別に終わったわけではないですが、引っ越しのドタバタやら日々の忙しさやらで全くやっておりませんでした。
一応4月に入ってからは「第二夜」ということで、昨年のシリーズとは一線を画す内容になっています。確かに昨年のシリーズはかつてないほど妖怪横丁という内輪が中心の話になってしまいました。妖怪が人間との関わりを失ってしまっては、もはや妖怪として出てくる必要はなく、何か空想のキャラクターにしてしまえば良いことになってしまいます。
それに比べると今回のシリーズは断然良いですね。やはり鬼太郎は人間の心に入り込んだ妖怪を倒すという構図が合っています。今回のくびれ鬼の話も「決して冗談でも死にたいという言葉を言ってはいけない」というメッセージが暗に発せられています。人間の悪い心、弱い心と関わって登場する妖怪が同じ妖怪である鬼太郎が倒すという定番の話は、常に悪い妖怪側の言い分にも一理あると感じさせつつ、やはり倒されなければならないという矛盾をつねに孕んでいます。
こういった悪い妖怪の登場によって人間は何を学ばねばならないのか、という問いが毎回発せられるところが鬼太郎の良さだと思っています。
今回のシリーズでは、鬼太郎シリーズがいつも持っていたその「問い」を思い起こさせるような良いものになっていると思います。
今回は今までの総括となりましたが、次回からは各話について書きたいと思います。
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