦隊の特徴の1つとなっていく。そしてここに「J-POP」のジャンルと接点が生まれ始めていたのだった。

J-POPは広いジャンルであるが、いわば平成時代の歌謡曲である。歌で心を掴むのが歌謡曲だと思っているが、イナ戦の音楽にはそうした側面はあると思う。

テレビ番組「メンB」に出演していた頃に披露されていた「パーダラ・ブギ ~後悔するにゃ若すぎる~」「雨上がり」など、普遍的なメロディの良さ、歌の力を感じさせる。

ロックへのこだわりとポップさのバランスにおいて、ウルフルズを敬愛し、参考にしていたのではないか、と思った。

また当時のボーカル上中氏は白シャツに黒ズボンが多かったが、エレファントカシマシからも、荒々しさとポップさのバランスを参考にしていたのかもしれない。

そして2ndアルバム『馬鹿者よ大志を抱け』が、ワーナー時代の集大成だと感じられる。ポップで泣けるメロディが進化しつつ、ロックンロールなサウンドも残されている。

それでいて、デビュー頃からの”心臓直結”とも言える熱量、衝動のようなものが詰まっており、武骨さとポップさのバランスが実に絶妙に保たれていた時代だった。

クラウン時代以降のTHEイナズマ戦隊

クラウン時代に入ったTHEイナズマ戦隊は、より「J-POP」の要素を強めることで、初期の荒々しさをさらに脱却していこうとしていたように見えた。

「青春パンク」の要素はワーナー時代の後半で脱し、クラウン時代に入ると、男臭い「ロックンロール」の要素も、若干薄まって行くように感じられた。

4th『熱血商店街』はストレートな作風が”らしい”作品だったが、それ以降は徐々に音楽的にも模索の時代に入って行ったように思える。

ロックサウンドを音楽的に掘り下げていく試みもみられたが、シンプルかつストレートなメロディの良さが、やや遠のいてしまう感覚があった。

一時はソニー・ミュージックエンタテインメント傘下の社内レーベルに移籍、2017年にクラウンに復帰することとなった。

後年、ボーカルの上中氏はインタビューで2000年代後半までのブレイク期を経た後、思い悩んでいた時代であったと回想している。

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2016年リリース『GALAPAGOS』収録の名曲「33歳」を作った当時、33歳に近い頃と言えば2010~2011年の頃である。

ワーナー時代のような若さで押すこともできず、かと言って新たな方向性を模索しても上手く定まらない、そんな時代だったのかもしれない。

「33歳」と言う当時のストレートな思いを歌った楽曲、これを発表できたことはバンドにとって大きなことだったようである。

その後、再びクラウンで活動を継続することができている。2018年5月26日(土)には日比谷野外大音楽堂でワンマンライブ「俺とオマエと野音と応援歌」を開催するに至っている。

そして不動の4人だったイナ戦であったが、ドラマーの久保裕行氏が、2024年12月13日をもってバンドを脱退している。

2027年の結成30周年に向け、新体制で初のミニアルバム『Happy Birthday』をリリースしている。

まとめ – ストレートに泣けるメロディとロックサウンドのバランス

THEイナズマ戦隊の初期、ワーナーミュージック時代の魅力について掘り下げてきた。「青春パンク」「ロックンロール」「J-POP」の3つのジャンルのバランスとして語った。

