新聞に高三生徒の学力に改善が見られたという記事がありました。これは高校三年生約15万人を対象に05年秋に実施した学力テストと意識調査によって結論付けられたものです。文科省は「ゆとり教育の中の探究や資料活動が指導されて、生徒の意識が変わったのではないか」と述べています。また意識調査では「勉強が好きだ」「勉強が大事だと思う」という答えが前回の調査より増加したそうです。
果たして本当に「ゆとり教育」の効果で学力が改善したのでしょうか?私はそうは思いませんね。要は「学力の格差は今まで以上に広がりました」ってことでしょ?
日本の教育は、競争をなくし皆平等に扱うことを目標にしてきました。それに加えてゆとり教育によって学力の低下はさらに進みました。では現在の状況はと言えば、「できる子(あるいは親が教育熱心な子)」は私立中を受験し、学力増強をする。「できない子(あるいは親が教育に無関心な子)」は公立中に入って、ゆとり教育の中、学力がつかない。
学力が伸びたのは、受験に関して、進学校がゆとり教育方針に危機感を抱いて、詰め込み勉強を重視したからでしょう。一部は伸びたが、一部はガクッと下がっている訳です。
文科省は都合よく解釈しているようです。
これではいつまで経っても教育が改善されませんぜ。
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