【人間椅子】現在は入手困難となった初回限定盤や店舗限定特典のCD、DVDの内容紹介

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人間椅子

近年リマスター再販が相次ぎ、人間椅子の入手困難盤『踊る一寸法師』『頽廃芸術展』も復活することが明らかになっている。

※詳しくは当ブログの人間椅子の全作品入手方法のまとめ記事

また盤にこだわらなければ、配信やサブスクリプションにて音源を聴くことが可能である。

しかし店舗限定の特典や、廃盤となってしまった初回限定盤特典は、発売時に購入しなければ入手は難しい。

今回の記事では、そんな入手困難となってしまった特典音源・映像について紹介しようと言うものだ。

もちろん音源・映像そのものをアップロードすることはできない。何とか文章で、その雰囲気だけでも味わっていただければと思って記すものである。

この記事を読んでどうしても気になる方は、中古販売等で入手していただきたいと思う。

※なお筆者が入手したものに限るため、2008年以降の作品で必ずしもすべてを網羅していない点はご了承いただければと思う。

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初回限定盤に収録の映像・音源作品

人間椅子のアルバムは複数形態で発売することは少ないが、18th『無頼豊饒』~21th『新青年』は初回限定盤が発売されていた。

発売当時にファンだった人であれば入手できていると思うが、現在は通常盤のみの販売となっているものが多い。

初回限定盤にはライブ映像が収録されており、曲数も5曲程度のものから12曲収録されたものまであった。当時のライブも振り返りながら紹介していきたい。

アルバム『無頼豊饒』特典ライブ映像

  • 作品:18thアルバム『無頼豊饒』(2014年)初回限定盤
  • 新品入手:×
  • 特典内容:ライブDVD「バンド生活二十五年~猟奇の果~@TSUTAYA O-EAST 2014/1/18」
  • 収録曲目:1.新調きゅらきゅきゅ節、2.爆弾行進曲、3.時間からの影、4.怪人二十面相、5.九相図のスキャット、6.ねぷたのもんどりこ、7.品川心中、8.踊る一寸法師、9.相剋の家、10.蜘蛛の糸、11.針の山、12.猟奇が街にやって来る

2014年にリリースされた18thアルバム『無頼豊饒』の初回限定盤には、豪華12曲を収録したライブ映像がついている。

人間椅子と言えば、あまりライブ映像が作品化されることがなく、2010年のライブ盤『疾風怒濤〜人間椅子ライブ!ライブ!!』に、ようやくまとまったライブ映像が収録されたのが当時嬉しかった。

この映像は、2014年1月18日という新年おめでたい時期に、バンド生活25年を祝い、さらにはずっと隣のO-WESTでライブをしていた人間椅子がついにO-EASTに移った最初のライブの模様である。

※BEEASTに掲載されたライブレポート

人間椅子 「バンド生活二十五年 ~ 猟奇の果 ~」 | Web Rock Magazine BEEAST
2014年1月に追加公演的に東名阪ワンマンを開催!最終日は渋谷O-EASTにて!

そのためか、メンバー・会場全体に熱気の高さを感じられる。1曲目の「新調きゅらきゅきゅ節」は、アルペジオの前に、ジャーンとメンバー全員で派手に演奏して始まっている。

※そのイントロ部分は切り取られているが、YouTubeにアップされている。

この時だけだと思うが、和嶋氏がマーシャルアンプを4台も並べている。これもO-EASTに移った喜びが表れたものではないかと思う。

また曲目はリリースではないため、やや渋い楽曲も選ばれている。冒頭からハンドクラップを求める「九相図のスキャット」、鈴木氏が圧巻の「踊る一寸法師」など見どころが多い。

今見返すと、和嶋氏がまだ髪を結んでいなかったりと、少し若さを感じる。また映像が後に比べるとまだ粗く、これから上り坂の頃の人間椅子を見られる映像としても貴重である。

アルバム『怪談 そして死とエロス』特典ライブ映像

  • 作品:19thアルバム『怪談 そして死とエロス』(2016年)初回限定盤
  • 新品入手:×
  • 特典内容:ライブDVD「屋根裏の散歩者~「現世は夢」ライブDVD発売記念ツアー~@TSUTAYA O-EAST 2015/7/24」
  • 収録曲目:1.阿呆陀羅経、2.ねぷたのもんどりこ、3.夜叉ヶ池、4.黄金の夜明け、5.見知らぬ世界