ワーナー時代は、青春パンクの要素があり、古臭いロックンロールへの憧れから、荒々しくも武骨で真っすぐなロックサウンドが特徴的であった。

若さゆえのアレンジ面・技量での未熟さもありつつ、若さがあるからこそのストレートな作風が胸を打つものだった。

そしてメジャーデビューして、胸を打つメロディ、歌で心を掴むような楽曲は、J-POPの領域にも受け入れられ、人気を獲得するに至った。

筆者が思うに、ワーナー期のイナ戦の魅力は、やはり胸を打つ良いメロディ、それを武骨でストレートなロックサウンドに乗せて歌うことだったように思える。

言葉にすれば、とてもシンプルなことであるが、そのバランスを保つのは難しいことだ。年齢・キャリアを重ねれば、同じような荒っぽさだけでは、カッコ良く聞こえなくなる。

かと言って、構築され過ぎると、ストレートな良さが失われていってしまう。2010年代以降のバンドが抱える葛藤は、この辺りにあるように思えた。

でもやはり最後に人の心を動かすのは、胸を打つメロディと歌ではないか、と思っている。THEイナズマ戦隊は武道館公演の実現を掲げて活動を続けている。

より構築されていく部分はありつつ、ストレートに良いメロディが映える時、最もバンドが輝くように思える。

その原点としてワーナー時代があるように筆者は感じている。決して同じ作風に戻ることはないが、THEイナズマ戦隊の魅力が詰まったこの時代が再評価されて欲しいところだ。

ワーナーミュージック時代のディスコグラフィー・作品ミニレビュー

ワーナーミュージック時代にリリースされたTHEイナズマ戦隊のシングル・アルバムについて、全てレビューを行った。

シングル4枚、ミニアルバム1枚、アルバム2枚をリリースしている。

THE イナズマ戦隊

  • 発売日:2002年8月22日
  • 収録曲:銀座通り/ロマンチック/俺達の未来は明るいぜ!!/心臓直結系ラブソング/虎II/君のため

インディーズからリリースされた最初のミニアルバム、バンド名がアルバム名となっている。青春パンク寄りのロックンロールサウンド、と言った粗削りな音作りになっている。

他の青春パンクバンドと異なるのは、昔ながらのロックンロールの影響を感じさせる点であった。彼らのこだわりが窺えるミニアルバムとなっている印象だ。

一方で「ロマンチック」「俺達の未来は明るいぜ!!」など疾走感のある楽曲は、後の時代と比べるとやや異色で、青春パンクっぽさも感じられる。

全体的にテンションの高さが詰まっていて、まさに初期衝動を感じられる作品だ。

月に吠えろ

  • 発売日:2003年2月13日
  • 収録曲:月に吠えろ/ありがとう人生/情熱節/さよなら/お前との約束

メジャーデビューシングルの本作、シングルながら5曲入りとなっている。前作の作風を基本的には踏襲しており、青春パンク寄りのロックンロールと言う印象だ。

「月に吠えろ」「さよなら」などは非常に疾走感のある楽曲で、パンクらしい勢いを感じさせる。一方で音楽的な幅を広げていこうという意思も感じさせる楽曲がある。

たとえば「情熱節」など、怒髪天のような男臭い、渋いロックを志向しているし、「ありがとう人生」もオールドスクールなロックやポップスのオマージュのような楽曲となっている。

青春パンク路線はいずれ脱却していくことを予感させる作品である。

応援歌

  • 発売日:2003年6月25日
  • 収録曲:応援歌/ドカン行進曲(男編)/なぁ次郎/男のサイン/さらば青春 輝く俺

デビュー前からのレパートリーだった「応援歌」を新録してリリース、勝負作だったと思われる2ndシングルである。

表題曲「応援歌」はまさに心臓直結、豪快なシンガロングと荒々しいギターは、問答無用のフルスイングという感じの、まさに初期らしい楽曲である。

一方でカップリング曲の4曲は青春パンク路線から脱却しようとしていたのが感じられる。全体的にサウンドはプロっぽくなり、音楽的な幅も広がっている。

カントリー調のパンク「ドカン行進曲(男編)」、男臭いフォークロック「なあ次郎」、RCサクセションっぽい「男のサイン」などバラエティ豊かである。

男臭いロックという意味では、怒髪天の影響を最も感じさせる作品かもしれない。

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勝手にロックンロール

  • 発売日:2003年10月16日
  • 収録曲:いばら道/ロックンロールを取り戻せ!!/応援歌/熱い涙ロック/オマエ・がむしゃら・はい・ジャンプ/丈ちゃん元気でね/Yシャツロックンロール/笑っちまうぜ!!/真夜中ブルース/最終列車/月に吠えろ/ラブレター フロム 俺

