今週はほぼエレカシ→鳥居みゆき→エレカシ→鳥居みゆきですが…
という訳でエレカシの話題。
それにしても今回の「STARTING OVER」は良いと思いますね。まだ聞いたことない方は今ヤフーでエレカシのシャッフルが聞けますので一度聞いていただいて。
しかしやはり出てくるお決まりの批判。
「オレは扉とか俺の道とかの荒削り感が好きだからこういうのは好きじゃない」
批判と言うか好みの問題かもしれません。が少し待っていただきたいのです。例えば「生活」とか「扉」とかいった作品と今回はまるで異質なのだと思います。というのもそれらの作品が放っている魅力は宮本氏個人のエネルギーや思いの塊のようなものだと感じています。それは好みの人にはココロの奥底にまで刺さりますが嫌いな人には何の感動ももたらしません。そういった言わばココロに訴える作品は作ろうと思って作れるものではありません。意図が入ればどうもリアルでなくなります。確かにエレカシの魅力のひとつがそういった作品をリアルに作る事にあると思います。
しかし今回の作品は明らかに作ろうと思って作った「作品」なんだと思います。それは出てきたものをそのままぶつけるのではなく、多くの人に届くように表現を工夫して、詞を練り、メロディーを練り、アレンジを考えて…といった作業を経ての音楽です。
前者は言ってみれば宮本氏個人のファンであることを指しているのに近いです。一方後者はエレファントカシマシの音楽のファンであることを指しているのに近いと思います。
エレカシファンである以上やはりどちらでもないと、ファンは続けられません。前者にはどうしても個人の私的な情が入り過ぎる事もあるからです。
とぐちゃぐちゃ書きましたが、結局良いものが出たんだから素直に楽しめば良いじゃないか、ということが言いたい訳です。
コメント
こんにちは、はじめまして。エレカシファンのSです。いつもブログを拝見させていただいてい
ます。しっかりとしたお考えをお持ちでかつきちんと文章にもあらわすこともできて、お若いのにすごいなあ、と思っています。実は私はまさに今回のアルバムよりも「俺の道」の方が好き!というタイプなのですが、たしかにそれは宮本さん個人のファンだからなのかもしれません。とこのブログを読んで気づきました。宮本さんも「ていねいに作りました」と言われているように、こういう感じのアルバムもありなんだ、と素直に楽しみたいと思います。乱文失礼しました。これからもブログ、楽しみにしています。
読んでいただきありがとうございます。なかなか文がまとまらず、申し訳ないと思っている次第です。
私も「俺の道」や初期の作品は好きなのですが、やはり好きになっている部分は「明日に向かって走れ」や今回の「STARTING OVER」とは違うと思います。宮本さんの個性がドーンとあって音楽の枠組みを壊してしまうような勢いがあるのが「俺の道」のような作品だと思います。それに対して今回は宮本さんもおっしゃっていたようにプロデューサーさんの力もあって、宮本さんはいつもより半歩ぐらい下がって詞やメロディー作り、歌に専念されて思想よりも音楽であることを鮮明に出した作品のように思います。私はそれが決して「俺の道」とかの作品に劣っていると言うことはないと思います。
思想を前面に出した作品も良いですが、紛れもない「音楽」である今作のパワーも凄いと思いますよ。
偉そうに長々と書いてしまいました。
お返事ありがとうございます。
今回のアルバムは「思想」よりも「音楽」、という言葉になるほど、と思いました。私は宮本さんの思想的な部分に惹かれていると思うのですが、半歩下がってもこれだけのアルバムが作れるなんて、やはり音楽的才能もすばらしいですね。ファンでありながら今回のアルバムを受け入れたくないと思う自分が後ろめたかったのですが、純粋に「音楽」として聴いてみたいと思います。アドバイスどうもありがとうございました。