2015年1月24日に渋谷公会堂で行われたライブの模様を収録した『苦しみも喜びも夢なればこそ「現世は夢~バンド生活二十五年~」渋谷公会堂公演』がリリースされた。

それを記念したライブツアー「屋根裏の散歩者~「現世は夢」ライブDVD発売記念ツアー~」が行われ、その模様が収録された特典映像である。

渋谷公会堂公演では演奏しきれなかった人間椅子の定番曲、人気曲がセットリストに組み込まれている。そんな肝になる楽曲5曲を選んで、特典映像になっているようだ。

特に注目は「夜叉ヶ池」「黄金の夜明け」の並びであろう。人間椅子初期の大作を続きで見られる貴重なライブ映像であり、これだけでも入手するしかないと思わされるだろう。

いずれも和嶋氏はダブルネックギターを用いており、「夜叉ヶ池」の前半部分、そして「黄金の夜明け」の中間部分にて使用されている。

「夜叉ヶ池」は和嶋氏のキー問題があり、後には色々な工夫がなされた。このライブではキーは原曲のままで、後半はかなり歌うのが大変そうな様子がそのまま収録されている。

また「黄金の夜明け」はイントロのギターがミスかきわどいところだが、修正されず収録されている。この映像を見ると、いかに難しく、それゆえライブで演奏頻度が低い理由がよく分かることだと思う。

ライブの生配信もよく行われていた当時、映像処理なども格段に良くなっており、『無頼豊饒』の特典映像と続けて観るとその向上がよくわかる。

ライブアルバム『威風堂々〜人間椅子ライブ!!』特典映像

  • 作品:2ndライブアルバム『威風堂々〜人間椅子ライブ!!』(2017年)初回限定盤
  • 新品入手:◯
  • 特典内容:ライブDVD「夏のワンマンツアー『地獄の道化師』@新宿ReNY 2016/7/10」
  • 収録曲目:1.雪女、2.怪人二十面相、3.宇宙からの色、4.天体嗜好症、5.狂気山脈、6.夜叉ヶ池、7.恐怖の大王、8.芳一受難、9.暗い日曜日、10.踊る一寸法師、11.東京ボンデージ、12.超能力があったなら、13.膿物語、14.愛の言葉を数えよう、15.針の山、16.迷信、17.地獄の球宴、18.なまはげ

2010年の1stライブ盤『疾風怒濤〜人間椅子ライブ!ライブ!!』に続く、ライブアルバムである。1stではDVDが付属していたが、本作では初回限定盤のみライブDVDが特典として付属している

特典映像は、新宿ReNY公演の楽曲をすべて収録している。MC部分はカットされているが、全曲収録されている点はポイントが高い。

※ダイジェスト映像

そして何と言ってもこのライブ、セトリが本当に素晴らしい。スタッフとして参加してくださる山田ススム氏も、当時のツイートで「ちょっと震えました」と述べている。

新旧の楽曲が満遍なく入り、定番にも偏らずレア曲もふんだんに演奏されている。ツアー全体に良いセトリだったが、とりわけ東京公演は最も充実した選曲だったように思う。

特に久しぶりの「天体嗜好症」、アルバム『踊る一寸法師』から「暗い日曜日」「踊る一寸法師」の流れ、すかさずレア曲の「東京ボンデージ」と見どころ満載である。

また演奏ものびのびとしており、和嶋氏があまり緊張せず良いプレイを終始見せてくれる。

ただし「芳一受難」では間違って早くギターソロに入ってしまった箇所、「東京ボンデージ」の背面弾きでリフに戻れなかった箇所等が、本映像では修正されている。

全曲収録だけに多少の手直しはされているが、映像作品としては最低限必要な修正だろうと思う。それだけ貴重な選曲で良いライブだったので、全編残ったことが大変喜ばしい。

※YouTubeには「恐怖の大王」「超能力があったなら」がフルで公開されている。

アルバム『異次元からの咆哮』特典映像

  • 作品:20thアルバム『異次元からの咆哮』(2017年)初回限定盤
  • 新品入手:×
  • 特典内容:ライブDVD「ライブ盤リリース記念ワンマンツアー「威風堂々」@赤坂BLITZ 2017/3/25」
  • 収録曲目:1.鉄格子黙示録、2.宇宙遊泳、3.宇宙からの色、4.ロックンロール特急、5.恐怖!! ふじつぼ人間、6.猟奇が街にやって来る、7.地獄

20thアルバム『異次元からの咆哮』には、全7曲収録されたライブDVDが付属していた。ライブ盤発売を記念したツアーで、ライブ盤には入っていない曲を中心に選曲されている。

準定番曲と呼べるような楽曲で構成されており、「鉄格子黙示録」「宇宙からの色」「地獄」などは、安定した人間椅子の演奏を聴くことができる。

注目は「宇宙遊泳」であろう。ライブ盤の特典映像では「天体嗜好症」が収録され、ここでは宇宙シリーズつながりで、その第1弾であった「宇宙遊泳」がめでたく演奏された。

中間部の長いソロでは、和嶋氏のテルミンソロが面白い。テルミンを持ち運びながら、客席に向かってメロイックサインやハート型を手で作っているシーンがとてもかわいい。

またナカジマ氏ボーカル曲で「ロックンロール特急」が収録されているのも珍しい。この曲も中間部のギターソロが長くなるため、ライブバージョンならではのお楽しみがある。

全体の選曲としては、あまりヘビーな大作はなく、ノリの良い曲が多めになっている。コンパクトに人間椅子のライブを楽しめる1枚となっている印象だ。

アルバム『新青年』特典映像

  • 作品:21thアルバム『新青年』(2019年)初回限定盤
  • 新品入手:×
  • 特典内容:DVD「『新青年』への軌跡」
  • 収録曲目:レコーディング風景、メンバー2人ずつによる対談

