昇れる太陽 その2

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昨日の続きです。

4.ハナウタ~遠い昔からの物語~

これだけで今日1回分終わりそうなぐらいの大名曲。

「絆」からの流れで聴くと、パッと明るい世界に飛び出たような感覚に襲われます。そして今までにはなかった軽やかさが心地良いです。テーマとしては綿々と続いている歴史の中に私たちがいて、そのまた未来もきっと続いていくだろう、というかなり深く壮大なもの。しかしそのようなテーマを大げさに歌うのではなく、非常に軽やかに・可愛らしく歌っている点が新しい境地といったところです。

手元に歌詞カードを置いていますが、大きな歴史を背景としながらも、365日の歴史にも光があって、長い歴史ともつながっている私たちが歌で繋がっているという素晴らしい世界も見えてきますね。いや~聴く度に発見があります。

長々と書きましたが、まず曲が良いのを忘れてはいけません。ちょっとテレビなどで流れるだけで泣けてくるぐらい良い曲です。アレンジがピアノを基調としている分、おしゃれさが増しています。この曲の雰囲気を的確に感じ取った蔦谷氏の腕も大きいと思いました。

5.あの風のように

ここでまた「風」の頃のような、力強くも哀愁のある曲が次にやってきています。宮沢賢治の童話でも風が吹くと物語は大きく変わっていく訳ですが、宮本氏も風の流れと私たちの人生の流れを結びつけるかのごとく、大きな存在ととらえているような気がいたします。

曲は「扉」~「風」の頃のようでした。

6.おかみさん

これはカッコいい曲ですね。タイトルからは想像できない曲調でしたが、これは未来を歌った曲です。これもまた未来になってもおかみさんは文明に頼ることなく太陽に向けて布団を干しているという循環・不変性が描かれています。曲調からも分かりますが、ある意味循環と言うテーマをシニカルに、批判的に攻撃的に歌っている曲と言えます。人間は根本では進化してない、何も変わっちゃいない、という攻撃的なメッセージともとれる曲ですね。

サウンドは今までのエレカシ流ロックながらも、アレンジでは電子音が効果的に取り入れられていて宇宙的でカッコいいです。

今回はこの辺りで。

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