生活を守る

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昨日現代文の問題をやっていたら興味深い内容の文章があったので、それについて書いてみます。以下のような内容でした。

人間は生まれながらにして冷静で、理性的な判断が出来る存在ではない。その曖昧さは弱点ではあるが、一方で他者とのコミュニケーションによって互いの人格を形成することで自律した立場を取る事のできる存在でありことは強みである。このような存在を「生活者」と呼ぶ事にする。「生活者」は「生活」にプライドを持っている。つまり財産(家や安定した環境)や自分の信念を持っているのだ。しかし「生活者」は同時にその「生活」を崩そうとする。それは経済的なやり取りや、民主主義的な議論(互いの意見を評価、非難し合い、試行錯誤を繰り返して公共的な合意に達すること)によって行われる。それによってプライドが崩されたり、財産の一部を失うので「生活」に喪失感を覚える。それでも人間は他者とのやり取りを通してこそ、新たな「生活」、言わば人格や環境の幅を広げることができるのである。

上手くまとまらずすいません。これこそ「生活」の難しさですよね。ここまで書いて何が言いたいかというと、

エレファントカシマシの「生活」というアルバムは的を得たものだ、ということ。

つまり「遁生」を続けることは他者とのコミュニケーションを絶ち、ひたすら「生活」を守ることは難しく進展のないものだから苦しい訳です。その苦しみから生まれたであろう「生活」というアルバムは宮本さんがその苦しみを問い詰め、曲として昇華させたことでできた名盤なのではないかと感じました。その後も活動が続いているのは、やはり他者とのやりとりを行って人間的な幅を広げていかれたからだと思います。

そういう意味では貴重な作品だと思います。ちなみにエレカシ初挑戦の方にはオススメできませんので(笑)


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