これまで初回盤にはずっとライブ映像が収録されてきた。21th『新青年』では趣向を変えて、レコーディング風景とアルバム完成直後のメンバーの対談が収録されている。

これが人間椅子の音楽がどのように作られるのか、大変興味深い映像である

※予告映像

レコーディングは、初日の映像が収録されている。

メンバーがそれぞれ楽器の準備をしたり、和嶋氏がエンジニアの内藤氏とデモ音源を確認したりと言ったところから始まる。

最初に録音されたのは、「宇宙のディスクロージャー」であった。”リズム録り”と言われる、ベースとなる3人の演奏であり、人間椅子はリズム録りも3人で揃って行われる。

1番驚いたのは、テンポを驚くほど細かく決めていくところである。ダビング用にクリックを使うので、曲の間の微妙なテンポの違いを決めながら録音していくのだ。

レコーディングでの3人の様子を見るのは初めてである。ライブの迫力ある様子とも、普段のほんわかしたムードとも違う、職人の顔とでもいうべきピリッとした雰囲気を見ることができる。

そして後半は、メンバー2人ずつによる対談が収録されている。レコーディング直後と言うことで、印象に残っている曲やレコーディングのエピソードを聴くことができる。

筆者が気に入っているのは、最後の和嶋・鈴木対談の終わりに、和嶋さんが「自分のギターソロが良過ぎて泣いた」と言う発言である。

和嶋さんらしい発言で笑い話になっているが、良いものを作るとはこういうことだよな、とも思わされた。人間椅子の”制作”に迫る貴重な映像となっている。

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店舗限定・その他の特典映像・音源

ここからは作品の発売当時に、購入した店舗限定で付属した特典音源・映像について紹介していきたい。主にタワーレコード、ディスクユニオンでの特典を紹介する。

なお店舗の購入特典以外にも、人間椅子倶楽部で配布されたもの、コラムのプレゼント企画、和嶋氏の著書の特典など、レア度がさらに高いものも紹介した。

ベストアルバム『人間椅子傑作選 二十周年記念ベスト盤』ディスクユニオン購入特典映像

  • 作品:3rdベストアルバム『人間椅子傑作選 二十周年記念ベスト盤』(2009年)
  • 店舗・特典:ディスクユニオン DVD-R「SPECIAL TALK Vol.2」
  • 特典内容:メンバー全員によるコメント

2009年に20周年を記念したベスト盤がリリースされ、ディスクユニオンで購入した際の特典映像である。当時はまだYouTubeやSNSがそこまで普及しておらず、コメント映像も貴重なものだった

「Vol.2」とあるのは、2007年の14thアルバム『真夏の夜の夢』でも同様にコメント映像が特典となっており、そちらが「Vol.1」だからである。

コメントはライブのアンコールが終わった後に撮影されている。内容は20年を振り返ってのコメント、そして新録となった4曲についてのコメントである。

人間椅子として20年、ナカジマ氏が加入して5年という年であった。今見るとメンバーがどことなく若さを感じる。

20年を振り返り、初期の頃の感覚を思い出した、との和嶋氏のコメントが印象的だ。そして滅多に緊張しないナカジマ氏が「陰獣」の新録ではプレッシャーを感じたというエピソードも興味深い。

3人の結束は固まりつつも、和嶋・鈴木両氏に対してナカジマ氏がそれを追いかけるような様子が、まだ若干残っている頃の映像である。

そんな当時の雰囲気も感じ取られるような貴重なコメント映像となっていると思う。

人間椅子倶楽部会報 20周年記念号ふろく『人間椅子 20年の軌跡』

  • 作品:人間椅子倶楽部会報 20周年記念号(2009年)
  • 店舗・特典:DVD-R「人間椅子 20年の軌跡」
  • 特典内容:過去のMVやライブ映像のダイジェスト 1.イントロダクション、2.陰獣、3.人間失格、4.りんごの泪、5.針の山、6.夜叉ヶ池、7.ギリギリ・ハイウェイ、8.幽霊列車、9.地獄、10.地獄風景、11.怪人二十面相、12.洗礼、13.品川心中、14.道程、15.ロックンロール特急、16.どっとはらい

2006年以来、久しぶりに発刊された人間椅子倶楽部の会報。20周年の記念号としてカラーで印刷された会報に、お手製の過去映像ダイジェストDVD-Rが付録としてついた。

