ようやく書きます。5月2日に行われたエレカシのライブレポです。と言いつつ、曲紹介みたいになると思います。
まずは初めてということで、定番の曲に感動しました。それを差し引いてもやはり「悲しみの果て」は何度でも感動するのではないかと思いました。
驚いたのはギター・ベースチェンジの素早さです。何人かのスタッフが一斉に出てきて交換していました。確かにエレカシは主にノーマルチューニングの曲が多い中、「5」から「東京の空」にかけてと「DEAD OR ALIVE」辺りで1音下げチューニングが使われ、「ガストロンジャー」や「FLYER」など一部の曲で半音下げチューニングが使われているためですね。
一曲ずつ書いていきます。
・「DEAD OR ALIVE」
今回のツアーは一貫してこの曲からスタートしています。「こうして部屋で~」の世界観と近いこともあるのか、あるいは一曲目の爆発力としてよかったのか真意は分かりませんが、非常にカッコいい始まりでした。
・「今はここが真ん中さ!」
宮本氏的にはここから本編スタートのような感じです。それほど今回の作品は前向きで、これまでとは少し違う曲になっているということかもしれません。やはりギターソロは石君が弾くのではないのですね。良いとこどりをされても平気なギタリスト、達観していますね。本当に。
・「さよならパーティー」
初めて聞いた時にはそれほど印象に残りませんでしたが、何回も聞くうちに好きになっていた曲。今作品の中では最もエレカシらしい曲だと思っています。終わり間際の高緑さんのベースラインが好きです。ライブだと宮本氏の歌で終わる終わり方が非常に印象に残ります。
・「悲しみの果て」
何はなくともこれだけは聞きたいと思った曲。イントロだけで泣けますね。これは何というか「エレカシ的爆発曲」とでもいう曲だと思っています。メロディーや演奏を超えたところで、不思議と涙がこぼれるほどの感動がある曲です。他には「俺たちの明日」「花男」などでそういった感情が湧きおこります。
・「今宵の月のように」
これもようやく生で聴けた!という曲です。非常にいいメロディーで安心して聴けます。ギターが3人だったので音が良かったです。
・「笑顔の未来へ」
今作品の中でも随一の明るさを誇る曲。この時ばかりは嫌なことも忘れてしまいそうな気分になります。メンバーが一体となって曲に集中している様子が印象的でした。
・「リッスントゥザミュージック」
前半が宮本さんの弾き語りであったため、CDとは違った独白のような始まりが新鮮でした。そしてバンドサウンドになると非常に激しいアレンジでした。後半の激しくなる展開はCDでも印象的でしたが、ライブではさらにそれを際立たせているようでした。
・「こうして部屋で寝転んでるとまるで死ぬのを待ってるみたい」
CDにはない歌でスタート。即興のような歌詞で、非常に宮本氏好みのコード進行だったきがします。この曲はやはり最後のギターのハモりが良いです。ライブなのでここは長めになってました。こういった曲は後々あまりやられなかったりするので貴重です。
・「starting over」
これは曲の前の宮本氏VS石君のギター対決が印象的でした。やはりフレーズの多さで石君が良かったです。この曲は地味ながら核となっている曲です。聞くと車のイメージが湧きます。しかし「so many people」の頃のようにぶっ飛ばしている感じではなく余裕を持ってドライブしている感じです。これこそこのアルバムのタイトルに相応しいものだと思っています。
・「翳りゆく部屋」
非常に丁寧に演奏された曲でした。確かこの時に宮本さんの声が全く崩れていなかったので調子が良いのだな、と感じました。
・「四月の風」
MCで宮本氏が「契約が切れて浪人生のような経験をして」と話されてましたが、私は本当に浪人をしてこの曲を聴いて頑張ろう、と思っていたので感動も大きかったです。
・「風」
個人的には聞けたことに感動した曲。今までライブで演奏されなかったこともあり、まさかとは思ってましたが、演奏されて嬉しかったです。この荒涼として、しかし潔白な感じのする「風」という曲は、とりわけ好きな曲です。哀愁のあるメロディーと枯れた歌詞がたまらないです。
・「FLYER」
やはりメタルっぽいリフにはヘッドバンキングが合う、とばかりに宮本氏は激しく頭を振っておられました。ライブで聴くとさらに良い曲ですね。メロディーはエレカシそのもので、演奏が少しヘビーで新鮮でした。
・「ガストロンジャー」
そのままガストロンジャーに突入。途中石君のプレイに不満なのか宮本さんが石君のギターを蹴っていたのに驚きました。私はみていませんでしたが、間接キスをしていたようです。これも殺気立った雰囲気ではなく聞く方に伝えようとして歌っておられました。
・「桜の花、舞い上がる道を」
もう終り?と思うほどあっという間に時が経った気分でした。非常に丁寧に演奏されていて、メロディーを届けたいという思いが伝わってきたような気がします。
・「俺たちの明日」
思わず手を振り上げたくなるような曲。長いはずなのにあっという間に終わってしまった気がしました。初めてづくしで、あっという間だったと感じたのでしょう。これと桜の曲はあまり印象がありません。
・「まぬけなJohnny」
逆にこれは印象的です。アンコールで戻ってきて渋いな、と思いましたね。非常にヘビーに切なく聞かせてくれたのでとても良かったですね。
・「so many people」
最初のAmでそれと分かる曲ですね。凄い盛り上がりで、ライブ向きな曲だと再認識しました。案外エレカシのライブではノるということは少ないと分かりました。それは悪いことではなく、じっくり聞きいってしまう曲が多いためです。しかし、これは無条件でノッてしまいますね。
・「ファイティングマン」
最後に宮本さんが石君に「やるぞ」と声をかけるようにして始まった曲。私は入試当日この曲に救われたので、自然と両腕を上げて喜んでいました。初期の曲はないだろうか、と思っていたのでうれしい選曲でした。
何といっても最初のライブで細かいところまでは全く見られませんでした。次回、野音のチケットが取れたら、もっといろいろな部分を見たいです。
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