結局買ってしまいました。ジャパハリネットのベスト盤「天国ベスト」。ジャケットはご存じあのバンドの真似です。とは言っても内容まで似ている訳ではありません。
さてさて、曲は非常に充実でしたね。一応インディーズとメジャーの曲数は半々ですが、総曲数から考えれば明らかにインディーズ重視と言えるでしょう。
嬉しい事にインディーズ時代の曲は全て新録です。音が良くなったのは何より嬉しいです。また「夏の憧憬」がバンドで演奏されていたり、「心の音」「烈の瞬」ではギターに綺麗なエフェクトがかかっていたりと、十分聞いた曲でも楽しめます。
メジャーの曲も「帰り道」まではかなり聞きやすい音にリミックスされています。一瞬これも新録かと思いましたよ。
さらに「ベクトルが消えた夏」ではホーンセクションが加わっています。そして何と言っても最後の新曲「Value Added Network」が入っています。
選曲を見てみると、ライブで盛り上がる曲も多いですが、真面目な事を歌った曲が多いようにも思います。現代社会への批判、大人への抵抗、思春期の葛藤といった内容が歌われた曲が多く、リーダーの思い入れも強かったのではないかと思います。
私がジャパハリを好きなのは、この安易にラブソングや励ましソングに向かわず、自分の心と向き合い、社会を批判的に見つめ、感じた怒りや悲しみを歌っているからだと思います。
「It’s a human road」では現代人の批判を行い、「少年の空」では葛藤する少年の心を歌い、「蒼が濁ったナイフ」ではチャラチャラした奴に違和感を感じ、「Tokyo Wall」では都会との壁を感じ…
しかし最後の新曲はそれでも「この道に終わりはない」と希望を持って終わります。
一見明るく聞けそうなバンドですが、歌うテーマは明るくありません。
そういった重い部分が、やはりバンドの核にはあったために、真面目な曲がベストに選ばれたのではないかと思います。
また偉そうに書いてしまいましたが、今はただ楽しく聞いているだけであります。
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