店舗特典を中心に紹介しているが、非常に貴重なものなので、併せて紹介することにした。全曲どのような映像なのか、簡単にまとめた。

いずれもダイジェストでフルコーラスではない。

1.イントロダクション

和嶋氏が「鉄格子黙示録」を宅録した際に、イントロとしてついていたSEがメンバー3人の画像のバックに流れている。

一時期は、登場SEとして使用されており、ライブ盤『疾風怒濤〜人間椅子ライブ!ライブ!!』に付属するライブ映像の登場SEはこのイントロ部分である。

後に、『屈折くん』の特典CDでも聴くことができるようになった。

2.陰獣

「1988年頃 イカ天前夜『陰獣』 於:新宿ヘッドパワー」のテロップ表示がある。既にねずみ男の姿で演奏する鈴木氏の姿、また絵の描かれた椅子が中央に置かれている。

そしてこの時の「陰獣」はロングバージョンであり、イントロのリフが長い。ワンコーラスのみの映像だが、ロングバージョンには後半にさらなる展開がある。

3.人間失格

「1989年 イカ天直後『人間失格』 於:下北沢屋根裏」のテロップ表示。イカ天に登場した時とほぼ同じ衣装でのライブである。

イカ天出演前の「陰獣」に比べると、明らかに演奏に勢いがあり、力強さを感じる。

4.りんごの泪

MVのダイジェストであり、現在は『おどろ曼荼羅~ミュージックビデオ集~』で見ることができる。

5.針の山

「1990年 1st発売後『針の山』 夜のヒットスタジオ」のテロップ表示。テレビ出演した際の映像の抜粋である。

イントロからミスをして笑う和嶋氏、「残暑お見舞い申し上げます。人間椅子です。」と鈴木氏が言いながら演奏が始まる。

6.夜叉ヶ池、7.ギリギリ・ハイウェイ、8.幽霊列車

MVのダイジェストで、当時は「ギリギリ・ハイウェイ」がレア映像だった。『おどろ曼荼羅~ミュージックビデオ集~』で初めて収録された。

9.地獄、10.地獄風景

DVD『見知らぬ世界』に収録の田舎館村でのライブ映像のダイジェスト。

11.怪人二十面相

VHS『和風鋼鉄音楽活動絵草紙集 涅槃神楽』に収録されているライブ映像のダイジェスト。『見知らぬ世界』の頃で、和嶋氏はウンモ星人の姿で演奏している。

12.洗礼、13.品川心中

MVのダイジェスト。「品川心中」のMVは当時はレア映像で、2010年の『疾風怒濤〜人間椅子ライブ!ライブ!!』のDVDに特典映像としてついた。

14.道程、15.ロックンロール特急、16.どっとはらい

「2008年 青森県六戸町ライブ」とテロップ表示がある。

「Maple Town Festa Super Live Rock’n!Night!!2008 六戸町アマチュア音楽祭十周年記念特別興行 人間椅子ライブ 」として行われたもの。

※セットリストはこちらのサイト

カメラは1台で、時々アップになる程度の簡素な映像ながら、とても楽しそうな映像。和嶋氏は懐かしい緑色の着物姿である。

映像の最後に「曲は『どっとはらい』ですが…まだまだ人間椅子の道程は続きます。これからもよろしく!」のテロップが表示される。

アルバム『未来浪漫派』タワーレコード購入特典CD『悪魔と接吻』

  • 作品:15thアルバム『未来浪漫派』(2009年)
  • 店舗・特典:タワーレコード CD「悪魔と接吻」
  • 特典内容:アルバム未収録の新曲(当時)

15thアルバム『未来浪漫派』のタワーレコード限定特典は、新曲が1曲つくという豪華なものだった。

その曲とは「悪魔と接吻」であった。発売当時のライブでも披露され、ポップながらダークな雰囲気の楽曲は人気が高かった。

明るい雰囲気の『未来浪漫派』だったため、この「悪魔と接吻」が1番人間椅子らしい曲ではないか、という感想も当時はあったような気がする。

そのため、次の16thアルバム『此岸礼讃』では正式にアルバム曲として収録された。

ライブアルバム『疾風怒濤〜人間椅子ライブ!ライブ!!』ディスクユニオン購入特典DVD『どだればち』

  • 作品:1stライブアルバム『疾風怒濤〜人間椅子ライブ!ライブ!!』(2010年)
  • 店舗・特典:ディスクユニオン DVD-R「どだればち」
  • 特典内容:2010年7月11日大阪公演の「どだればち」の映像

ライブアルバム用に撮影・録音されたものから、1曲だけDVD-Rとしてディスクユニオン購入特典になっている。後にYouTubeに公開された、大阪公演での「どだればち」である。

定点カメラによる記録用映像で、このテイクがライブ盤にも採用されている。3人の息がしっかり合った演奏、そして和嶋氏のアドリブも冴え渡っている。

なおDVD-Rには、曲に入る前にねぷた祭りに関するMCが入っている。和嶋氏は弘前ねぷたより青森ねぶたが楽しかったと話すと、鈴木氏は「次の曲やめようかな」と、2人の掛け合いが聴ける

