Wiiの売れ行きは凄まじいですな。完全に任天堂の一人勝ち状態が続いております。
私が小学生~中学生の時では、任天堂のゲーム(ゲームボーイや64、ゲームキューブ)は子供向けの印象が強く、PSをやる方が格好いいイメージがありました。まだゲームは「ゲームが趣味」の人のためのもので、彼等を満足させられるような複雑なRPG、難解なアクションやシュミレーションが多数でした。しかし一般に「ゲームは悪」という認識が強まり、またゲームの飽和状態(似たようなゲームが溢れ、飽き始めていた)も加わって、ゲーム業界は低迷していましたね。まあ知ってるという人は良いですが、一応。
ここでDSの登場ですよ。いや、勿論他のハードの発売時期などを比較すればもっと正確に論じられるでしょうが、DS、Wiiに限って話します。DSで一般の人を巻き込めたのは、一つはタッチペンの機能でしょう。やはり覚えるのが面倒だと感じるボタン操作より楽な上に、操作の幅はうんと広がりました。それともう一つは宣伝の上手さでしょう。マリオなどの、比較的子供向けなゲームの宣伝に女優を起用し、「若い女性が部屋でゲームしててもかっこわるくない」というイメージを大人に植付けました。同時に「脳トレ」など、大人が興味を持てるようなゲームもあることを知らしめる宣伝も行っていました。昔ゲームをやったことがある世代の大人は徐々にゲームに興味を示していったのです。まずここでDSだけでも相当売れました。
この後上手かったのは、DSの人気が出てからWiiを発売するに至ったことです。Wiiもコントローラーの独自性は人気の一つですが、何より一般の大人にゲームの魅力をすり込んだ後の発売だった点は大きいです。大人なら多少値が張ってもWiiを買います。そして家族で遊べる点も見逃せません。これによって子供も親と一緒にゲームを楽しむことが出来るようになったのです。
大雑把ではありますが、私が最近感じる任天堂のゲームの流行についてです。最後に私自身の感想ですが、相変わらず日本人は周りに流されやすすぎると思います。あまりに見え見えの宣伝に簡単に乗せられています。私自身も多少ゲームをやりますから、その面白さも分かりますが、軽率な判断でゲームにハマる人が多いように感じます。何とも言葉では表しにくいですが、何かとお金がかかり売ることを主眼としたゲーム会社の思惑通りに動く人々には、批判的思考や冷静な判断力に欠けているように思います。「脳トレ」で脳年齢を若返らせることに躍起になる暇があったら、もう少し「批判能力」を身に付けた方が良いのでは?と感じます。
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