記念すべき1stフルアルバム、タイトルに”ロックンロール”とあるように、歌詞の中にもロックンロールへのこだわりを感じさせる作品となっている。

インディーズ時代からのパワフルでストレートな要素は残しつつも、より歌メロの良さ・音楽的バラエティ豊かな作風は、シングル『応援歌』以上に顕著となっている。

「オマエ・がむしゃら・はい・ジャンプ」「笑っちまうぜ!!」などのダンサブルなリズム、「丈ちゃん元気でね」「最終列車」などの美しいメロディは新しい要素である。

青春パンクの色合いが後退したので、「月に吠えろ」がむしろ変化球の曲のように聞こえてくる。全体的にウルフルズのような、ロックとポップスの融合を意識した作品になっていると感じた。

1stアルバムにして非常に充実したロックアルバムとなっている。

陽はまた昇る!!/天路

  • 発売日:2004年3月10日
  • 収録曲:陽はまた昇る!!/天路/背中に猫を飼っちまったんだ

1stアルバムリリース以降、ライブ動員やメディア露出なども増え始めた中でのシングルである。ダブルA面のシングルリリースとなっている。

ストレートなリズムが心地よい「陽はまた昇る!!」は、楽曲の構築度合いがこれまでよりレベルアップしているのを感じさせる。

ミドルテンポの「天路」は、作家宗田理氏の小説『天路 TENRO』とのコラボ作品、「背中に猫を飼っちまったんだ」はフォーキーな美メロ曲、バランスの取れた選曲となっている。

もうこの時点では青春パンク路線は脱却しており、男臭くも普遍的なロックサウンドを目指しているような印象だ。

パーダラ・ブギ ~後悔するにゃ若すぎる~

  • 発売日:2004年7月7日
  • 収録曲:パーダラ・ブギ ~後悔するにゃ若すぎる~/雨上がり/波風たてようぜ!!

短いスパンでリリースされたシングルであるが、この時期のイナ戦の充実ぶりを物語っているシングルである。ジャケットに間寛平氏を起用したことでも話題となった。

タイトル曲「パーダラ・ブギ ~後悔するにゃ若すぎる~」はパワフルでコミカル、この辺りは怒髪天を思わせるが、これまで以上に胸を掴むメロディが印象的である。

「雨上がり」もそうだが、パワーで押していくだけではない、グッと来るような歌詞とメロディがこれぞイナズマ戦隊という素晴らしい楽曲が揃っている。

ややレア曲の「波風立てようぜ!!」もずっとこだわってきたロックンロール調、ロックサウンドと歌メロとのバランスが全体的に抜群である。

馬鹿者よ大志を抱け

  • 発売日:2004年10月20日
  • 収録曲:バカ者よ大志を抱け/パーダラ・ブギ ~後悔するにゃ若すぎる~/ロマンチックが泣いた/根性ロックスター!!/嘘つきのバラード/背中に猫を飼っちまったんだ/飲んでゴーゴー/後悔するなら反省を/恋の馬力/月明かりの下/のらりくらりで10年後/陽はまた昇る!!/三都物語/応援歌

THEイナズマ戦隊渾身の2ndアルバムである。先行シングルの内容も抜群に良かったが、それをさらに上回る素晴らしい内容のアルバムとなっている。

前作『勝手にロックンロール』で見せたメロディの良さをより前面に出し、1曲ずつのクオリティはさらに磨きがかかっている。

「バカ者よ大志を抱け」「根性ロックスター!!」のような底抜けに明るいロックナンバーから、涙なしでは聴けない「月明かりの下」「のらりくらりで10年後」など幅が広い。

それでいて迷いは一切感じられず、全曲投げ切った感じの清々しさがある。ボーナストラックに「応援歌」を再び置いたのも、本作が自信作だった表れではないか。

個人的にはTHEイナズマ戦隊の歴代のアルバムの中でも、最も勢いがあり、かつメロディやロックらしさのバランスが最も優れたアルバムだと思っている。

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