このMCについては、次に紹介するMC集の音源でも聴くことができる。今聴くと、昔の人間椅子のちょっと後ろ向きなトーンのMCで懐かしい。

なおタワーレコードで購入すると「品川心中」の特典DVDが付属していた。

コラム『浪漫派宣言』特典MC音源

第九回 自由な精神で | Web Rock Magazine BEEAST
今年は何としてもアルバムを作りたいという思いから、僕にしては珍しく、元旦早々初詣に出掛けた。帰ってきてからは、ノートに詞...
  • 作品:1stライブアルバム『疾風怒濤〜人間椅子ライブ!ライブ!!』(2010年)
  • 店舗・特典:コラム『浪漫派宣言』で希望者全員にプレゼント 疾風怒濤ツアーの各地MC音源集
  • 特典内容:1.名古屋での最初のMC、2.品川心中前MC(@大阪)、3.名古屋でのMC 録音について、4.どだればち前MC(@大阪)、5.どだればち後~水没都市前MC(@大阪)、6.深淵前MC(@大阪)、7.名古屋での冥土喫茶前MC、8.冥土喫茶前MC(@東京)、9.大阪での掛け声

和嶋氏が以前連載していたコラム『浪漫派宣言』の読者向けに、『疾風怒濤〜人間椅子ライブ!ライブ!!』のリリースに関連して、収録したMC音源のプレゼントを行った。

希望者全員のプレゼントであったため、筆者ももちろん応募してゲットした。MCは全部で9トラックあるので、ごく簡単に内容を紹介する。

1.名古屋での最初のMC

恐怖!!ふじつぼ人間」のアウトロから、最初のMCである。ライブ収録で緊張していることや、ライブ盤への思い入れが語られている。

疲れをとるために、MCは長めであると語られる。今のライブに比べると和嶋氏のMCは控えめな印象だが、当時はこんなトーンだったなと思う。

2.品川心中前MC(@大阪)

海外公演に行きたい、というMCである。ヨーロッパに行ってみたいと語る和嶋氏、この10年後に実際にヨーロッパ公演が実現するとは当時は夢にも思わなかった。

海外公演への道のりについて書いた当ブログの記事

なお「品川心中」への入りMCだが、海外公演でも実際に演奏された。

3.名古屋でのMC 録音について

ライブを録音することについてのMCから、レコーディングの話へ。和嶋氏はレコーディングが楽しいが、鈴木氏は早く終わらないかなと思っているとのこと。

テイク3~5くらいに良いテイクがとれるが、テイクを重ねすぎるとあまり良くならないと言う話も。最後はなぜか和嶋・鈴木の褒め殺しになりかけて、幕を閉じた。

4.どだればち前MC(@大阪)

先ほど紹介した「どだればち」に入る際の、ねぷた祭りに関するMCである。「和嶋君の魂のこもっていない津軽三味線ギターを聴いてください」が面白い。

DVD-Rよりも長めに収録されている。

5.どだればち後~水没都市前MC(@大阪)

「どだればち」の後のMCでは、良いソロが弾けてCDに入れたいと鈴木氏が語った。その通り、ライブ盤にはこの時のテイクが収録されている。

なぜか投資信託の話題になり、鈴木氏はパチンコ店に投資信託しているとのこと。雑誌「ムー」の話題に移り、2012年には何か変化が起き、違う次元に行くという話になる。

「ムー」の編集長は高校の後輩であるというMCから、人間は何度か滅んでいるのではないかという話から「水没都市」へ。

6.深淵前MC(@大阪)

しばらく無音が続いた後、ドラムの音が鳴る。鈴木氏が「ノブが無音に耐えられませんでした」と語る。

そしてナカジマ氏がみんなを煽った後、次はそう言う曲ではないと和嶋氏。

「品川心中」の落語では静かで緊張した話から、自分の中に入っていくと幻聴が聞こえるとのこと。サッカーの話題から、ナカジマ氏のサッカー部の話に行きそうになり、鈴木氏が制止する。

そして「深淵」に行こうとするも、イントロで失敗。サッカーが頭をよぎってしまったとのこと。

7.名古屋での冥土喫茶前MC

売れたらハードロック喫茶を開こうと言う夢があったというMCから、売れなくて良かったという話へ。

バンドを続けてこられたのは、売れなかったからだと。この売れ枚数をキープしようと和嶋氏。あの世に行ってから喫茶店を開くとのMCから「冥土喫茶」へ。

8.冥土喫茶前MC(@東京)

45歳になったという鈴木氏、ディレクターとの話で「鈴木君、体調どう?」と聞かれてしまうと言う。

体のパーツがそろそろ終わりですよ、と告げていると鈴木氏。あまり体調が良くないという鈴木氏は、死を意識すると言う。

莫大なCDは川端氏へ、楽器は和嶋氏へ、アンプ類はノブ氏へ。弔辞は和嶋氏が読むと、逆に和嶋氏の時は鈴木氏が…と語ると、イエーイと言えないMCをしてしまったと締めた。

9.大阪での掛け声

ナカジマ氏が観客を煽るも、「ベースは誰だ?」とクイズ形式で始めてしまう。「研ちゃんを呼んでくれ!」と煽り直す。

『此岸礼讃』タワーレコード購入特典CD『此岸礼讃への道』

  • 作品:16thアルバム『此岸礼讃』(2011年)
  • 店舗・特典:タワーレコード デモ音源CD『此岸礼讃への道』
  • 特典内容:1.光へワッショイ、2.あゝ東海よ今いずこ、3.阿呆陀羅経、4.胡蝶蘭、5.ギラギラした世界、6.今昔聖

