人間椅子だよ、やはり。

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いろいろ新譜を購入しましたが(親が購入したものを含めて)なかなか感想を書けませんね。と言いつつ一つは書いておこうと思います。

「真夏の夜の夢」by人間椅子

やはりこれ!人間椅子はイカ天からデビューして今も続けている数少ないバンドの内の一つですね。圧倒的なテクニックと、文学的な詞がいつも素晴らしいです。曲は昔のブラックサバスのようなヘビーなロックとキングクリムゾンのようなプログレが融合した感じです(またざっくりですが)詞は太宰治や江戸川乱歩らの著名な作品の世界観を表したものや、日本文学や怪談に見られる怪しい、おどろおどろしい雰囲気を歌ったものです。

今回の作品は好きですね。最近の中では一番気に入っています。このアルバムのように人間椅子の魅力はなかなか曲を楽しみ尽くせない程深淵な世界観にあります。さらには分かりやすいが格好いいリフと芸術的なギターソロも楽しめます。

1曲目はギターの和嶋さんの曲からでした。久し振りですね。いやしかし、この「夜が啼く」は複雑ですな。以前に比べるとキャッチーなメロディーもありますが、狂気のような不可思議なメロディーも健在。じわじわとくる曲。この1~4曲目辺りは何回か聴いているとグッときます。序盤にしては取っ付きにくい気がするので、マニア向けか?5曲目はドラムのノブさんの曲。前作の曲より好きです。人間椅子に随分馴染んだ印象。ライブで楽しそうな曲です。個人的には後半が分かりやすく、初心者にもオススメです。とは言え、7曲目の「白日夢」は少しプログレっぽいし、「牡丹灯籠」は人間椅子らしいヘビーな曲で、少し前の人間椅子を彷彿とさせるような曲です。「世界に花束を」はメッセージソングでもあると思います。世界が戦争に向かっていることを危惧する人は多いはずです。この曲は印象的でした。10、11曲のベースの鈴木さんの曲はいずれもメロディーが良くて、格好いいです。「肥満天使」はかなりツボ。ラストの「どっとはらい」はローチューニングでヘビーな曲ですが、最近の中では一番ヘビーで深い曲です。途中の「21

世紀の精神異常者」のようなプログレも腕あっての見せ場ですね。

やはり今作は「ヘビーであり深淵な世界」が表現された人間椅子らしい傑作だと思います。


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