「墓場鬼太郎」人気

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ネットのニュースに出ていましたが、墓場鬼太郎が同時間枠のアニメの中で最高視聴率を塗り替えたそうです。深夜でありながら異例の高視聴率だったですね。

私も遅れてはいますが見つつあります。「鬼太郎誕生」「吸血木」以外の話は知らなかったので、楽しく見させてもらっています。やはり今のアニメの事を考えると、目だったヒロインもなく、キャラクター数も少ないと言うのは異色に感じられます。そして何より、話は淡々と進みあまり細かくは話を語らない辺りも、不思議な空気を醸し出しているのではないかと思います。

ここからは難癖にも取られる内容ですが書きます。

まず、何が結論として言いたかったのかはっきり分からない、でも見終わった後に何か残る、と言うのが一つ魅力だと思うんですが、このような作品は10年ほど前のアニメにはよくあったものだと思います。勿論私自身それが好きなのであって、批判しているのではありません。ただこれは斬新なのではなく(漫画で登場した時には斬新だったと思いますが)、そのような作品は過去にもあったはずだ、ということです。例えば「晴れときどきぶた」や「キョロちゃん」のアニメは小学生の時不思議な気分にとらわれながら見ていた気がします。どちらも不思議な作品です。

そして問題なのはこれが大人向きでしかないことです。昔ならこれぐらいを子供が見てました。子供はこれぐらいの内容を見ても分かるはずなのです。しかしいかにも「子供向け」な朝の鬼太郎は、キャラクターについて見ている側が想像する余地を与えず、全て語り尽くされてしまっています。これではあんまりにも子供をバカにしていると思います。ある程度不明瞭な部分があってこそ、子供がそれについて考える機会があるというものです。その意味で「墓場鬼太郎」は考える部分が多いのに大人向けとして作られているのが残念です。むしろ「大人向け」と最初から括ってしまっているのが既に子供を低く見ている気がします。

「大人向け」と言われて、それを一人占めしている大人はズルいと思ってしまう訳です。是非ともその一部を子供に分ける方針でアニメを作っていただきたいと思います。

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