16thアルバム『此岸礼讃』のタワーレコード購入特典は、デモ音源集だった。「※本編を聴いてから、お楽しみ下さい。」の文字があり、確かに曲を聴き込んでからの方が楽しい。

ごく簡単に収録内容を紹介する。

1.光へワッショイ

2011年3月10日に最初のセッションが行われた際のバンド音源。なかなか和嶋氏がテンポに納得がいかず、何度かやり直す。

今度は遅くなってしまい、少し速くして再スタート。ほぼ完成版と同じテンポで演奏され、歌詞はまだ入っていない。

サビでは「ワッショイ」の掛け声だけが歌詞がある。

2.あゝ東海よ今いずこ

これも歌詞がない状態のバンドデモ音源。Aメロからサビ、そして中間部へと入って行く箇所が演奏される。

ほとんど完成バージョンの印象である。

3.阿呆陀羅経

同じく歌詞がなく、頭から演奏される。「煩悩!」の部分は「ファイヤー!」と歌われる。

いったんフェードアウトして、中間部へ。「羯諦」の部分は「マネー」と歌われている。仮歌の歌詞が聴ける貴重なテイクである。

4.胡蝶蘭

「胡蝶蘭」Aメロのアルペジオを思いついた瞬間のギターのみの録音。カラスの声が聞こえるため、外で弾いていることが分かる。

少し完成形と後半が異なっているが、ほぼ完成に近いものである。

5.ギラギラした世界

歌詞のないバンド音源である。サビの部分と主旋律・ハモりの担当が、和嶋・鈴木氏の間で逆になっている。

最初は鈴木氏が主旋律を歌う予定だったが、キーが高かったのだろうか。

6.今昔聖

作曲の過程と題しており、再び鳥のさえずりが入るギターのみの音源である。

最初に弾いているのは「此岸御詠歌」のメインリフである。和風なフレーズが差し込まれ、間を置いて「今昔聖」の原型となるリフが作られる。

しかしまだ完成はしておらず、いくつかの異なるリフも合体したようなリフになっている。こうしたアイデアの塊からそぎ落とされて1曲になるのが興味深い。

アルバム『萬燈籠』タワーレコード購入特典CD『オー!デカダンス』

  • 作品:17thアルバム『萬燈籠』(2013年)
  • 店舗・特典:タワーレコード CD「オー!デカダンス」
  • 特典内容:アルバム未収録の新曲デモ音源

17thアルバム『萬燈籠』の購入特典は、未発表のデモ音源であった。アルバムも13曲と充実だったが、漏れてしまった曲といったところだろうか。

タイトルは「オー!デカダンス」であり、和嶋氏がボーカルの3分ほどの短い楽曲である。

ダウンチューニングであり、ミドルテンポでややプログレッシブさも感じるような曲。どことなく初期の人間椅子を感じさせる独特なメロディと展開で、近年にはないタイプの曲だ。

そして和嶋氏の低いキーのボーカルが個人的にはカッコいいと思う。

後半にやや明るい曲調に展開しつつ、フェードアウトで終わっている。まだ未完成のままといった印象だが、8年経過しており完成されることはなさそうである。

アルバム『無頼豊饒』タワーレコード購入特典DVD『冥土喫茶』

  • 作品:18thアルバム『無頼豊饒』(2014年)
  • 店舗・特典:タワーレコード ライブDVD「冥土喫茶」
  • 特典内容:『バンド生活二十五年~猟奇の果~』 @TSUTAYA O-EAST 2014/1/18より「冥土喫茶」

18thアルバム『無頼豊饒』の初回限定盤に付属するライブDVDに入らなかった楽曲が、タワーレコード購入特典となった。

特典となったのは「冥土喫茶」である。近年のマイクパフォーマンスなどのライブアレンジはなく、非常にノーマルな「冥土喫茶」のライブ映像だ。

この当時くらいまでは、「冥土喫茶」はまだ新しい曲という印象で、頻繁に演奏されていたように思う。

筋肉少女帯人間椅子『地獄のアロハ』タワーレコード購入特典DVD

  • 作品:筋肉少女帯人間椅子 1stシングル『地獄のアロハ』(2015年)
  • 店舗・特典:タワーレコード ライブDVD
  • 特典内容:「地獄の決定打!筋肉少女帯VS人間椅子VS人間筋肉少女椅子帯」@赤坂BLITZ 2012/5/19より「家なき子と打点王(筋肉少女帯)」「阿呆陀羅経(人間椅子)」

筋肉少女帯とのコラボシングル『地獄のアロハ』のタワーレコード購入特典は、それぞれのバンドのライブ映像であった。

このコラボシングルのきっかけにもなった2012年の対バンライブの模様であり、撮影はしていなかったため、記録用の定点映像である。

そのため音質・画質ともに決して良いものとは言えないが、当時実際に足を運んだ人にとっては熱気が甦るライブ映像だ。

人間椅子は「阿呆陀羅経」であるが、ライブの1曲目だったためか、和嶋氏以外のマイクが最初はしっかり出ていない。1番の間に調整して聞こえるようになるが、これも記録用映像ゆえである。

アルバム『怪談 そして死とエロス』タワーレコード購入特典DVD

  • 作品:19thアルバム『怪談 そして死とエロス』(2016年)
  • 店舗・特典:タワーレコード ライブDVD「あやかしの鼓」
  • 特典内容:『屋根裏の散歩者~「現世は夢」ライブDVD発売記念ツアー~@TSUTAYA O-EAST 2015/7/24』から「あやかしの鼓」

19thアルバム『怪談 そして死とエロス』の初回限定盤に収録されたライブ映像の未収録曲である。初期らしさを強く感じる「あやかしの鼓」が1曲だけ入っている。

生きているのか死んでいるのか」と鈴木氏が歌詞の一節を口にしながら曲に入る。ライブ後半にこの曲が演奏されると、一気に会場がダークな雰囲気に包まれて良い。

ちなみにこのライブでは、「あやかしの鼓」「天国に結ぶ恋」「針の山」と、1st『人間失格』から3曲続けて本編終了となったのが、多くの人も印象に残っているのではないか。

人間椅子の原点を感じさせるライブ映像となっている。

和嶋慎治『屈折くん』限定セット購入特典CD

  • 作品:和嶋慎治著書『屈折くん』(2017年)
  • 店舗・特典:muevo 特典付き限定セット
  • 特典内容:アマチュア時代に収録した音源・創作ノート(CD EXTRA仕様)

和嶋氏の著書『屈折くん』の発売に合わせ、muevoで特典付き限定版の販売が行われた。ここで紹介するCD以外にも、ステッカーやピック、バッジなども特典となった。

屈折くん
和嶋慎治『屈折くん』特典付き限定セット販売!

なお限定200個での販売だったが、即完売してしまった。しかし告知の手違いなどもあったようで、追加注文も行われた。

特典CDに収録された楽曲について紹介していきたいと思う。

1.習作1(0:43)

エレキギターのみの音源で、歪んだサウンドで、プログレッシブなギターアルペジオが紡がれる。15歳の頃の曲とのことだが、既に人間椅子的なサウンドを感じる。

2.習作2(0:38)

同じくギターのみのアルペジオだ。こちらはクリーントーンで、ややムーディなフレーズである。

やはりどことなく怪しげな旋律になっており、和嶋氏の個性が既に感じられる。

3.女なんて(3:39)

青森で放送されていたテレビ番組「人間椅子倶楽部」で、処女作として披露されていた楽曲。和嶋氏はエレキギター、アコースティックギターには「泉くん」がクレジットされている。

Led Zeppelinの「天国への階段」の後半のコード進行をイメージして作ったという曲。ハードロックとフォークが混ざったような曲調である。

中間部には和嶋氏の渋い泣きのギターソロが挿入されている。「人間椅子倶楽部」では公開されなかった、後半部のメロディも入っており、完全バージョンである。

4.美・美・美・美・美・美・美・美佐子(3:20)

高校時代に和嶋氏が作った曲の中でも、推していたというこの曲。メジャーコードのアルペジオから、マイナーに移調して、ベンチャーズ風のリズムの歌謡曲に展開する。

後に登場する「わたしのややこ」にも共通するが、グループサウンズ、またはアイドル歌謡的な雰囲気も漂っている。

おそらく和嶋氏のよるギター、ベースの演奏と打ち込みのドラムが入っている。コーラスも入っており、音源を作り込むのは昔からの特徴だったようである。

5.夢みる二人(2:43)

明るい曲調のラブソングである。ダークな印象は一切なく、爽やかなポップスに仕上がっている。

ただしコードの使い方には、和嶋氏の個性が感じられ、少しひねったコードが使用されている。またベースのアレンジも凝ってきている印象だ。

6.男たちの鼓動(3:56)

この曲もポップスで、メロディの雰囲気は加山雄三氏の楽曲のようだ。それでいて、所々にゴツゴツとしたギターのリフが挿入されており、ハードロック的要素も感じられる。

歌謡曲とハードロックの融合というのが、アマチュア時代の和嶋氏の楽曲の定番だったのかもしれない。

7.赤い月(5:16)

ここまでの比較的明るい曲調から、一転してダークな雰囲気が漂っている。前半はアコースティックであり、後半でハードに展開する。

キングクリムゾンの「クリムゾンキングの宮殿」に影響を受けたと思われるアルペジオを使い、人間椅子を思わせるようなおどろおどろしい雰囲気の楽曲だ。

中間からアップテンポになる展開は、「夜叉ヶ池」を思わせるもので、一部のリフは実際に使用されているようだ。

8.死ね死ね団のテーマ(3:55)

和嶋氏18歳の頃の楽曲で、この頃は鈴木氏とバンドを組んでいた。人間椅子の原型とも言える「死ね死ね団」のテーマ曲であり、ボーカルは同級生の石井氏が担当している。

少しアメリカンな雰囲気のリフであり、この頃にはしっかりハードロックになっている。

時々人間椅子でも演奏されることがあり、「第九回 人間椅子倶楽部の集い 2012」ではボーカルの石井氏がゲスト出演し、披露された。

9.鉄格子黙示録(4:57)

人間椅子の初期のレパートリーの1つである。和嶋氏がUFOのアブダクションを受けたのちに作風がすっかり変わってしまい、このような楽曲ができたという。

イントロには、一時期SEとして使用された効果音やアナウンスが入り、ギターとベースのみのデモ音源となっている。

ほぼアレンジは完成されており、18歳の段階ではこの曲ができていたことがわかる。もちろん後半の歌の部分もあるが、1オクターブ下で歌われており、より狂気を感じさせる。

どうしてこういう曲ができたのか、不思議になるような奇怪な曲である。

10.反剋の使徒(5:04)

静かなアルペジオから、比較的ストレートなハードロックのリフへと展開していく。やはりこの時期にはすっかりハードロック路線に切り替わっていることがわかる。

「死ね死ね団のテーマ」もそうだが、Led Zeppelinの影響があるのか、じっとりヘビーな楽曲は少数な印象がある。

最後に再びアルペジオが登場して、ハードに終わるアウトロが面白い。

11.ビッグウェーブ日本海(5:20)

同じ18歳頃の楽曲だが、ガラリとカラーが変わり、シティポップ風の爽やかな楽曲である。

コードカッティングと単音ギターの絡み方が山下達郎氏を思わせるが、実際に「Sparkle」に影響を受けて作られたものらしい(当時のボーカル石井氏に、このブログにコメントで情報をいただいた)。

コーラスワークも作り込まれており、和嶋氏の作曲の幅広さを感じさせるもの。突如こうしたポップな楽曲が出てくることが興味深い。

12.たまゆらの恋(4:17)

印象的なギターリフから始まるが、ハードロックというよりは歌謡曲的なロックンロールである。人間椅子には少しポップすぎるかもしれないが、ライブでは盛り上がりそうだ。

サビのコードワークと、ボーカルの絡み方が面白い。16歳の頃の音源から聴いてみると、徐々に1曲を作り上げる力量がついていることがわかる。

そして楽器のアレンジ力も大きく向上している。和嶋氏の成長日記のようでもある。

13.へその緒ハートブレイカー(わたしのややこ)(6:03)

人間椅子の初期の重要レパートリーで、1st『人間失格』の時にレコーディングされたというが、歌詞が危ないとのことでお蔵入りになってしまった楽曲。

アレンジはほぼ完成形であるが、「わたしのややこややこ~」の後に、さらに「ハートブレイカー」と英語詞を用いたメロディが挿入されている点が異なっている。

また中間部で再び静かなイントロが繰り返される点も異なり、完成版よりもずいぶんと長くなっている。

14.御伽姫(3:34)

「女なんて」とともにテレビ番組「人間椅子俱楽部」で披露されていた、アコースティックバラード。コード使いが複雑になり、ギターの進歩が見られる、と番組では語られていた。

非常に美しいメロディであり、このCDに収録されている中でも屈指の名曲だと思っている。なお人間椅子の初期のライブでは、演奏されたこともあったという。

アルバム『異次元からの咆哮』タワーレコード購入特典DVD

  • 作品:20thアルバム『異次元からの咆哮』(2017年)
  • 店舗・特典:タワーレコード ライブDVD「わたしのややこ」「心の火事」
  • 特典内容:『ライブ盤リリース記念ワンマンツアー「威風堂々」2017年3月25日(土)赤坂BLIT』から「わたしのややこ」「心の火事」

20thアルバム『異次元からの咆哮』の初回限定盤に収録のライブ映像で、入らなかった曲が特典として付属している。

今回は「わたしのややこ」「心の火事」の2曲である。やはり注目は「わたしのややこ」が初めて公式に収録されたことであろう。

ライブでも時々演奏される楽曲だったが、音源・映像化されたことは今までなかった。Bメロのキーが高いため、歌うのは苦しそうであるが、良いメロディである。

「心の火事」はライブではダウンチューニングで演奏される。鈴木氏の轟音のベースが響き渡り、和嶋氏の少しトリッキーなギターのハモりが楽しい楽曲である。

2曲とも安定した演奏で、初回限定盤の映像と並べてみると楽しい。

まとめ

今回は、人間椅子の入手困難になった初回限定盤、また店舗で購入した際の特典映像・音源の内容について紹介してきた。

初回限定盤は主にライブ映像が収録され、もともとライブ映像が少なかった人間椅子も、ここでかなりの曲数のライブ映像が公開となったことが喜ばしい。

店舗特典は、ライブ映像だけでなく、レアな楽曲やデモ音源など、特典の内容自体が工夫を凝らしたものである。

人間椅子をよりディープに知るためには、重要な音源・映像がてんこ盛りであった。しかしタイミングを逃せば入手できないものであり、ここでその概要を紹介しようと思い至った。

これからも新作が出る際には、ぜひ特典の情報も気に掛けながら、人間椅子の作品を楽しんでいきたいと思う。

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